村のチーフは世襲制     村全体の土地の配分権を持っています。   村のチーフは代々、チーフの姉妹の長女の長男が引き継ぎます。 村にはこのようなヒエラルキーとも言える社会階層制があります。 しかし、一方で「マラウィの80%の地方世帯は親からの土地を 引き継ぎ、16%が土地をチーフから分け与えられ、1%以下が 土地の購入によって取得している。全く土地を有しない世帯は わずか3%であるとし、この意味では旧来の土地配分法は公平 である。」 (2000年度”MALAWI NATIONAL LAND POLICY" (Version2)より)とも言われています。   近くの国ジンバブエが数年前にこのチーフに寄る土地の配分権を なくしました。ジンバブエも産みの苦しみにあります。こうした社会の 中で貧困対策を行うことは大変です

 母系社会というと。何となく女性が強いのだろうと想像することはできますが、  現在の私たちにはあまり馴染みがあまりありません。  南部アフリカの母系社会では実に女性が強いのです。

村には子だくさんの家が多い
ンダラ村の女性チーフ   (隣は彼女の夫:数年前まで外国で働いていた)
ミクンディ 1 村のチーフ(若いけれども働き者   村のために一生懸命です)

母系社会の不思議   マラウイの北部は父系社会の社会習慣を持っていますが、リロングウェ  から南部地方では母系社会の習慣があります。  こうした村々の世帯では、耕地を女性が代々引き継ぎます。男性は結婚する  と女性の家に入りますから、離婚すると村から出て行かなければならなくなり  ます。  奥さんが亡くなると土地は子供たちに引き継がれ、父親は子供たちの扶養 家族のような形でアドバイザー的存在になります。彼が再婚すれば結婚相  手の女性の家に移ります。女性が村のチーフになることも珍しくありません

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