王様ゲーム
「フ、フリックさん?!!」
「どわっはっはっは!!!てめ、そりゃアレか?アレなのかっ?!」
「な、何が可笑しい!お前らが何か催しするから、王様の格好して来いって言ったんだろうが!!」
「そりゃ確かに王様だけどよー…そいつを選ぶかあ〜?」
「だって、エミリアが有名な王様の本だって出してくれたのに載ってたんだぞ?!」
「まあ、確かに有名でしょうけど…でも普通は…ねえ?」
「お前、その本は読んだのか?」
「いや…時間なくてな。それで挿絵だけ見て衣装を用意したんだけど…まずいのか?」
「いやーさすがにまずいだろー」
「自らあほだって言ってるようなものだもんねー」
「え?あのお話って、裸一貫で偉業を成し遂げて王様になったってとかの類じゃあないのか?」
「偉業っちゃあ、偉業だがなあ。」
「僕は今この場で、フリックさんが偉業を成し遂げたように思うけどね…」
あほには見えない服を着てるんだよ…フリックさんよ。
つか、どうしてそう自ずから不幸と笑いを引き込むのですかあなたは。
2004.10.14