「もはや、子供のオモチャではない。」

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「もはや、子供のオモチャではない。」 〜IMに注目せよ。

「もはや、子供のオモチャではない。」

今、「IM」と呼ばれているチャットソフトに大きな注目が集まっている。 以前はこれらのソフトは「子供のお話ツール」と考えられていたか゛ 現在では様々な企業が「キラーソフト」として認識 している。 例えば、AOLが所有し、IMソフトで最も人気のあるソフト「ICQ」と「AOL」のユーザー 数は1億人を超え、一日にメッセージ数は8億メッセージ近くがやりとりされて いる。それに比べてAOL経由でやりとりされている、電子メールの数は1億 1000通だ。もはや、電子メールに以上の力をIMは 持ちつつある。

さらに、IMはパソコンだけでなく携帯電話やデジタル家電の分野にも進出しようとしている。何人かのIMソフトベンダーの代表の中はIMのメッセージは 携帯電話やpalmのような携帯端末やネットワークにつながった冷蔵庫やテレビ の画面やテレビのリモコン、さらにゲーム機などインターネットにつながっている全てのデバイスでIMが使われると予想する人まで登場している。 現在、iモードなどの携帯電話によるインターネットサービスが、日常に利用されつつあるある事や一部で携帯電話の文字メッセージサービスの発信回数が音声通話の利用回数 を追い抜いた事を考えれば、私たちが日常で利用しているデジタル機器にIMが搭載 される事はむしろ自然な流れだろう。

ではIMとはどのようなもので、なぜこれほどまでにIMは注目されているのだろうか?

まずは、「IM=インスタントメッセージング」という言葉から 想像できるようにメッセージなどをリアルタイムで送信できる事だ、 もちろん電子メールでもメッセージを送る事はできるのだが、電子メール は文字通り「手紙」なので「会話」のようなチャットはできない、 しかし、IMは短いメッセージをシームレスに送る事で会話をしているように メッセージ交換ができる、この機能によって電子メール以上の情報交換ができる ようになった。

もちろん、これだけでIMを「インターネットのキラーソフト」になったのでは ない、IMにはもう一つIMにしかない機能がある。

それは、コミュニケーションを取りたい仲間同士がIMをインストールしていれば そのユーザーがインターネットに接続している状態なのかを確認する事ができると いう点である。さらに、ICQなどの主要なIMは自分の今の状態、例えば、外出中 している状態やパソコンから離れている状態、さらに邪魔をしてほしくない状態など を相手に伝える事ができるのである。

相手がインターネットに接続しているかを確認できる機能と共に相手の状態を 確認できる機能は非常に重要だ。 例えば、携帯電話を使っている人は自分が大事な仕事をしている時にかぎって 携帯電話が鳴り、非常に困った事はないだろうか? 携帯電話は文字通りどこにでも「携帯」でき、いつでも相手と連絡 できるようになったが、逆に常に連絡を受ける事ができる状態を作ってしまった。

普通のチャットソフトならばこれと同じ事がインターネットでも起こるかもしれない が、IMは現在の自分の状態を相手のIMに表示する事ができるし、自分もIM を使えば相手の状態が知る事ができる。今までの電話のようなツールと違い 相手の状態も考えて相手とコミュニケーションを取る事が可能になったのである。

しかも、電話と違い複数の人達とチャットもできるし、メッセージだけで なく、URLやファイルの交換もできより自分達の情報交換がスムーズに なる。一部の会社でIMがメールと共にコミュニケーションに使われ始めて いる事がこのことを証明してくれているだろう。

また、ビジネスの場だけでなく当然私たちの生活にもこのような機能は 重要だ。なぜなら、相手がどのような除隊であるかをIMを使い一目で わかる事ができれば、直接的なコミュニケーションがなくともお互いに 「相手とつながっている感覚」を感じ取りお互いにその感覚を 共有する事ができるのである。

このように、IMの最大の特徴はただのチャットではなく 自分の状態を相手に公開し、相手もその状態を知る事によって 「相手と自分の状態」を共有する事によって、自分と相手との コミュニケーションを円滑にする機能である。 そして、相手とのコミュニケーションをよりよくするための重要なツールだ。 今のうちから、コミュニケーションツールとしてIMに注目しておくべきであろう。


00/08/27

作成・横田真俊

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