窓から見る空


窓から見る空



自分が、動けないでいる間。

いつの間にかに春が往こうとしている。

自分が、動けない間でさえも。

世界は目まぐるしく変わっていく。



自分は、ここで、何をしているのだろう。

世界は変わっていく。

なのに。

自分は全く変われないままだ。



自分が、動けないでいる間。

きっと。

今は不在のあの男も変わっていくのだろう。



このまま捨て置いてくれ、と。

思う同じだけ。

ここから連れ出してくれ、と。

心が騒ぐ。



乱れ狂って止まる事無く降り注ぐ。

花吹雪がまるで。

自分の定まらない心のようだと思った。





解放戦争後。怪我の療養中フリック。
2004.06.25