◆リクガメのケージ◆
■製作
普通リクガメ飼育と言うと水槽が一般的と思いますが、上からの世話はカメにストレスを与えます。また水槽上部は
紫外線灯や蓋などが載っていて障害物が多くなってしまいます。そこで側面開閉のケージだとメンテナンスが楽です。
そこで、ガラスより保温性がありサイズが自由で入手しやすいとすれば木造となります。ラワンベニヤ1枚を使って
作ってみました。
出来上がりサイズは90W*35H*40Dぐらいです。ラワンベニヤの工作のしやすさと木質の湿度調整機能を
期待してあえて内側は塗装せずに作ります。
工作の得意な方なら図を見ていただけば大体お分かりになるでしょう。板取は御自分で考えましょう。
ただリクガメは脱走が得意なのと、隙間を執拗に挑戦する事が有るのでコードの穴など必要以上の隙間は厳禁です。
内側からの力に弱いのも厳禁です。
ベニヤの厚さは9mm以上が工作が楽でしょう。薄いものを使用する時は適宜補強を入れて下さい。
空気穴とコード穴は飼育種に応じて設計しましょう。直接ドリルで細かく穴を開けるか、大き目な穴を開けパンチング
ボードを張るなどしましょう。プラグの通るサイズの穴は大きすぎるので必ず処理しましょう。
後は個々の飼育スタイルで改造しましょう。木製は後で改造が容易です。
ホルムアルデヒドなど化学物質が気になるかもしれませんが、どの程度自作のケージで出ているか分かりません。
御自身で判断して下さい。接着材が充分乾いたら使用前お湯で洗い余分な木の粉を落としましょう。
■小型のリクガメの場合(ホルスフィールドリクガメ等)
Aを広めに取るか、その上に可動式の柵を付ける。ホットスポットのクリップ用に補強を兼ねて天板に梁を渡してお
く。冬場は扉を付け保温を図る。
■保温、湿度管理の必要な場合
前面にガラスかアクリルを入れる。観音開き、引き戸、上に引き戸など考えられます。世話の時の事を考えて一度に
大きく開かない様にしましょう。ヘビが突発的に飛び出るのを防ぐためです。扉は内側から開かない様に必ずロック出
来るようにします。もし家屋解体などで小さなサッシや家具の部品(特にガラス戸)が入手出来たらそれを流用する
のもいいでしょう。
例1
例2
例3
例4
■基本的な材料
ラワンベニヤ180cm×90cm一枚
木工ボンド
木ネジ
釘
補強金具
■道具
ノコギリ
金槌
ドリル
紙やすり
■あると便利な道具
のみ、ルーター、クランプ。
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