アトピーについて
高校生になるまで、肘の裏とかがちょっと荒れることはあっても、アトピーで困ったということは一度もなかったんですが、高3ぐらいの時に、指先が次々にかゆくなってきて、「これは水虫になったのでは?」と焦って皮膚科へ行ってみると、「これはアトピーです」と言われたのが始まりでした。それは一旦治まったんですが、大学4年の時に下宿を変わってしばらく経ってからアトピーが出始め、やがて手のひらと足の裏以外のあらゆる場所にアトピーが出て、かくもんだから皮膚がぐじゅぐじゅになってきて、相当ひどい状態になりました。何に反応してるか検査してもらった結果、「かびとハウスダスト」と言われました。
私が思うに、大学4年の時に引っ越した下宿が、入るとすぐに「カビ臭」と思うぐらいカビ臭いところだったのと、すぐ前が結構交通量の多い通りだったせいで、夜ぐっすり眠れなくなったのとが直接の原因だったと思いますが、大学を卒業して実家へ帰っても、結婚して社宅に入っても状態はいっこうに改善されませんでした。
が、ある時から徐々に快方に向かい始め、今ではアトピーはすっかりよくなりました。(今は鼻炎に悩まされたりしますが)
その後、アトピーで悩む人や、子供がアトピーっていう人から、「どうやって治ったんですか?」とよく聞かれますが、いろいろやったので、どれがよくて治ったのかははっきり言ってわかりません。
ということで、こうやれば治りますというのがあるわけではない(あったら世の中にこんなたくさんアトピーに悩む人はいないでしょう)し、当然個人差もあるでしょうし、子供の時からアトピーの人と私のように大人になってから突然なった人でも違うとは思いますが、とりあえず、私がそれなりに効果があると思うアトピー対策をまとめてみました。アトピーに悩んでる人は参考にしてみてください。
規則正しい生活・・・夜更かし厳禁。夜更かしすると今でも肌がかさかさする。それと、淀川キリスト教病院にアトピー治療で有名な先生がいて、その先生に「夜9時を過ぎて晩飯を食べないこと」と言われた。この先生は、「仕事があるから、夜9時までに晩飯を食うなんて無理です」っていう人がいるが、そういう人には、「じゃあ、アトピーを治すのはあきらめて、今すぐ帰ってください」と言いますと言っていた。これも大事で、晩飯を食うのが遅くなってくると体調が悪くなってくるのを感じる。
清潔・・・寝る前の風呂はもちろん、夏場は朝にシャワーして、昼休みも運動した後シャワーとかしてた。汗をかいてほっとくのがすごくあかんそうな
汗をかくこと・・・汗をかいてほっとくのはあかんようやが、汗をかくことは大事な気がする。私は、漢方薬(汗をかきやすい体質に改善する漢方薬だったと勝手に思いこんでる)を飲んで、下半身欲で毎日しこたま汗をかくようにすることによって、それまで全然汗が出ない体質だったのが、よく汗をかくようになって、アトピーがよくなったと思ってる。
塩水・・・ほんとにアトピーがひどいときは、水を浴びるのも痛い。ところが、適当な濃度の塩水だったらかけても痛くない。あと、塩水は酸性水と同じく殺菌の効果もあるそうな。韓国の垢擦り屋のサウナで、傷口に塩を塗りつけられて死にそうになったのも治った一因かもしれない。
かゆみ止め・・・アトピーがひどくなってきたら、一番あかんのはかくこと。淀川キリスト教病院の先生がかゆみ止めの水っちゅうのをくれた。これが、アトピーのひどい時に塗ると死ぬほど痛いんだが、確かにかゆみはよく治まった。その薬がなくなった後、かゆいときはムヒをぬることで対処してたが、かなり効果があったような気がする。
定期的なSEX・・・あまり大きい声では言いにくいんだが、嫁さんがどっかで、「定期的にSEXをするとホルモンのバランスがよくなって、いろんな病気が治ることがあるらしい。アトピーが治った人もいるって書いてあった」っていう情報を仕入れてきて、「確かにそういうこともあるかもしれんな」と思って、その後毎週土曜日にはSEXをすることにした。確かにこれも効果があったような気がする。夫婦円満にも役立つし。やっぱり、人間も動物なので、適当な間隔で射精しないとあかんようになってるんとちゃうか。
カビ・ダニ退治・・・これを真剣にやり出すと大変なんだが、私がアトピーになった原因は、学生時代に引っ越したアパートの風呂がめっちゃかび臭くて、このカビのせいに違いないと思ってる。(他に、車の音がうるさくてストレスになったという説もあるが)検査もしてもらって、カビとハウスダストに反応がありますって言われたし。風呂はできるだけ換気して、できたら定期的にカワックでもかけて、布団はこまめに干して、干せないときは布団乾燥器をかけて、できたら布団乾燥器をかけた後は掃除機ですって、てな努力をすると、一応効果があるとは思う。でも、これは大変。うちでは、割に頻繁に布団はほしてくれてる。でも、風呂や洗濯機はどうしてもカビのにおいがするなあ。
脂っこいもの、甘いもの、コーヒーを控える・・・淀川キリスト教病院の先生から、「揚げ物などの脂っこいもの、牛乳(飲むなら低脂肪乳がいい)、ケーキ(特に洋菓子)などの甘いもの、コーヒーを控えるように言われた。一時控えてたが、俺の好物ばっかりなので、最近はあんまり気にしてない。控えろって言われたら食べたくなるもんで、最近は以前にもまして唐揚げ大好き人間になってしまった。
美肌水・・・ある程度アトピーがよくなってきたら、風呂上がりとかに美肌水を塗る(スプレーでかける)といい。美肌水とは、水にグリセリンと尿素を溶かしたもん(濃度は忘れた)で、グリセリンに乾燥を防ぐ効果があり、尿素は化粧品にもよく入ってる成分らしくて、肌の再生を促進するらしい。アトピーがひどいときにつけるとかゆくなってよくないが、傷はないけどちょっとかさかさ、っていうぐらいの状態でつけると確かに効果がある。これは今でもやってる。
【ステロイドについて】
アトピーで、一番悩ましいのは、ステロイド剤とどうつきあうかということ。これについて考察してみました。
ステロイドを使うべきか使わないべきかというのはすごく難しい問題で、賛否両論ある。塗らずに治るんなら塗らないにこしたことはないけど、ひどい時は塗ってある程度おさめるのがいいというのが大方の意見か。(一切使わないという医者とどんどん使うという医者の両極端もいるので、まだ定まった説ではない)
とりあえず、最初の内はステロイドは非常によく効く。今の私ぐらい軽い時は、たまーにアトピーっぽい症状が出たらちょいっと塗ったらあっという間に治るので、塗ることがある。
昔ひどかったときは、塗ると確かによくはなるんだけど、完全に治るわけではなく、頻繁に塗り続けなあかんようになったので、途中で塗るのをやめた。そしたら淀川キリスト教病院の先生に、「こんなひどい時は塗らなあかん」と言われた。でも、その時、「ステロイドを長いこと使ってきた肌をしとる」とも言われた。
今の私の考えでは、
- ステロイドは症状をちょっと軽くするだけのもので、ステロイドを塗っただけでアトピーが治ることはあり得ない。アトピーを治すための他の手段と併用するなら、早く治すための一手段として塗るのは有効。
- アトピーを治す手段を併用せずにステロイドを使い続けると、だんだん効きが悪くなる。→だんだん強いステロイドが必要になる。という悪循環に陥って、こうなるといろんな副作用も出てくる可能性があるんだろうな。
アトピーを悪化させないために何より重要なのは、「かかないこと」。ステロイドを塗ると、塗った直後は逆にかゆくなったりする。で、ステロイドの上からかゆみ止めの痛い薬を塗ったりしてた。
ということで、ステロイドはアトピーを治す努力をする過程で使うもので、治す気がないんだったら使わないほうがいいというのが私の意見。(治さずにアトピーとつきあうという生き方もある)
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