2005年8月5日(金)
2005年8月5日(日)から1週間ほど、再びマレーシアに出張することになった。

前回と同じく12:00発の飛行機なので、道も空港もガラガラ。特に、空港は夏休みだし盆も近いしもうちょい混んでるかと思ったが。1週間違ったらすごい混んでるんやろな。もともと、この出張も1週間経ったら盆にかかって大変なのでという理由で急遽決まったんだが、その判断は正しかったかも。

で、前回と同じく12:00発の飛行機なのに、前回と違ってなぜかコタキナバルとかいうところを経由するせいで、前回は17:30についたのに、今回は19:40着。なんでやねん。ていうか、コタキナバルってどこやねん、と思ったが、俺だけじゃなくて多くの日本人はそうなんじゃないかと思うが、マレーシアってタイからシンガポールにかけてビローンて伸びてる半島のことだと思ってたら、それプラスその右側にあって、俺はインドネシアの一部だと思ってたカリマンタン島という結構大きな島の半分ぐらいもマレーシアのもので、その島の右端、つまり東端がコタキナバルという街らしい。そこらの地方空港とは比べものにならんぐらいの空港ではあった。もちろん、メインの空港ともまた比べ物にならんが。日本にはこのサイズの空港は無いな。
ということで、まあ、初めての空港にも立ち寄れたということで別に構わんけど、KL(クアラルンプール)への直行便はなくなっちゃったのかな?と言いながら、帰りは直行だったりしてよくわからんのだが。夏だけ特別にリゾート経由になってるんだったりして。今後もちょくちょくマレーシアに来そうなのに、いつも乗り継がなあかんのやったらかなわんな。どうせ乗り継ぐなら、シンガポールエアに変えるで。
ついでに、カリマンタン島の北側の海岸沿いにちょびっとだけマレーシアじゃない部分があって、この国がブルネイ。うちの会社は天然ガスをブルネイから大量に買ってるんだが、ブルネイってどこにあるのかよく知らなかったが、こんなところにありました。しかし、こんな小さい国からがばがば天然ガスが採れたら、この国の人は全く働く必要ないやろな。一体どういう国なんでしょう。俺の買ったマレーシアのガイドブックには、地図にはブルネイが載ってるものの、この国については全く触れてない。すぐ隣の町とかはガイドがついてるのに。なんだか怪しい国じゃ。観光客は行けないようになってるのかな?是非一度行ってみたくなった。

飛行機で、関空→コタキナバルの間に1回と、コタキナバル→KLの間に1回食事が出て、関空→コタキナバルの時は食前にビールを持ってきてくれて、食事の時にもワインが用意されてたのに、マレーシアの国内線の位置づけになったのか、コタキナバル→KLの時は、ジュースとコーヒーしか出してくれなかった。そこを無理に頼んだら、みんな食事が終わって片づける頃になって持ってきてくれたが。今更いらん、っちゅうねん。相変わらず、マレーシアで酒を飲むのはハードルが高い。
この国へ来ると、毎度「イスラム教とは」というのを考えてしまうが、彼らは非常に禁欲的な生活を送るんだが、何を楽しみに生きてるのかな。現世で禁欲的な生活を送ると、あの世でいい目に遭えるという教えか?別に勉強する気はないけど、ちょっとそのぐらいは知りたい気がする。何かいいことがないと、こんな禁欲的な生活を送る教えに大勢の人がついていってる理由がわからん。
イスラムとは関係ないけど、飛行機で隣になった西洋風の女性は、オーストラリア人で、日本で4年間ECCの先生をしてたそうな。で、この先生も俺と一緒にワインを頼んだのに出てこなくて、「ここはマレーシアだからアルコールを飲むのは難しい」と言ってたので、こんな話を思い出した。

で、KLからさらに飛行機を乗り継いでペナン島へ。付いたら23:15。日本時間で言うと24:15。さすがに眠くて、飛行機ではずっと寝てた。
タクシーにぼったくられんようにせんといかんなと思って細心の注意を払ってタクシー乗り場へ行ったが、ここは空港のカウンターで行き先を告げて、あらかじめ決まったお金を払ってチケットをもらう仕組みで、これならぼったくられようがない。外国人の観光客に優しいシステムじゃないでしょうか。
値段は、約10分タクシーに乗って23RM、約700円。物価を考えると安くはない。

で、泊まったホテルはエクアトリアルホテルというとこ。これが、巨大な吹き抜けがあって、無駄な空間満載でびっくりさせてくれよる。

マレーシアも侮れん。(前回きて、既に侮ってないけど) この感じのホテル、どっかできたことあるな。中国だったか、台湾だったか。台湾の高雄のホテルがこんなだったような。つまり、中国人(華僑)の趣味なのかな。
日本で阪神航空という旅行会社にとってもらったんだが、日本で言うとスイートのような部屋で、バイキングの朝飯付きで9500円。これはめちゃめちゃ安い。朝飯がついてこの値段というので、朝飯はコンティネンタルブレックファーストとかいうパンとコーヒーと安もんのヨーグルトが置いてあって、無人のとこで勝手に食べるようなやつかなと思ってたら、いやいや、コックがオムレツやら何やら焼いてたり、ラーメンやきしめんもどきとか飲茶など中華もいっぱいあって、さらに普通の洋食もちゃんとそろってる、かなり立派なバイキング。味も非常にうまかった。一応レシートにサインさせられたんだが、それによると36RM、つまり1000円強。これまた安くはないが、その価値は十分ある。
で、何かの間違いで、やっぱりこれは後から徴収されるのかな?と思ったが、やはり9500円に含まれてたようで、一切追加料金無し。
ホテルの庭にジャングルも用意されてるし。うーん、これなら是非プライベートでも来たい感じ。
普段、旅行会社でホテルとってもらったりしないんだけど、旅行会社もやるな。(プライベートやったら15000円やったりして。)
(後日談:ノリさんによると、ノリさんのだんなさんを通して予約したら6000円で泊まれたらしい。朝食は別かもしれんが。他のホテルもそうだが、マレーシアのホテルは十分立派なのに値段が安い。1万円なんか出したらかなりの一流ホテルに泊まれる。関係ないけど、今中国(北京とか上海)と韓国(ソウル)のホテルはやたらと高くて、2万円出してもなかなかまともなところには泊まれないそうな。)

このホテル、市街地でもなくてリゾートの海岸でもないせいか、日本人客がどうやら一人もいない。だから安いんだったりして。

8月6日(土)
今日は、ノリさんが10時にホテルのロビーへ迎えに来てくれることになってたのに、10:15になってもこない。なんかの間違いかと思って携帯に電話をしてみると、「おー、おげんきですか」とか言って、全く焦る様子がない。「今日、拾ってくれるんだよね」って言ったら「行くよ。11時ぐらいに」って、勝手に時間変えるな。それに、それならはよ言え。まだ眠かったのに焦ってチェックアウトしたやないかい。

ということで、図らずも時間ができたので、ロビーでのんびり日記を書いたりしてるわけだが、今日は朝から霧雨が降ってて、そのお陰かめっちゃ涼しい。日本はめちゃめちゃ暑かったのに。これは快適。
ちなみに、ホテルの庭はこんな感じ。うーん、リゾート。

その後、ノリさんのだんなさんの運転(車はホンダ・ストリーム)でノリさんの大学(USM; University Saints Malaysia; マレーシア理科大学)を訪問。ちょうど学園祭のようなものをやってて、それも見学させてもらった。実験室は、広い割に物が異様に少ないという印象。

ノリさんのだんなさんの会社の名前を使うと、昨日泊まったエクアトリアルホテルは6000円(多分朝食は別)で泊まれるそうな。ますますお得。

その後、魚料理のお店という、そこらの屋台みたいなとこで昼食。猫にもご飯をあげながら食べました。例の細長いごはんに味の濃い魚をソースごとかけて、カレーのようにして食べるのが典型的マレー料理のようだ。

その後、ペナン島の小高い山へドライブに行って、津波で被害を受けた部分や街・・・はあんまりないけどを見せてもらった。ペナン島って、地図を見てもらったら分かるが、どう考えてもこないだの津波で甚大な被害を受けたはずだと思ったんだが、ほとんど被害を受けて無くて、被害を受けたのはほんの一部だそうな。ノリさんのだんなさんに「あのへん」って教えてもらったんだが、もともと何もなかったのか津波で何もなくなったのかはわからんけど、海岸のみならずなーんにもないところで、これじゃ津波がきても被害は受けんだろうなという感じでした。

この後、忙しすぎて現地で日記を書いてる暇が全くなかったので、面白かった話題だけ。

【マレーシアのトイレ】
どこのホテルだか忘れたが、マレーシア版ウォシュレットがあったので写真撮影してみました。

水が濁ってるのは、俺の流し方が悪いんではなくて、水道から出てくる水がこんな色をしてる。しょうがないから、歯もこんな水で磨いたで。
それはそうと、このウォシュレットも郷に入っては郷に従えで試してみたが、思った以上に快適。これで十分じゃんっていう感じ。
日本は電機メーカーが開発したから電気を使うようになってるけど、蛇口ひねるだけでおしりが洗えるこのタイプで十分では?と思ったけど、それは冬のないマレーシアだからかな。真冬に0℃近い水が出てこられても困るしな。
さらに、写真は撮れなかったが、街のレストランでトイレを借りて、もっとマレーシアらしい便器の近くにホースが置いてあるだけ(紙はない)というトイレも試してみました(やむを得ず)。まあ、思ったよりはいけると思ったが、この国で左手は不浄な物だというのはよく実感できた。噂によると、ホースもなくてただのため水でおしりを洗うのが昔からの方式らしいんだが、そういうのは見なかったな。それはさすがにまねできないと思ったけど。だって、やっぱりおしりを手で洗ったらためてある水にうんちも入るだろうし。他人のうんちの混じった水でおしりを洗うのはいくら俺でも・・・。試さなくて済んでよかった。マレーシア人も、さすがにこれは不潔だと気付いたか。

【煙害】
日本でもちょっと話題になってたようだが、ちょうど俺がマレーシアに滞在してた頃インドネシアで山火事があって、クアラルンプール市内はえらい煙。ちょっと街を歩いただけで目が痛くなるような状況で、学校は数日間休校になってると言ってた。
 

左側の写真ではるかに霞んで見えるようなビルは、実はすぐそばにあるビル。で、右の写真の手前のビルとビルの間に少しだけ離れたビルがかすかーに見えてたんだが、写真に撮ったら消えてしまった。そのぐらいひどい煙害(ヘイズと言うらしい)だった。
で、このインドネシアの山火事がくせ者で、実際は山火事ではなくて焼き畑農業だったり、場合によってはプランテーションしたいけど伐採したら文句が出たり、あるいは、プランテーションするときに焼いたほうがよく育つということで、「火事になって焼失しちゃったから、しょうがないからプランテーションします」っていうためにわざと火をつけてるらしい。隣の国がこんな煙るぐらいの面積をわざと焼くとは、やることのスケールがちゃいますな。
で、一応マレーシアとインドネシアで早急に消火するよう努力するとかいう相談がなされてるらしいが、マレーシアも昔は同じことをしてたらしく、あまり強く文句も言えないそうな。
珍しいものを体験させてもらいました。

【果物市場】
目的の工場で打ち合わせをしてた時、中国系マレーシア人の業者のおっさんがやってきて、「なんなら今晩一緒に飯でも食いますか」ってことになって、中華料理屋に連れて行ってもらった。中国人だから酒を飲むのかと思いきや、みんなお茶だけで飯を食っておられるので、俺だけビールを飲ませろというわけにもいかず、こちらもお茶を飲みながらのディナー。やはり、中華系のレストランはおいしい。ちなみに、5人でたらふく食って2000円。
それはいいんだが、ほぼ食事が終わった頃に「デザートでも食べようか」という話が出たのに、デザートを注文しないまま店を出るので???と思ってたら、果物のいっぱい並んだ屋台へ。ドリアンやらパパイヤやら有名だけどあまり好きじゃない果物もいっぱいあったが、幸いそれを食えとは言われず、ロンガン(龍眼と書くという噂。未確認だが)、マンゴスチン、ランブータンに、結局人によって言うことが違って名前の分からなかった果物など、ちょうどライチぐらいの大きさで、でも皮はライチみたいにぎざぎざではなくてココヤシの超ちっちゃい版ていう外見の果物が数種類あって、おもむろにおっさんが店員の許可もなく並んでるやつをちぎって皮をむいて「ほれ、食え」と言うので、「おいおい、ええんかいな」と思いながら食べてみると、これがうまい。一種類(それがロンガンだったかな?)は中身も味もライチそっくりだが、ライチよりむきやすくてグッド。他に、そのライチが小さい房に分かれてるようなやつがあって、微妙に味が違うんだが、これまたうまい。
はっきり言って、パパイヤやらマンゴーなんかより絶対このほうがうまいんだから、パパイヤなんか輸入せんとこれを輸入せんかいと思うんだが、保存ができないのかな?
ちなみに、おっさんが1kgずつ2種類買ってくれた(多いっちゅうねん。日本に持って帰れるんならいいけど、植物は持ち込めないし)が、1kgで90円。もうからん仕事ですなあ。

ホームページへもどる