2006年8月19日(土)
上の子が塾へでも行くようになったら行きにくいというのと、下の子が英語を習ってるので、こういうところで使えるんだというのを見せてやるのもよかろうというのと、もひとつ、俺ばっかり海外出張へ行って、嫁さんにも海外へ行かせてあげないと申し訳ないというのとで、オーストラリアへ旅行することにした。
オーストラリアを選んだ理由は、
1. 英語圏であること
2. 時差が少ないこと
で、当初「マレーシアはどう?」って言ったら嫁さんに却下された。結局、
3. 先進国であること
という条件もあったようだ。ちなみに、マレーシアは英語圏と言ってもなんちゃって英語圏だし。
これを満たすのは、オーストラリアとニュージーランドしかないな。
子供に相談すると、「泳ぎたい」。今は、オーストラリアは真冬。俺の初海外旅行は大学1年(確か)、いや、ひょっとしたら高校1年だったか?のやはりオーストラリアで、その時ゴールドコーストへ行ったんだが、確かに7月でも泳いでる人がいるにはいるが、「良くこんな寒いのに泳いでるわ」という印象だったのを記憶してて、ゴールドコーストより来たってケアンズしかないやんけ、ということで、ケアンズへ行くことにした。
外国へ行くのには慣れてるつもりだったが、ちょっと緊張したのは、オーストラリアはビザがいるのに、最近はETA(イータと読むらしい。あるいは、複数形でイータス)というのがあって、インターネットで登録すると、パスポート番号と照合できるように自動的に情報が登録されて、紙のビザがいらないらしい。ビザがいるのに紙のビザがないというのはめっちゃ不安なもんで、オーストラリアについて無事パスポートコントロールを通過できるのかどうかおおいに心配した。が、何の問題もなく通過。確かに簡単。でも、もしパスポート番号の入力を間違えてしまってたら、どうなるんだろう。
それと、口蹄疫が発生して以来厳しくなったとかで、オーストラリアに入国するにはあめ玉1個でも申告が必要、せずにばれたら罰金とかいう噂を聞いてしまって、おかしを持っていくの一切やめようと最初は言ってたんだが、これも経験なので、持っていって申告してみようと方針を変えた。何でも、税関の所に犬が居て、お菓子を持ってると「この人お菓子持ってるよん」ってめざとく(鼻ざとく?)見つけるらしい。で、お菓子については覚悟してたんだが、関空で旅行会社の人が「医薬品も同様に厳しい」って。おい、それは聞いてなかったぞ、ということで、慌てて薬類を一つにまとめたが、「虫除けは?日焼け止めは?・・・」などときりがない。それに、申告書類の書き方が、「銃、・・・、医薬品、・・・等、禁止されている、もしくはその可能性のある物」ってなってて、「おい、ここにチェックするのか?」という感じ。まあ、しょうがないのでそこにチェックしてパスポートコントロールに臨むと、「何のクスリ持ってるの?」と聞くので、「アスピリンと、おなか痛と、目薬」って言ったら「OK」と、軽く通過。全員がチェックするので、逆に肝心のほんとにやばい物を持ってる人に対する警戒が甘くなってるんじゃないか?という印象を受けた。お菓子についても、こっちゃめちゃめちゃ緊張して「こんなん持ってますが」って、わざわざコロンとコアラのマーチを鞄から出して、「ほれ、これはどうだ」って、持ち込んでいいかどうか判断してもらおうと思ったのに、「見せんでよろしい。はよしまえ」っていう感じで、軽く通過できた。どうも、噂と現実は違うのう。でも、嫁さんの鞄に何が映ったのかしらんけど、鞄を開けさせられて中を見られたのは事実。まあ、顔を見て判断してて、怪しいやつだったら厳しく調べるんでしょう。
8月20日(日)
ということで、夜行飛行機も得に問題なく、朝4時前にOZ到着。
その後、パック旅行なもんで、近ツリに連れて行かれて、約1時間の説明会。確かに、説明してもらっていろいろ分かったけど、おもいっきし爆睡してるおじさんもいた。家族は、カーペットの地べたにビニールシートをひいたとこで仮眠することができる部屋を用意してくれてあって、嫁と娘はそこで寝てたが、息子はなぜか「お父さんについていく」って言ってついてきて、かなり眠そうではあったが、なんとか最後までがまんしていた。
で、オーストラリアへ来てびっくりしたのは為替レート。3年ほど前に俺が投資を始めたとき、オーストラリアドルの外貨預金をしようと思ったが三井住友銀行では取り扱ってなくて、グロソブを薦められてそれになってしまったんだが、その時のレートが68円/AU$。で、去年、今度は住友銀行から「オーストラリア国債で運用するファンドを始めた」という案内がきたので、「グロソブの半分をこれにしてくれ」と言いにいったら、「今、AUドルが高いので損。グロソブを売ってまですることはない」と言われてやめたんだが、その時のレートが88円/AU$。それが、空港で両替使用と思ったら、99.何円。おい、なんかの間違いとちゃうかと思って両替するのをやめてしまった。旅行会社が、「街でのレートよりはお得」という両替屋さんを連れてきてくれたが、それでも94円。おい、住友銀行はなんの予想をしとるんじゃ。68円の時に外貨預金してて、その一部を今回持ってきてたら、どんなに得してたか。
さて、8時頃まで仮眠をとったあと、9時に出発してキュランダ1日観光とやらへ。ジャングルの中を走る高原列車に乗って山の上まで行って(正確には、山の上を通って、山の中腹の街へ行くという感じか)、行った先で動物園行ったりジャングルの中をアーミーダックっていう水陸両用車で探検したりして、帰りはロープウェイでジャングルの上を帰ってくるっていうプラン。電車もロープウェイも、景色が良くて、いわゆるジャングルっていう感じの所を下と上から見れて、なかなか楽しかった。それより、久しぶりにだっこしたコアラがめちゃくちゃかわいかった。ちなみに、一人15ドル、つまり、1500円もするんだが、今回は近ツリ50周年記念とやらで無料にしてくれた。(って、ツアー代金に含まれてるんだろうけど) このコアラだっこ、俺が以前来たときは確かシドニーでも出来たと思うんだが、観光客のマナーが悪くて、今はシドニーやメルボルンでは禁止されてるんだそうな。あと10年もしたら、ケアンズでも禁止されるかも。そういう意味では、貴重な体験だったかも。
あと、オーストラリアで面白いのは、喫煙に厳しく、灰皿のないところでタバコを吸ったら罰金らしいんだが、さらにおもしろいのは、灰皿があっても、子供が半径10m以内にいるところでタバコを吸ったら法律違反なんだそうな。そんなのどかな法律を作っていられるのも、先進国だからこそかな、と思ってしまった。
もう一つ、シートベルトのある席でシートベルトをしてなかったら、そのしてない人に罰金が科せられるんだそうな。なわけで、いると決められてる席以外にはシートベルトがついていない。ので、つけたくてもつけられない。いいんだか悪いんだか。
昼はキュランダでバイキング、夜はホテルのレストランでシーフードのバイキング。この時点で、娘は「やっぱり日本がいい。得に、食べ物が」と言っていたそうな。気持ちはわからんでもない。実は、夜のカキやムール貝はかなりおいしかったんだが、食べたのは俺だけだし。
8月21日(月)
今日は、舟に乗ってグレートバリアリーフに浮かぶ人工島へ。ほぼ今回のメインイベントなんだが、舟が超揺れて、着いたときは俺以外の3人がグロッキー状態。「ヘリコプターで帰るプランもあります」と聞いて、「それで帰る」と言い出す始末。が、値段を聞いてみると、4人で1000ドル・・・じゅ、十万円?普通ならとんでもないっていうところだが、それでも「どうしよう」って言うぐらい辛かったようだ。が、浮島に着いたのが11時半なのに、13時半にケアンズへ向かって出発って、そんなお金を捨てに来たみたいな・・・ということで、辛うじて思いとどまった。ちなみに、帰りはなぜか全然揺れなくて、無事帰還。10万円払わなくてよかった。
が、海を見るとなんとかみんな元気復活して、シュノーケリングの装備を調えて海へ。第一印象、寒いし。いくら緯度17度でも、やはり冬は冬のようだ。ほんとにこんな中で泳げるのか?と思ったが、海に入ると水温は以外に高くて、なんとか泳げた。
潜ってみると、いわゆる南国の魚たちがわんさといて、これは寒さを忘れて素晴らしかった。文章に書くとなんだかあほらしいのでやめとくが、これは来た甲斐があったという感じ。
魚がいっぱいいる中を泳ぐ人達。残念ながら、泳いでいるのはうちの家族ではありません。
同じ舟に、中国人の、ほとんどおっさんばっかりの団体が2組乗ってて、みんなワイシャツを着て、よれよれのビジネスバッグみたいなんを肩からかけて乗ってたのは、かなり異様だった。今では日本ではほとんどお目にかからなくなった、会社の慰安旅行みたいなもんかな。それにしても、ワイシャツ着てグレートバリアリーフに何しに来たんや。しかも、その中の一人が、パンツ一丁(誰が見ても、ブリーフタイプの海パンではなく、グンゼのパンツ、通称グンパン)で船内をウロウロしてるのには、それまで見て見ぬふりをしていた西洋人の人達も圧倒されてた。
晩ご飯は、かもめとかいう日本料理屋で、お寿司食べ放題。オードブルとして唐揚げとかカニクリームコロッケとか串カツとか出てきて、「おいおい、何もオーストラリアでわざわざこんなもん食わんでも」と思ったが、家族には存外好評だった。このへんで一回日本食食って安心しとくのが重要なのかな。
それはそうと、オーストラリアには日本人観光客が多いとは聞いてたが、観光客が多いのはしょうがないとして、ホテルのロビーで「チェックイン、プリーズ」とかって言っても「はい、お名前は」とか言われたり、土産屋でも大抵日本人の店員がいたりして、はっきり言って全く英語を使う必要がない。楽ちんでいいにはいいんだが、せっかく海外旅行に来たら英語でコミュニケーションもと思うんだが、人間、使わんでもええもんを使おうとはなかなか思えんもので。ホテルのフロントで聞きたいことがあっても、横に日本人スタッフがいると思うと、やはりオーストラリア人スタッフには聞かずに日本人スタッフに聞いてしまう。
オーストラリアは、と言うより、ケアンズはなんだろうけど、「日本人の多い外国」と言うより、「外人の多い日本の観光地」と言うほうが正しいんじゃないかと思えてしまう。初心者の旅行にはぴったりだろうけど。そういう意味では、今回の旅行にはぴったりだろうけど、少し残念。ただ、何よりいいのは、トイレの心配がほとんどないこと。今回の旅行中に入ったトイレは、どんなに市街から離れた場所のトイレも、全てきれいだった。このへんは、中国でもマレーシアでも台湾でさえもまだまだ何年も追いつくことはできんだろうなと思った。レストランでも、善し悪しが一番判断しやすいのはトイレだという話があるが、先進国と途上国の差も、トイレに一番最後まで残るのかもね。と言いながら、ヨーロッパは公衆トイレが汚いので有名だったと思うが、あれは先進国とは言えないのか?あるいは、今はヨーロッパでも綺麗になってるのかな?パリの公衆トイレやユースホステルのトイレの汚さには圧倒された記憶があるが、あれはいろんな国から観光客が来すぎてどうしようもなかったのか?久々に、ヨーロッパも旅行してみんといかんな。
8月22日(火)
今日で3日目。今日までは、旅行会社が事前にセットしてくれたプラン。なんと、朝4時15分に出発して熱気球体験へ。相変わらず、日本人のお姉さんが最初から最後までエスコート。
気球が上がってしばらくの間低空飛行で川に沿って木に当たるぐらいの高さを飛んでくれて、これはなかなか感動した。逆に、高く上がってしまうと、全く揺れないし、高層ビルの上に居るような感じで、気分は良かったが感動的という感じでもなかった。でも、地上でカンガルーが走るのが見えたりして、「やっぱりここはオーストラリア」というのは感じることが出来て良かった。
一旦ホテルで休憩し、午後はカニ取りツアーへ。ご夫婦が一台の舟を使って何十年もやってるっていう感じのツアーで、この親父は、片言ながらかなり日本語や日本のことを知ってる。が、今回のツアーにも一組韓国人が居て、韓国語については一言も知らないようだったし、今後は中国人も増えてくるだろうから、このおじさんも仕事がしにくくなるやろな。上述の中国人と違い、韓国のグループは言われるまで全く韓国人と区別がつかなかった。やはり、韓国は完全に先進国の仲間入りをしたか、という印象。一部の人だけを見て判断するのはどうか、ですが。
カニってどうやって捕まえるのかと思いきや、前もっておじさんが仕掛けておいたワナを引き上げるだけ。でも、一つ目のワナは上げたけど一匹も入ってなくて、「ボーズ」とか言ってそのままワナを投げ込んで、「おっと、これはおじさんピンチか」と思ったが、後から思うと、このワナ、餌も仕掛けずにまた投入したし、最初から一匹も入ってないのを引き上げるための演出のようだ、どうやら。と言うのは、2つ目のワナを引き上げると6,7匹もカニが入ってて「すごーい」と歓声が上がったんだが、このワナにはちゃんと餌をつけてからまた海の中に投げ込んでた。つまり、餌さえつけとけば、ほぼ確実にカニが捕れるっちゅうことやね。まあ、そういう場所をおじさんだから知ってるわけで、それでいいんだが。すごいと思ったのは、何の目印もない(一応、マングローブがこうなってる場所、ぐらいはあるが、そこらじゅうマングローブだらけの中で、それを判別するのは至難の業)中で、迷わずワナの在処を突き止めて引き上げること。これはなかなかすごい。
で、おじさんが調理している間に釣りタイム。ここでも、最初の2カ所は全然釣れなかったが、3カ所目、なぜかブイのある場所で、嫁さんが4匹と他の客が1匹の、合計5匹釣れた。グループ全体で5匹のうち、うちの嫁さんだけで4匹というのはびっくりしてしまうが、最後のポイントが一番釣りやすい場所だったのはこれまた確かなような・・・。嫁さんの釣った4匹の内の1匹は、かなりりっぱなタイで、おじさんが刺身にしてくれたんだが、かなりおいしかった。これはでかしたと言えよう。
今日は、晩飯がついてなかったので、近くにあった、というか、ケンタッキーを目指して行ったら他にもいろんな店があったっていう感じだが、フードコートへ。実は、昼もここへ来たんだが、娘は昼にちょっと食べたタイ料理(の店にあったが、別にタイ料理ではないと思われる)の鳥の甘唐揚げっていう感じのが大変気に入ったようで、それを手がかりに、それなりにいろいろ食べていた。息子は、昼はナゲットを少しとポテトしか食べず、夜は少しチャーハンを食べたのと、無理矢理ブロッコリーとトマトを食べたという感じで、まだ外国の食べ物が受け入れがたいもよう。最後は、お寿司を食べとった。
8月23日(水)
今日は、子供達がどうしても泳ぎたいと言うので、午後からのツアーの前に、午前中だけホテルから徒歩10分ほどのところにある「ラグーンプール」という名前の無料のプールへ。と思ったら、水曜日だけ掃除のために昼の12時まで閉まってるんだそうな。ちなみに、日頃は朝7時からやってるらしい。無料と言っても、ちゃんとライフガードが見張ってるので、税金で結構コストをかけて管理しているようだ。しょうがないのでマクドで先に飯を食って、その後プールへ。マクドの値段は、ハンバーガーが$1.59、フィレオフィッシュ+Sポテト+Sドリンクのセットが$5.3。100をかけると日本よりちょっと高い感じか。85円/$ぐらいでちょうどか。
プールには子供だけが入ったが、しょっぱいって言ってたので、海水らしい。ちょっと触ったが、水はえらい冷たい。外にいると暑くて泳ぎたい感じだったが、この水の冷たさは、さすがの娘もしばらく「えー、こんなの入れなーい」っていう感じで、出たり入ったりしてた。息子はすぐから泳ぎ始めた。暑さ、寒さを感じないやっちゃ。
昼からは、天空の城ラピュタのモデルになったとかいうパロネラパークへ。でも、別にお城ではないらしい。パロネラさんていうスペイン人が、ジャングルの中にテーマパークのようなものを作ろうとしたんだとか。ガイドさんの受け売りですが。ジャングルの中に廃墟があって、かなり歴史のありそうな雰囲気を醸し出してたが、実は70年ほど前に作られたんだそうな。たった70年でこんな古めかしくなってしまうところがジャングルならではか。
3月に風速90m/秒のサイクロン(北半球ではハリケーン、南半球ではサイクロンなんだそうな)がケアンズを直撃したらしく、直径80cmぐらいのめちゃでかい大木が何本も倒れてた。お陰で、よく日が射し込んできたが、それまではかなりうっそうとしたジャングルだったらしい。で、背の高い木が倒れて地面に日が当たるようになったお陰で、これから生える植物にとってはチャンスで、いろんなものが一生懸命競争してるところらしい。ジャングルの植物は、若芽と言っても以上にでかい。でかくないと日に当たれないのでそうなるのは当然という感じがするが。
その後は、このツアーのメインイベントらしいカモノハシ探しへ。カモノハシはオーストラリア以外には動物園にもいないそうで(ほんまかいな、どっかで見たでと思わんでもないが)、しかも、オーストラリアでも警戒心が強くてなかなか見れないというのが常識なんだそうな。
が、ガイドさんが連れて行ってくれた川へ行って、俺が双眼鏡を覗いたら・・・、おるやん、そこに。ただ、おっても、10秒ほど水面に浮かんだら30秒ほど潜るの繰り返しで、次は微妙に違う場所に出てくるので、じっくり観察するのはなかなか難しい。結局、俺は最初に双眼鏡で見た以外は、双眼鏡で捕らえることができず、目がどんなとかじっくり見ることができなかった。大きさは40cmぐらいで、見たからと言って「だからどうなん?」と思わないでもないが、確かに山奥のいい雰囲気の場所で、ここへ来れただけでも価値はあるかも。
その川のほとりでバーベキュー・・・と言っても、おばさんが鉄板で焼いてくれたステーキを皿に入れてもらって食べるんだが、お肉が晩ご飯。一緒にご飯も用意してあって、これがほぼ日本のお米の味で、久しぶりにすごくおいしく感じた。
食後、真っ暗になったところで、今度は夜行動物のポッサム探し。これも、ガイドさんが車を止めて2分ほど歩いたら、「ご来訪、お待ちしてました」って感じで、2匹のポッサムがジャングルと広場の境目の木に待っておられました。この動物、警戒心が弱いらしく、人間の手から餌を取って食べたりするんだが、毎日観光客が来るので、ここで待ってたら餌にありつけるって知ってるんとちゃうか。
小さな5本指(多分)のおて手で餌をつかんで食べるんだが、こっちがなかなか餌を離さなかったら「こら」っていう感じで、こっちの手を叩いてくれて、なかなかかわいい動物だった。
その後は、天の川もはっきり見える星空を観察したりしながらホテルへ。
ここで、ガイドさんに教えてもらった、ユーカリに関する豆知識。
今、オーストラリアではユーカリが熱帯雨林を駆逐して増殖中らしいが、なぜかというと、ユーカリの葉には油が含まれてて燃えやすくなっていて、定期的に山火事を起こすようになってるんだそうな。で、葉っぱは燃えやすいが、幹は火に強いようになってて、しかも、煙に乗せて種を運ぶようになってて、一面焼け野原になった後自分だけが生き残って増殖していくんだそうな。そんなこと、考えて遺伝子に組み込んだわけじゃないだろうけど、突然変異で葉に油を含んだやつが生まれて、火事になって、自分も含めてほとんど焼けてしまった中で、たまたま火に強い遺伝子を持ってたやつだけが生き残ったって感じだろうか。自然、なかなかやるなと感心した次第です。
8月24日(木)
明日の朝、朝食がついてないんだが、最終日に外に食べに行ってるとばたばたするだろうし、やっぱりホテルで食うかと思って値段を聞いてみると、なんと大人1人27ドル。子供は半額という説と無料という説があって定かではなかったが、いくら何でも朝飯2500円は高すぎということで、朝食チケットは明日にとっといて、今日はその辺のカフェで食うことにした。1人900円ぐらいで、そこそこ満足できるもんにありつけた。
面倒なので朝食付きプランに申し込んだが、きっと1食あたり6000円ぐらいの朝食代が含まれてるんだろうな。そうだろうとうすうす予想してはいたが。次の機会は、朝食は外でとることにしよう。
さて、実質最終日。最後に何がしたい?と子供達に聞いた結果、選択肢は3つに。
1. トロピカル動物園とやらへ行って、もう一回コアラをだっこする。
2. グリーン島へ行って、もう一回シュノーケリングをする。
3. 乗馬をしに行く。
嫁さんはグリーン島が良かったようだが、息子が海水を飲んでつらかったらしく、乗馬を主張。娘は全部やりたいと言って、結局決断できず。で、俺が寒かったのが堪えて、シュノーケリングより乗馬がしたいなということで、乗馬に決定。一応、泳ぎたいという希望と、嫁さんの買い物したいという希望をかなえるため、朝9時から10時半までみんなで買い物。その後、俺が子供を連れてプールへ行って、嫁さんは引き続き買い物、というプランにした。朝9時前にホテルを出たときは、半袖で歩くのも寒いぐらいで、こんな中でほんまに泳げるのか?と相変わらず思ったが、10時を過ぎた頃からはそこそこ暑くなってきて、子供達はふるえながらも泳いでいた。
で、乗馬をすることにしたはいいが、それも、一応4歳から可能と書いてあるが、6歳の息子に乗馬ができるんだろうかと思ってたんだが、ちゃんと2時間馬に乗って歩いたのには感心した。また、息子はスタッフに曳いてもらった馬につかまってただけと言えばそうなんだが、9歳の娘に至っては、自分でちゃんと手綱を引いて、馬を操りながら歩いたんだから大したもんだ。
ツアーから帰ってくると、息子が「目が痛い」と言って泣き出す、この旅行唯一のアクシデント。昨日ぐらいからずっと言ってたので、近くにある日本語OKの24時間診療所とやらへ嫁さんが連れて行った。大したことはなかったようで、息子もそれまでビービー泣いてたくせに、お医者さんに診てもらったら急に元気になった。
海外旅行保険に入ってたお陰で、保険証を持っていくと直接保険会社に請求が行くようで、お金もいらなかったそうな。逆に、いくらかかるのかわからなかったが。これまで保険のお世話になることはほとんどなかったんだが、ここ数年、息子のお陰でめちゃめちゃ恩恵にあずかってる。やっぱり、保険は大事やね。
と言うわけで、子供達にとってかなりいろいろ体験できた旅行だったと思われる。なんだかんだと言いながら、それなりに外人ともしゃべったし。
最後に、ケアンズの印象を別ページにまとめたので、ご覧下さい。