9月22日(日) 9月23日(月) 9月24日(火) 9月25日(水) 9月26日(木) 9月27日(金) 9月28日(土)

9月22日(日)
今日も雨。
やっぱり雨の日の移動はうっとうしいので、一日ホテルにいて勉強でもしようかと思ったが、よく考えると昨日朝飯グッズを買ってくるのを忘れた。仕方がないので、とりあえず町へ。
オランダでは日曜日は店がほとんどお休みという噂を聞いていたので不安ではあったが、案の定どこも空いてない。市の中心部までやってきて1つだけ空いてる喫茶店を発見。結構はやってる。
で、モーニングで7ユーロは高いなと思ったが、まあ、これを食うもんなんだろうと思って、セットらしきものを注文。すると、10分近く待ってオレンジジュース(うまい)とコーヒーが出てきて、その後待てど暮らせど出てこない。やっと30分ぐらい待って出てきたら、でっかいクロワッサン1個に同じぐらいの大きさのフランスパンが2個。それと、これらに挟んで食べるらしいハムが4切れ(パン3個になんで4切れ?)、チーズ4切れ(同じく)、キューリとにんじんがちょこっと。プラスゆで卵1個。あと、好きなだけつけてちょうだい状態のバターがたくさんとジャムが一盛り。これで7ユーロならむしろ安いが、どうやら普通の朝飯に食うもんではなかったようだ。一応、時間指定がしてあったんだけど、朝からたくさん食べたい人はどうぞ、というぐらいの意味か。他の人は、パン1個買ってコーヒー飲みながら食べてた。俺もそれでよかったんだけど。
食べてみるとすごい量で、結局食べ終わるのに1時間ぐらいかかった。食べ終わるとなんと11時。どういう朝飯や。

で、待ってる間外の様子を眺めてみる。今日の雨は昨日と違って霧雨っぽい。これなら噂に聞いて想像してたぐらいの雨やな、と思ってると、確かにこれぐらいの雨だとオランダ人はほっとんど傘を差していない。一人だけ、壊れかけの(というか、完全に壊れた)傘を差してチャリンコ乗ってる人がいた。確かに、チャリに乗りながら差すにはあれぐらい壊れてるほうが風にあおられなくていいのかもね。
と、突然どしゃ降りに。こんな場合はどうするんだろうと思ったら、誰も通らなかった。どしゃ降りは5分ぐらいで終わり、また小雨になると、みんな傘なしで平然と歩いてる。

で、雨ではチャリで走りたくないし、日曜日になるとなんとフリーマーケットもやってない。これは日曜でもやってるもんだと思ってたのに。つまり、土曜日しかやらないのか、あれは。たった1日のためにえらく大規模な準備するもんですなあ。で、ふと思い立って電車で旅することにした。かといって、いまからあんまり遠くにも行けないので、とりあえず50分かけて隣町のレーウワールデン(Leeuwarden)へ。ここへ来ても見事に店は全て閉まってる。マクドを発見すると、ここはやってた。さすが、商魂たくましい。日曜でも外食したい人は絶対いるはずだし、こんだけみんなが閉めてるんなら、今のうちに自分だけ店を開けたら絶対はやると思うんだけど。やっぱり、キリスト教国だけに、安息日は安息せんとあかんのかな。町の中ではバイクレース(オランダでバイクというと、もちろん自転車ね)をやってました。で、オルデンホーフェの斜塔(言われてみれば傾いてるような。おおっと感動するほどではない)を見て、川沿いを散歩し、フリース博物館とやらを見学しようかと思ったが、外の様子があんまり寂れてるので、やめた。昨日の博物館の例があるし。
で、他にはあんまり観光地もないようだし、店も開いてなくてすることがないので、さらに西へ行って、一応この半島の西の果てのハルリンゲン(Harlingen)というところへ行くことにした。まだオランダに来て、いわゆる風車がいっぱいっていう風景に出会ってないので、ここへ行けば見れるかなと思って。
地球の歩き方によると、終点がHarlingen駅っぽく書いてあるので、そこまでの往復切符を買ったんだが、Harlingenについても誰も降りない。これは、俺の目的からするとここで降りちゃいかんのだろうな、とは思ったが、もはや地図に載ってない領域に行くわけで、どこに連れて行かれるかわかったもんじゃないので、とりあえず降りた。降りてそこにある情報を集めてみると、どうやら終点はあと何個か先のHarlingen Haren(ハルリンゲン・ハーレンぐらいの読み方か)という駅らしい。頼むで、地球の歩き方。で、次の電車が30分後に来るらしいので、その間Harlingenとやらを散策するか、と思ったが、ふと、「ひょっとして、こっからHarlingen Harenて近いんとちゃうか」と思って、線路に沿って10分分ぐらい歩いてみることにした。ヨーロッパの一駅は長いという印象なので、少々冒険気味ではあったが。と、線路と反対の町のほうに教会が見えたり、川にいるでっかい船が見えたりして魅力的だったので、もう電車はええわ、と思ってそっちのほうへ。さらにうろうろしてると、なんだか海っぽくなってきた。で、遂にフェリーが発着するような波止場へ到着したが、大きな船の着く港町で、風車は一つもなかった。
その後、そこにあるでっかいレストラン(ここは開いてた)の外で、びゅんびゅん風に吹かれながらおっちゃんたちがビールを飲んでるのが気持ちよさそうでうらやましかった(そういえば、レーウワールデンに着いた時は大雨だったが、ちょっと待ってると雨が上がり、その後はすっかり快晴になった)ので、俺もビールを飲むことに。さて、こっからどうやって帰ろうかな、元に戻るには結構歩いたしな、あてにならん俺の勘によると、もうちょっと行ったぐらいで終点の駅がありそうなんやけどな、でも、どうやらここの人たち全く英語が通用しないしな、などと思いながらぼーっとあたりを眺めてると・・・うおっ、電車や。なんと、そこは電車の終点の目の前の喫茶店なのでした。
結局、Harlingen HarenはHarlingenの次の駅だったようで、一駅前で降りて散歩しながら終点まで来てそのまま帰れるという、最高のルートをとることができた。すごくラッキー。
それにしても、すごい風だ。ここへ来る途中、あちらこちらに風力発電の設備があった(まとまってあるのではなく、あっちに1本、こっちに1本、またこっちには2本ていう具合。まとまった町がないので、そんなたくさん1カ所に作っても意味がないのか)が、この風なら電気もぶいぶい発生することでしょう。障害物もないし。それと日本と一緒にして議論されても困る、っていう感じですな。

帰りは、レーウワールデンで40分も待たされてしまったが、それでも5時過ぎにはフローニンゲンに到着。ほどよい時間に帰って来れた。で、晩飯食うレストランを物色しに町へ。今日はエジプト料理の店とやらに入ってみた。メニューは全部オランダ語。店員は全く英語がしゃべれない模様。どうしようもないので、ケバブらしきことが書いてあるのがあったので、それを注文。焼き肉が出てきた。マヨネーズと赤いピリ辛のソース2種類のうち好きなのをつけて食べるが、「焼き肉のたれで食べたいなあ」っていう感じ。
そういえば、最初に行った店でビールが1杯4ユーロもしたので、オランダのビール思ったほど安くないという印象だったが、その後はどこへ行っても1杯1.7ユーロぐらいが相場。量は結構まちまちだが、多分400ccぐらいは入ってる。ということで、生中1杯200円ていう感じで、やっぱり安い。両国の1杯100円セールにはかなわんが。それがわかって、さらにビールばっかり飲んでしまうのであった。

食後、チャリを返しに駅へ。もうフローニンゲンの町も完全に把握したし、と思ってたら、また迷った。一体いつになったら道を覚えるんだ、俺は?で、またもやあっちうろうろこっちうろうろしてると、なんだあのあやしいネオンは?ということで、わざとらしくその通りに迷い込んでみると、やっぱりこんなところにも飾り窓があった。しかも、前の場所とは違う通りに。(多分)そこら中に飾り窓があるのか?こんどは前より余裕をもって見物。今日は日曜だからか、前より時間が遅いのか、数人物色してる人もいる。でも、大半のカーテンが閉まってるのは、すでにお取り込み中なのか?なわけないような気がするが。中は黒人女性ばっかりだが、前見たでぶのおばはんみたいなのはいない模様。一人は、後ろ向いてテレビのチャンネル変えてた。ちゃんと仕事しいや。と、ドアを開けて交渉してるオランダ人の若い兄ちゃんを発見。どれどれ、どんなのを選んだのかな、と思って見てみると、なるほど、そこそこかわいい。と、あんまりうろうろしてると、前に怖そうな黒人の兄ちゃんもいるし、つかまってややこしいことになっても困るので、そそくさと退散。
と、また雨が降ってきた。いらん道草食ってるからや、って、まっすぐ行く道がわからんねんからしょうがないんだが。かなり本格的に降ってきて、駅に着く頃にはびちゃびちゃ。チャリを返した後も傘を差して歩きながら観察してたんだが、こんだけ雨が降ってても、チャリに乗ってる人の9割、歩いてる人の7割ぐらいは傘を差してない。この雨は、日本でもかなり激しいほうやで。傘いるやろう、やっぱり。とか思ってたら、風にあおられた瞬間に俺のご自慢のワンタッチの折りたたみ傘が壊れた。恐るべし、オランダの風。
ということで、結論。
確かにオランダ人は傘を差さないが、傘はいる。でも、傘はすぐ壊れる。
今日は日曜やからいいけど、平日は換えのズボンと靴でも置いてあるのか?

ところで、オランダ人はよく町中でキスをするのでした。それも、道端というより道のど真ん中で。それも、かなり濃厚なやつを。今日だけでも何人見ただろう、っていうぐらいそういう場面に出くわしました。写真に撮ろうかと思ったけど、やっぱり失礼なのでやめました。他にも、手をつないで自転車乗ってたり、歩いてたり、あからさまに仲のいい男女が多い。

9月23日(月)
今日は快晴。なんか、もったいないような、ほっとしたような。でも、週末の雨のせいでか寒くなってきた。
研修も2週目に入って、すっかり慣れたが、オランダに来てもやっぱり日曜の晩は眠れないのであった。なんでやろ。
昨日も結局買い物できなかったので、朝飯がない。行く途中で買えるかな、と思ったが、どっこも開いてなく、結局朝飯抜いてしまった。まるで学生ですな。ま、来る途中に読んだ週刊現代に、18時間断食健康法とか書いてるおっさんがいて、朝飯を無理に食べる必要はないとか書いてあったので、たまにはいいか。
今日から、また新たに研修生がきた。イギリス人のエミーとかいう女性。オランダにいると結構英語が聞き取れるようになったような気がしてたが、やはりネイティブが本気でしゃべるとかなりつらい。特に、話し言葉は。それでもオランダの人たちはちゃんと会話してるので、やっぱり英語力は俺よりかなり上ですな。
今日は、昼飯も3.何ユーロだったし、晩飯も大学の食堂で食って約5ユーロ。なんと、トータル9ユーロで過ごしてしまった。帰りにしっかり買い物をしてきたが、レジの姉ちゃんはなかなか英語で金額を言ってくれない。そろそろオランダ語の数字ぐらいは覚えなあかんような気がしてきた。

そろそろ変わったことばっかりも起こらなくなったので、ホイについての続報。
よく注意してるとやはりホイは健在なのであったが、ホイというよりはフイとかフーイというのが今風ホイの言い方とみた。
ついでに、飾り窓についての考察を追加。
なんであんな特殊なもんがオランダでは普及してるんだろうと思ってたんだが、よく見てみるとオランダの街って飾り窓みたいな家ばっかり。つまり、ドアがあって、すぐその横がリビングになってるんだけど、そのリビングの窓が若干ドアよりも出てるぐらいになってて、膝ぐらいの高さから2.5mぐらいの高さまで、でっかい1枚のガラスになってる。どうぞ中を覗いてください状態。このリビングに外向きにお姉さんを座らせたら飾り窓のできあがり。というわけで、売春宿のためにああいう建物を考えた訳じゃなくて、普通の家を使って売春宿しようと思ったらこうなった、というところでしょうか。

クレジットカードについて。
オランダではVISAがあんまり使えない。よく、カードを作るときに、VISAかMASTERが選べて、VISAとMASTERっておんなじ会社やぐらいに思っていつもVISAを選んでたんだが、どうやらオランダではMASTERのほうが使えるみたい。JCBなんかまるっきし使えない。JCBのメリットは東京ディズニーランドで使えるぐらいですな。やっぱり一番いいのはアメリカンエクスプレス。でも、会費高いしな。ということで、カードはいろんな種類を持ってるほうがふとした時に役に立つ。なんで俺はあほみたいにVISAばっかり持っとるんだ?

今、ふとテレビをつけると、「イナモート」?稲本の試合やってるのか?お、確かにFULHAMって書いてある。相手はチェルシーってどこの国かしらんけど、オランダではなさそうだが、そんなのもテレビでやってるねんな。でも、小野ほど活躍してない。と思ったら、稲本のめちゃめちゃ惜しいシュート。これはほんまに惜しい。こいつ、点とるようになってから、フォワードみたいになってきたな。それはそうと、散髪せんと頭ぼさぼさやんけ。

9月24日(火)
今日、エイミーにバター牛乳(どうも、バター牛乳というのは正しくないかもしれない。Karnemelkで、Karne=バターと説明してくれたと思ったんだけど、バターはboterみたいだし。チーズを作ったかすだという説明を本で見た。まあ、なんでもいいけど、とにかくまずい)を飲ませたところ、一口飲んだところでふるえよった。そうだろう、そうだろう。普通飲めんで。でも、オランダ人は半分ぐらいがわざわざこれを選んで飲むのであった。その後、オランダにはこんなまずいもんがあるとか、イギリスにはこんなのがあるとかいう話で盛り上がってたが、英語がわからんとかよりもどんなもんのこと言ってるのかさっぱりわからんくて話に入り込めなかった。「日本にも納豆とかくさやがあるぜ」って言ったところで誰もわからなくって、「納豆とはこんなで〜」って説明しないかんやろし。英語で雑談するには、英会話力だけじゃなくて、周辺知識も相当学ぶ必要があるな。オランダとイギリスは言葉は違ってもやっぱりよく似た文化なんだと感じた。
今週はいろんな国から人が集まってるから、ということで、職場で簡単な飲み会があった。本格的飲み会は今週の金曜日にするらしい。
コーヒーブレークや昼飯の時もそうだが、エイミーが来たもんだから、みんなの英語を話す早さが一気に早くなったし、エイミーが女の子なもんだからみんなそっちと話したがって、わざわざ俺に話をふろうという人も少なくなり、話に入り込むのが超困難になった。まあ、仕方なかろう。俺でもそうする。
なんとか、しゃべってることが6割から7割分かっても、自分の意見を言うためには一旦翻訳する時間が必要で、そうこうしてるうちに話題は次へと移り変わってる。で、次なんの話題してるかを理解するにもやっぱりタイムラグがあるので、なかなか意見を言うには至らない。
一回、イギリスではマスターを出ても仕事がなくてスーパーでレジ打ってる人がよくいる、オランダも一緒だ、みたいな話が延々と続いた後、ようやく「日本はどう?」ってふってくれたんだが、「日本も同じ。大学卒業してもなかなか就職ないし、失業率もすごく高い」って言うのがやっとで、「それだけかい」っていう感じ。いやいや、ほんとはもうちょい深いこと考えてるんだよ、って思ってもそっから先が続かんなあ。
一つ発見は、エイミーの言ってることはオランダ人には理解できてるようだが、オランダ人のしゃべる英語はエイミーにはあんまり分からないようだ。オランダ英語の法則を教えてあげるともうちょい分かるようになるかな。
ということで、ようやくみなさんの写真をとってみた。

9月25日(水)
今日は、オランダ人の昼飯の話なぞを。
噂に聞いてた通りだが、オランダ人の昼食は超簡単。既に書いたとおり、時間も30分ぐらいしかとらないんだけど、パンにチーズとハムぐらい挟んできてる人はまだましなほうで、"My lunch is mainly consisted of fruits"とかって、メインリーどころか毎日果物しか食わんやつ(ピーター)もおれば、ただひたすらなんにも挟んでない、なんにもついてないパンを食うやつ(そのかわり、コーヒーブレークでもいつもパンを食ってる・・・無口なおじさん)もおる。あんなパンにチーズとハム挟むぐらい、さすがに俺でもできるで。俺の朝飯のほうが、最近はオランダ特有のでっかいキュウリを切って挟んでるだけ優秀なぐらい。ただ、あの弁当箱がないから持って行けんな。
ということで、俺の定番はただのパンの真ん中が切ってあるやつにその日の気分でいろんな揚げ物(なかなかおいしい。オランダはものを揚げるのが得意なようで、揚げ物はなんでもおいしい。ころもがサクッとしてて。)を挟んだやつと、スープと果物を一個、あとは、郷に入っては郷に従って牛乳(ハーフファット。決して赤いラベル=バター牛乳は選ばない)を500mL。ほとんど頭を使わんでいいので、ほぼ必ずこのメニュー。
今日は、緑のリンゴを食べた。「緑はサワーなリンゴ」だって言うので、「サワーなリンゴ?サワーって日本語で言うと炭酸ていうイメージ(これ自体間違ってるかもしれんが)だが、スースーするのか?それとも、酸っぱいのか?想像できんな」と思いながら食べたが、別に普通のリンゴだったんだけど。結局、サワーな味ってどんな感じだろう。そういえばちょっとすっぱかったかな?ちなみに、赤はスウィートらしい。これはわかりやすい。
「オランダの果物は全部おいしい。こないだも、スーパーでいちごを買ったらおいしかった」と言うと、「いちごなんか今買ったら高いでしょう」と言うので、「安かったで、こんなぐらい入ってて2ユーロ(240円)」って言ったら、「ウオー、高い」って、日頃はいくらで売るっとんねん。お得な買い物した気分満々やったのに、ごっつい損した気分になった。

どうやら、今週の土曜日に、オランダの南西端(フローニンゲンは北東端)のローセンダールっちゅうところで小野の試合があるらしいので、なんとかチケットを手配してくれ、とピーターに頼んでみた。今、マライアがチャレンジしてくれてるらしい。フローニンゲンから4時間ぐらいかかるらしいがオランダに来た以上は行かんわけにはいかんでしょう。そういえば、昨日も小野がニューカッスルと適地で闘ってた。こないだやってたとこやのにな、と思ったら、なんとその間にもう1試合オランダリーグの試合をこなしてたらしい。なかなか鬼の日程やな。土曜日、4時間かけて行ってみたら小野が休養のために出なかったらしばく。ローセンダールはほとんどベルギーなので、翌日はベルギー観光でもして帰ろう。ベルギーへは是非行って帰ろうと思ってたので、ちょうどよかろう。
ローセンダールで見るんだったら、フーリガンに襲われるかもしれんから、ローセンダールファンの中で見たほうがいい、とアドバイスされた。なんでも、イギリスのフーリガンは国際試合であばれるが、オランダのフーリガンは国内の試合で暴れるそうな。そんなとこで小野の応援したら、阪神ファンの中で桑田に声援送るようなもんか。いや、もっと怖いか。ローセンダールファンの中で周りの人と一緒に「イエーイ」ってしてなさいと言われたので、そうしつつ心の中で小野を応援せんとしゃあないか。無事帰ってこれるのか、ちょっと心配になってきた。

今日は、ピーター、マライアとかなりディスカッションをした。ディスカッションとなると黙っとるわけにもいかんので、しっちゃかめっちゃかな英語をいっぱいしゃべったが、ピーターはかなりの理解力で分かってくれた。マライアは、どうやらかなり英語ができないほうみたいで、マライアとしゃべってると、ECCで日本人の生徒としゃべってるみたいな感じがしてきた。俺と違って流ちょうそうにはしゃべるんだが、ちゃんと聞いてみると何言ってるかわからん場合がよくある。って、俺に言われてるって知ったら怒るやろうな。ま、英語以上に日本語はできないはずやし、大丈夫やろう。ただし、ピーターが調子に乗ってしゃべり始めるとほとんど理解不能に陥るが、マライアのしゃべることはほとんど聞き取れる。法則さえつかめば。
ということで、マライアとお友達になるためにはオランダ語をマスターせんといかんようやな。無理です。

最近気になってるオランダ語があって、お店でお金を払うと、店員が「アウシュビーシュトゥ」みたいなことを言う。日本語で考えると「ありがとうございました」という場面だが、どう聞いてもダンキューじゃない。で、旅の指さし会話帳でそれらしき言葉を探してみると「アルストゥブリーフトゥ」っていうのがある。本によると、「お願いします」らしい。もう一つ近そうな音で、「アウトステーケント」っていうのもあって、これかもしれん。これは「おかげさまで」だそうな。なんだかどっちもピンとこんな。

今日、ついに研修先のパソコンに日本語が入力できるようになった。初日にすぐにトライしたが、まずはIMEのバージョンがうんぬん言われてだめで、それらしきのをダウンロードしたら今度は管理者じゃないからダメって言われて、そしたら管理者の英伍ちゃんがインストールしてくれたんだけどそれでもだめで、こうならんといかんのにならないからできない、と言っといたら、ディスカッションしてる間にできるようになってた。さすが英伍。
で、「だけど、これはヨーロッパのキーボードだからキーはこんだけしかないぜ」っていうので、「アルファベットさえあれば入力できるんだ」って言ってやってみせたら、いたく感動してくれた。日本語を入力できる能力って、欧米人にとってはすごい不思議な能力やろな。欧米では不要な能力やけど。
そういえば、マライアがたまたま日本語を不思議そうに見てて、「日本語って文字の種類が何個あるの?」って聞くから、「何個って、そんなの数えられない。この、簡単なほうはひらがなって言って50個しかないけど、この難しいほうは漢字って言って、数はいっぱいあって数えられない」と言ったら、これまた驚いてた。その前に、これが漢字でこれがひらがなって言っても、その区別はついてなかったやろな。「これを覚えるって、どんだけ言葉の勉強するんだ」とか聞かれた。言われてみれば、日本語というのは極度に難しい言語のような気がしてきた。

今日も明日の朝食を買い出しに行って、得体の知れない魚の酢漬けみたいなのを買ってきた。どんな味がするのやら、お楽しみ。

9月26日(木)
昨日、おみやげを買おうと思って、ずっと気になってた通勤経路にあるおもちゃ屋さんへ行ってみたら、もう閉まってた。まだ6時やのに〜。よく見ると、食料品店以外のお店は全部閉まってる。そういえば、土曜日に買い物してた時も、5時半になったらそそくさと店じまいしてみんな閉めとったな。コンビニもみかけないし、一個だけSPARがあったけど、当然24時間営業ではない。その気になれば、まだまだビジネスチャンスがありそうな国ですな。

残念ながら、フェイエノールトvsRBCの試合はチケットが売り切れだったらしい。うーむ、残念。ビッグ3(アヤックス、フェイエ、PSVの3つをこう呼ぶらしい)のチケットはかなり取りにくいと聞いてたが、その通りのようだ。仕方ないので、フローニンゲン(今最下位争い中)の試合でいいから見れないか、と頼んだら、それも調べてくれたんだけど、ここしばらく本拠地で試合がないらしい。わざわざフローニンゲンの試合を電車に乗って見に行くのもあほらしいしな。ということで、プロサッカーの試合を見るのはどうやら断念となりそう。
それはそれとして、ベルギーへは行くか、と思って、特急タリスの予約をしに駅へ行ったが、タリスの予約はInternational Counterへ行かんとだめで、もう閉まった。明日6時までにこい、と言われた。ほんとにベルギーまで行くかどうか、一晩ゆっくり考えよう。こっからだと5時間かかるみたい。

今日、またホテルから自転車を返せと言われた。おいおい、まだ明日は金曜日やで、と思って文句を言うと、「明日から自転車込みの予約でいっぱいで自転車が余ってない。お前の予約は自転車込みじゃないだろう、と言われた。なるほど、そういうことであったか。でも、困るやんけ。しょうがないので、早く起きて駅まで歩いてそこでレンタチャリするか。

英語で話してて、YesやNoで答えると全く反対の意味に伝わってわけわからんようになることがよくあるが、最近ようやく「〜しなくていいのか」「しなくていい」を、うなずきながらなんとか「No」と言えるようになった。これに首を振りながらNoと答えるにはまだ修行がいる。日本人の感覚だと「こんなんしたらあかんよねえ」と聞かれると、「うんうん、あかん、あかん」と首を縦に振るし、この質問に首を振るとなんだか相手を否定したみたいになって失礼な感じがする。しかし、こっちの人はそれに対して「No,No」と力強く首を横に振る。すごく違和感がある。強く同意すればするほど強く首を振る。どう考えても「そりゃちゃうで」と言われてるようにしか受け取れない。つまり、これを間違うと、欧米人には全く逆に伝わってしまうわけで、日本人は欧米人としゃべるときYes,Noでは答えないようにするぐらいじゃないと危険やな。Yesって言っとくと楽な気がして、ついついなんでもYesと言ってしまうが。今回も、YesとNoを間違えて2度ほど議論が混乱してしまった。

昨日の晩は、鈴木のいるゲンクとレアルマドリードの試合をやってた。おお、鈴木はレアルとやれるようなチームにおったんか、なかなかやるな、と思ったらこてんぱんに負けた(0−6)。さすがに鈴木は出てなかったが、鈴木が出るかもしれないようなチームがレアルとやってもそりゃあかんやろう。

昨日、エイミーのノートパソコンが壊れた。東芝のらしく、「東芝のパソコンは前も壊れた」と怒ってた。で、ピーターが「東芝って日本の会社だったっけ?」となんだかうれしそうに聞くので、「そうだし、俺のパソコンも東芝だけど、機嫌良く動いてるで」って言っておいた。しかし、東芝は日本の会社だったっけ?っていう認識なのか。まあ、俺もフィリップスがオランダの会社ってしらんかったけど。というか、フィリップスっていう会社の存在自体を認識してなかったという噂もあるので、しゃあないか。

今日は、オランダの電車が時間に正確だという話で盛り上がってた。イギリスの電車は今でも30分ぐらいは平気で送れるし、4,50分送れることも珍しくないそうな。オランダ人は「日本人のいる前で言うのは恥ずかしいが」と前置きしつつ「オランダの鉄道省?(俺の理解によると、オランダの電車は民営化されてなくて、鉄道を管理する役所があるんだと思う。省ではないやろうけど)があるときすごくがんばって時間に正確になったんだ」と自慢していた。日本の鉄道が時間に正確なのは有名らしい。

9月27日(金)
この日の出来事を文章でかけるのかどうか、ちょっと心配。
今日は飲み会があった。飲み会じゃなくてディナーか。俺やエイミーがいるので、その歓迎会(エイミーは最後の日だったので、送別会かも)だと思ってたらそうではなくて、マリーンが昇進したお祝いということだったみたい。
まあ、それはいいんだが、飲み会というと、相変わらず見たことないおっさんが登場したり、ボーイフレンドやガールフレンドを連れてくる人がいっぱいいたりで、またもや「あんた誰やねん」状態。一人、角刈りの少年がいて、マリーンじゃないほうのおじさんが子供連れてきたんかと思ってたら、なんとそれは女性で、ピーターの彼女であった。彼女と言っても5年間も一緒に住んでるらしい。オランダでは、結婚しなくても結婚してるのと同等の権利が得られるとか。
マリーン(おじさん)までもが「私もガールフレンド連れてくる」って言うので、どんなん連れてくるんかと思ったらおばさんで、「あんたはワイフと呼びなさい」とつっこみたくなった。さすがに、ご本人は「マリーンのパートナーです」と言っていた。それぐらいにしときって。ガールフレンドはないやろ。
で、ロナルド(英伍)の彼女も来てて、スペイン人だとは聞いていたが、想像していた通りのスペイン系美女(俺的にはマライアやエイミーのほうが好みだが)で、「おー、イザベラっていう感じの顔やな」と思ってたら「イザベラです」と自己紹介された。まじか。スペイン人女性はイザベラしかおらんのか?
先ほど登場のピーターの彼女は、YAWARAに出てきたロシア人の角刈りの姉ちゃん(名前忘れた。)ていうイメージ。最初少年と思ったように小さいというイメージだったが、並んでみると俺よりほんのちょっと小さいぐらい。日本にいたらかなり大柄なほうやろな。この国にいると全然そうは見えない。
で、ディナーの前に何人かは飲みに行くけど来るか、というので、マライアと待ち合わせをして連れて行ってもらった。店の近くで、足ブレーキタイプのチャリをうまく止めることができず、壁に激突してやっとこさ止まったら、マライアに「こいつ大丈夫か?」という顔で見られた。笑うぐらいにしといてくれよ。
カウンターと、直径70cmぐらいの丸テーブルが4つぐらいの小さいパブで、うちのグループはそのテーブル一つを10人ぐらいで囲んでビールを飲んでた。通路もへったくれもない。直径70cmのテーブルには10人分のビールを置くスペースはなくて、ロナルドは床にビールを置いてた。それでもぞくぞくと客が入ってきてどうなるのかと思ったら、満員電車みたいな状態で立ったまま大勢の人が飲んでいた。すごい。
この店では隣がエイミーだったのでちょっとしゃべったが、やっとエイミーも「こいつには口語調でぺらぺらしゃべったら通じない」と気づいてくれたようで、ゆっくり目に文法通りに短い文章でしゃべってくれるようになったので、だいぶ意思の疎通ができた。
この店で40分ほど飲んだ後、ディナーのレストランへ。Four Rosesっていうメキシコ料理屋。
俺の席は、右隣がレイミー(に聞こえた。不確か)っていうおじさん、左隣がマリーン、お向かいがしらんおっさん、その右がエリックの彼女(これもかなり後まで誰かわからんかった。わからんままでは話が進まんので、「失礼ですけど、どなたの彼女ですか?」って聞いてしまった。)左がマリーンの奥さん(ガールフレンド?)だった。
実は、若い人は英語が上手すぎて、なかなか聞き取るのに苦労する(エイミーなんかもってのほか)ので、おじさん、おばさんと話をするのが気楽でよかったりする。
ロナルドなんかスペイン人の彼女とどないしてコミュニケーションしとるんかと思ったら、やっぱり英語らしい。そら、英語も上手になるわな。でも、今スペイン語の勉強中だそうな。やっぱり、イザベラもスペイン語がいいらしく(当たり前だが)次に行った店でスペイン人を発見すると、初対面にもかかわらずかなり話し込んでた。
ディナーに戻って、もうすぐアムステルダムに行くって言ったら、「アムステルダムはすりに注意せんとあかんで。電車が駅に着くのを待って、旅行者を狙うすりが横行してる」と教えられた。地球の歩き方とか見てると、犯罪が多くてとかそんなんばっかり書いてあるので、どんな注意せんとあかんかと思ってた割に、フローニンゲンはすごい安全な気がするなあと思ってたら、ここはやっぱりアムステルダムと比べると遙かに安全だそうな。チャリはすぐなくなるけど。
まあ、そんなこんなでディナーも無事終了。やれやれ、と思って(実は、研修そのものよりも、雑談を必要とされるコーヒーブレーク、昼食、ディナーなんかのほうがずっと気疲れしたりする)チャリの鍵を開けてたらみんなどっか行っちゃったので、「まあいいか、どうせ帰るんだし」ということで帰りかけてたら、「あれ?ショー(省二郎はみんな発音できないし覚えられないみたいなので、ショーと読んでもらうことにした。ECCみたい)がおらん」ていう感じできょろきょろしてる一段が目に入った。「おーい、こっちやで」みたいな仕草をしてるので、「ひょっとして、まだ行くのか?」と思ったら、その通りだった。まあ、しゃあない、ここへきて誘いを断るわけにもいかん、ていうか、当然行くと思ってるようで、行くかどうかも聞いてくれない。
で、「今からレッドライトへ行くで、ムフフ」ってピーターとレイミーが言うので、「ムフフ」からおおよそ想像はしていたが「レッドライト?」って聞いたら、「レッドライトをしらんのか。まあ、アムステルダムへ行ったら分かるやろう」というので、飾り窓のことだと分かった。で、分かったことを伝えたいんだがなんと言っていいのかわからんので、「レッドライトってウィンドウ?」って聞いたら、「そうそう」と分かってくれた。ちなみに、今辞書で飾り窓を調べてみると"window"だって。あってたんや。
で、女性もいるのにほんまに飾り窓行くわけないし、と思ってたら、確かに店の前に怪しいネオンのついたバーに到着。中は、日本で言うとまるでディスコのような音量で、天井にもきらきら光る玉(名前忘れた)がついてる。カウンターの前に机のないオープンスペースがあって、いかにも踊ってくださいっていう感じなので、「ここディスコ?」って聞いたら、「いや、違う。パブ」だそうな。確かに、ちょっとノリノリのやつもおるが、一般に人は踊っていない。(店の様子を写真に撮ってみた)それにしても、こんなやかましいとこで会話できるんかいな、っていう感じだが、ピーターによると、「音楽の音が大きくてリラックスできる店」なんだそうだ。ちょっとリラックスの意味がちゃうような気がするなあ。リラックス=ストレス発散ならわからんでもない。
で、この中で英語で会話するのはかなりつらいので、当分店の様子を観察することにした。
観察の結果、音がでかいことのメリットがわかったような気がした。耳のすぐ近くに口を近づけてしゃべらないと聞こえないので、自然と相手との間隔が狭まる。これがいいんじゃないか。そんな細かい演出がなくってもこの国の人たちはすぐべたべたするんだが。
一人で店内を観察してると、若い姉ちゃん2人組が俺のとこにやってきて、オランダ語できゃっきゃらと言い始めた。多分からかってるんだろうなと思いつつ「わかんない」ってすると、"Do you speak English? OK, bye."と言って去っていった。なんじゃなんじゃと思ってると、ピーターが「オランダ語で楽しんでるか?って言ってた」んだそうな。ほんとかなあ。ピーターの彼女には、「オランダの女の子があなたのことを気に入ったようだ(直訳)」と言われた。まあ、物珍しかったんでしょう。
で、一人、つるっぱげにてっぺんだけとさか(つまり、ベッカムではなくてほんとのモヒカン)の兄ちゃんがおもろい動きをするので見てたら、その彼女らしき女がそいつにどうやら「あの日本人が見てるからちょっかい出してこい」と耳打ちしたようで、その兄ちゃんが首飾りみたいなもんを持ってきて俺にかけてくれた。親指を立てて「グー」とか言っといた。何がグーだかようわからんが。さらにしばらくすると、どうしてもその姉ちゃんは俺に興味があったようで、話しかけてきたのでいろいろと話をした。生まれはアムステルダムから1時間ぐらい南のほうだが、フローニンゲンの大学に入って今3年生だそうな。
エイミー、エリック、エリックの彼女は途中で帰っていき、レイミーも帰っていき、いつのまにかイザベラもどっかへ行って、ピーターとロナルドの3人だけになってちょっとしてから、「さ、そろそろ行こうか」となったので、またもや「やれやれ。今日も終わったか」と思って外へ出て、「自転車はどこに置いたっけな」と言うと「自転車はあっちだけど、今からここの店へ行くぜ」だって。おー、まじですか君たち。時間は見なかったけど、ピーターと12時ぐらいに「12時を過ぎるとこの店はもっと混んでくる」とかいう話をした記憶があるので、1時ぐらいにはなってたかな。
今度の店は、さっきの店から机を一切とっぱらったような感じ。今度はみんな踊ってる。今度こそディスコだろうと思って、「これはディスコ?」って聞いたら、「うーん、ディスコに近いけどパブ」だって。じゃあ、ディスコはどんなんのことを言うんだ?
店の中にはイザベラがいた。さっきの店にいた、なぜかVan Hallの人たちみんなと知り合いのスペイン人の男と一緒に先に来て踊ってたようだ。ちなみに、イザベラはロナルドの彼女。
ようわからんけど、この店に連れてこられた以上は踊らなしゃあないな、ということで踊ってたら、上の段落で登場のスペイン人の彼女が声をかけてきた。この人はちょっとユダヤ系か。(写真)その後、そのスペイン人も声をかけてきた。彼は背が低く、オランダ人のでっかい背中を前にしておどけて見せて、「この国のやつらはなんでこんなにでっかいんかわけわからん」と言うので、「牛乳ばっかり飲んでるからやで」って言っておいた。彼は今仕事をしてなくて、オランダ語もできなくて、「スペイン語を活かした仕事を見つけたい」と言ってた。ていうか、スペインで仕事みつけたらええんちゃうん、なんでオランダにおんねん。朝までこんなとこで踊っとらんと、せなあかんことあるんちゃうか、と思ったが、あんまり深くは考えていないようだ。彼ら2人は3時半ぐらいに帰っていった。まだ理性的です。
イザベラは情熱の国スペイン人だけあって、なんとも色っぽいというか魅惑的な踊りをするのでした。映像でお見せできないのが残念。他にもオランダ人のかわいい女性はいっぱいいるのに、イザベラが踊るとわらわらとオランダ男が集まってくる。集まってきた男とも楽しそうに踊ったりしゃべったりしよるし、こんなんが彼女やったら俺やったら嫉妬して死んでまうな。
レストランを出て以降、一切何も食べずに、しかもずーっと立ちっぱなしでビールばっかり飲み続け、しかも4次会では踊り付きで、「おーい、いつまでやるんだよう」っていう感じだったが、朝5時になってようやく曲がやんだ。「ふー、やれやれ」と再び思ってふらふらになりながら外に出ると、「6時までやってる店があるからそこへ行くけど、どうする?」と。さすがに今回はおうかがいをたててくれたが、ここまできたらとことんつきあいますって感じでおつきあいすることに。ちなみに外は雨。お約束通り傘は差さず、一同びちゃびちゃになりながら店に到着。
今度の店もコンセプトは全く同じ。俺的にはディスコですな。ここでイザベラと一緒に記念撮影
さすがにピーターもロナルドももう疲れてるのか踊らないので、俺も隅っこで店内を観察してた。イザベラだけは相変わらずの踊りをしてまたもや男を引き寄せてた。店の中には、男に抱きしめられていってしまったような顔をした女とか、逆に狂ったように激しく踊るデブで豚みたいな顔した女(失礼)とか、あるいは、浮浪者みたいなおっさんが床に座ってたりと、なんだかなんでもありな様子であった。
6時になって音楽は止まったが、人々があんまり帰らない。イザベラは途中で仲良くなったらしいオランダ人と話し込んでる。しばらくして、さすがにピーターとロナルドがイザベラを呼んでくれて、ようやく帰れることになった。帰りにちょっと話したところによると、「お前がローセンダールへ小野の試合を見に行きたいと言ってたのに、券がとれなかったと聞いたので」みたいなことをロナルドが言ってたので、ひょっとすると、俺をかわいそうに思って目一杯もてなしてくれたのか?ありがとうございます。
ホテルに帰ると朝の6時40分。サマータイムのせいか、まだ真っ暗で、徹夜でカラオケやって店を出ると鳥が鳴いてた時に感じるようなむなしさを感じずに済んだのが救いか。
それにしても、朝6時まで飲むちゅうのもいつ以来やろ。大学院の時は、カラオケ行っても12時過ぎたら店で寝てたりしたから、それより前以来かな。まさかオランダで朝6時まで飲むとは思わなかったが、よくがんばった。まあ、観光なんかでは決して得られない体験をさせていただいたので、非常に有意義だったとは言える。せっかくの土曜日が台無しなところが問題だが。この町、日曜日に遊んでもなんにもできひんしなあ。しかし、一晩でビールを何杯飲んだんやろう。その割には酔っぱらい度はそうでもない。不思議。

9月28日(土)
ドアに"Don't disturb me"札をかけてぐっすり睡眠。12:00ぐらいになるとなんだかホテルが騒々しくなって目が覚めた。それでも5時間半ぐらいは寝たからよしとするか。
当然ながら胸焼けがしてあんまり食べる気もしないけどそうもいくまいと思い、残りのパンと牛乳を食べた。うだうだしてると1時半。このままでは1日が終わってしまう、と思って、おもむろに外出。
まずは、運河クルーズにでも乗ってみるかと思って駅へ。1日に数回しか運行してないかと思って、とりあえず出航時刻を確かめに行ったつもりが、続々と人が乗ってるので、あわてて切符を買ってならんだら乗せてくれた。たまたまそういう時間だったのかもしれんし、土曜日は客が多いので、そうやってなんぼでも乗せてるのかは不明。6.5ユーロ。「英語の人はおるか」というので手を挙げたが、俺しかいなかったせいか無視されて、ひたすらオランダ語の説明が流れてた。よって、どんな解説がされてたのか全く不明だが、時間があれば外を見ながらぼーっと乗ってても悪くない。
その後、おなかがすいたのでフリーマーケット(フローデマルクトと呼ぶらしい)へ。先週目をつけてた魚のフライを購入。3.5ユーロ。山のように入れてくれるので、「おいおい、もういい」と言いたかったが阻止できずに山のように購入。一人でどないすんねん、これ。しょうがないのでがんばって食べ始める。ちょっと塩辛すぎるような気がするが、相変わらず揚げ方は上手でそれなりにおいしい。けど、いくら食べてもなくならない。まだ胸焼け中だけに、無理して食べると吐いてしまうような気がして、残念ながら残してしまいました。すみません。オランダへ来てから、なんだかんだと言いながら一応全て平らげてきた(初日の、ピーター、マライアと言ったときは別。あれは明らかに頼みすぎ)のに残念。
で、胸焼けがするので、ジュースでも飲みたいなと思ってると、果物屋さんがあって安いので、何か手軽なものを物色。リンゴ1キロ○ユーロとかいう単位で売ってて、これじゃ一人もんの俺は買えんな、と思ってたら、みかん20個2.5ユーロっていうのがあった。みかん20個なら滞在中に消費できるかも、ということで購入。一刻も早く食べたかったので、広場の隅(いや、真ん中という噂もある)の階段に座って食べた。なかなかうまい。今回買ったみかんは、いわゆる日本の冬のみかんよりは少し大きくて皮がむきにくい。日本でも夏によくある小さめの緑のみかんみたいなのも売ってて、こちらは35個で2.5ユーロ。こっちでもよかったが、35個は多いような気がしてやめた。安いと思って買ったがオランダ人に言うと「また損な買い物したな」と言われそうで怖い。
その後、チャリを置いた場所に行こうとすると、先週上ったマルティニ塔のちょっと後ろの怪しげな扉から人が出入りしている。金がいりそうならやめることにして、ちょっと除いてみることに。どうやら無料で入れそうだ。と、そこはマルティニ教会の内部で、異様にでかいパイプオルガンがあったり、りっぱ気な絵があったり、ちょっと奥へ行くと壁画があったりと、なかなか立派な内部であった。危うくこんなところを見逃したまま帰るところだった。塔を上ったときに、「こんな立派そうな教会なのにこんな狭い塔にしか入れないのかな」とちょっと疑問には思っていたんだった。コーヒーとかも飲めそうだった(多分有料)が、胸焼け中でそういう気分でもなかったのでやめた。
その後は、デパートやらスーパーやらを物色して、途中で朝飯グッズを購入してホテルへ。土曜日に買い損ねると痛い目に遭うしな。
オランダでは有名そうなHEMAっていうスーパーへ行ったが、ここはなんだか変わった品揃えで、グローブがあったと思ったら女性の下着が出てきたり、つまり、化粧品からちょっとした娯楽品からちょびっと電化製品に食料品と、あらゆるものが少しずつ揃ってるという感じ。こだわらなければ、ここへ来さえすれば必要なものは揃ってるというところか。ジャスコをすごく小さくした感じとみた。最近の日本人はいろいろこだわる人が多いので、この品揃えでははやらんような気がする。
この日は、昼(それも相当遅く)にフローデマルクトで魚フライを食べ過ぎたせいもあり、とてもオランダのレストランの食事をこなせる気がしなかったので、朝飯と同じメニューを食べて、8時半頃就寝。

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