2004年Kidoワイナリー初めての仕込み
2004年がKidoワイナリーにとって初めての仕込みになります。
ブドウの出来も暑い夏のおかげで大変順調で今年はグレードヴィンテージになりそうです。
9月上旬のセイベルから始まり10月のメルローまで楽しみであり、大変な日々が続きます。

8月31日
間近にひかえた初仕込みのため、機械の試運転をしました。
いよいよ始まります。
9月7日
お待たせしました。
Kidoワイナリーでの初めての仕込みが始まりました。
最初のブドウ品種はセイベルです。
除梗、破砕をしたあとバスランにて搾りました。
機械がうまく動いてくれるか、大変心配でしたが順調に動き
ホッとしました。
9月9日
自社農場のシャルドネを収穫しました。収穫の後の記念撮影。
父 比佐志も収穫をしました。
写真左は由紀子 右は由紀子の妹 久美子です。
久美子はアメリカに住んでいますが、父が倒れたため11月のワイナリー
オープンまで手伝ってくれることになりました。
収穫したシャルドネのブドウ。
黄金色に色付いたとてもいい状態でした。
9月11日
発酵中のセイベルです。
サーマルタンクで冷却しながら低温発酵させています。
きれいな泡立ちでゆっくりと発酵しています。
9月11日
ナイヤガラの仕込みも始まりました。
自社農場で収穫されたナイヤガラです。
9月12日
鴨居さんと根本さんが仕込みの手伝いに来てくれました。
ブドウに破砕をやって頂きました。
9月19日
自社農場のメルローを収穫しました。
例年メルローの収穫は10月に入ってからなのですが、今年は
好天候に恵まれて異常な早さでの収穫となりました。
収穫されたメルローは真っ黒く色付き、最高の状態でした。
9月22日
自社農場のメルローを朝、昼、晩とかい入れ(発酵で浮いてきた皮をワインの
中に沈める作業)します。
こうすることで皮の中の色素をより抽出することが出来ます。
9月25日
自社農場のメルローを搾りました。
上質な渋みだけ得たいため皮と一緒に発酵させる「かもし発酵」は6日間と
かなり短めにしました。これ以上かもし発酵を続けると種から苦味や過度の
渋みが抽出されてしまいます。Kidoワイナリーのメルローは力強さでなく
「エレガントさ」を追求していきます。
9月26日
コンコードを搾りました。
5日間 皮と一緒に発酵させたコンコードをバスランと呼ばれる
プレス機で搾りました。
もう完全にワインになっています。
9月27日
契約栽培のシャルドネの仕込みをしました。
父と久美子がブドウを破砕しました。
10月1日
自社農場のメルローを樽へ移しました。
タランソーとスガモローの新樽を使いました。
現在のワインの出来は非常に濃縮度があり、果実味豊かな味わいです。
今年はやはりグレートビンテージになりそうです。
これから樽での熟成が始まります。1〜2年の長い旅です。
10月17日
いよいよビン詰めが始まりました。
Kidoワイナリーはビン詰めラインを持っていないので、人が
1本ずつビンを差し込んで詰めていきます。
この日は親戚のおじさんが手伝ってくれました。
10月17日
コルク栓も1本ずつ、手動の道具を使って入れていきます。
1日700本くらいでもう体力の限界です。
10月17日
キャップシールも1本ずつ人がかぶせていきます。
大変手間のかかる作業です。
樽熟成編
昨年秋から忙しく続いたKidoワイナリー初仕込み、ビン詰め、そしてオープンも一段落し、今年5月に発売予定の
「城戸プレミアム」、「城戸プロジェクトK」の準備も着々と進んでいます。

2005年1月8日
昨年10月に樽に入れた契約栽培のメルローをおり引きしました。
このワインは今年の5月に城戸プレミアムメルロー2004として発売する予定です。
ワインの味、香りをテースティングで見極めながら樽出しやビン詰めする時期を決めるため熟成状況により、発売が数ヶ月遅れることもあります。
本邦初公開、おり引きした樽の中はこんな状態になっています。
樽に入れて1回目のおり引きのため樽の底にたくさんのオリが沈んでいました。
オリの主な成分は発酵にたずさわっていた酵母菌やブドウの色素や酒石酸です。
樽を逆さにして揺すりオリを出します。その後、水で洗い流し、上澄みのきれいなワインを樽へ戻してやります。プレミアムメルローのリリースまでに少なくともあと2回はこの
おり引き作業を行い、自然にワインを清澄化させていきます。
1月16日
昨日降った大雪ため、1日中雪かきをしました。信州の冬は雪かきも大切な仕事の一部です。
雪の捨て場がなくなってきたので軽トラに乗せて工場の裏に運びました。
1月21日
契約栽培のシャルドネをバトナージュ(樽の中のワインを攪拌し、主に酵母菌のかたまりであるオリからタンパク質やアミノ酸を抽出し、ワインの味に厚みを与える効果がある)をしました。昨年の11月から3日に1回くらいこの作業を行っています。フランスのブルゴーニュ地方では伝統的にやられている手法です。果たしてどんな仕上がりになるでしょうか。このワインは城戸プレミアムシャルドネ2004として5月頃から発売したいと考えています。
2月15日
プレミアムメルローの2回目のオリ引きをしました。前回ほどオリはたくさん出ませんでした。
樽を洗浄した後、オリ引きしたきれいな上澄みをまた樽へ戻していきます。
最後は溢れないように慎重にワインを入れていきます。
テースティングしてワインの様子をみましたがただ今、樽貯蔵庫の温度が低いため思ったほど熟成が進んでいません。発売は数ヶ月遅れるかも知れません。
5月1日
プレミアムシャルドネのオリ引きをしました。
アルコール発酵終了後からずっとオリと接触させるシュールリー状態にて樽熟成させていましたが、今日初めてオリ引きをしました。
タンクに出した上澄み。
上澄みといってもオリをかなり吸ってしまい、濁っています。
上澄みをまた樽へ戻し、もう1ヶ月ほど樽で熟成させます。
樽の中はオリがこのように底にたまっています。
5月22日
本日、「城戸プレミアムメルロー2004」を樽から出しました。全部で3樽あるのでビン詰めすると
800本くらいになるでしょうか。昨年10月から樽熟成をさせていますので8ヶ月樽熟成させたこと
になります。
タンクに出されたメルロー。
1週間ほどオリを静めてビン詰めになります。
テースティング。
樽香もほど良く付き、全体にかなりまとまってきています。
まだ若いといえば若いですが、渋みもやわらかさがあり今飲んでも十分美味しいです。
5月27日
プレミアムメルロー2004をビン詰めしました。
あと3週間後くらいにビン詰めするシャルドネと合わせて7月からの販売になります。
お楽しみに!
6月20日
プレミアムシャルドネを樽から出しました。
樽の底に溜まっているオリを出来るだけ吸わないように慎重に上澄みから吸い出していきます。
タンクに出されたシャルドネ。
9ヶ月の樽熟成からお目覚めです。
うまく上澄みを吸いましたが、まだ若干の濁りがあります。
風味を大切にしたいのでこのままろ過をせずにビン詰めする予定です。
7月10日
プレミアムシャルドネをビン詰めしました。
ろ過をせずにビン詰めしました。
グラスに注ぐと少し濁っているのが分かります。
ビン詰めの終わったシャルドネのボトルを1本ずつ濡れたタオルで拭いていきます。
ビン詰め時にボトルにワインが少しついて汚れてしまうのでラベルを貼る前にこの作業をします。
通常のワイン会社ではビン詰めと同時にコンベヤー上でシャワーをかけられきれいになるのですが、Kidoワイナリーでは1本ずつ手作業です。

    

    

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