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カメの様子がおかしい?
◆カメの様子がおかしい?◆


■皮膚病

〈症状〉四肢の先や頚部の周りから皮膚が白くなり始め、ふやけたように厚くなってくる。

〈原因〉特に仔ガメに多く予防が重要

※細菌性のものと真菌性のものがあります。

〈対策〉仔ガメでは抵抗力が弱いために放置すると短時間で全身に広がり死亡してしまうケースもあるので、早急に対処すべき治療は獣医師に相談すべきで、ゴク軽い症状ならばケージ内の清潔と日光浴で改善する場合も在るが、前述のように手遅れにならないためにも早めの受診が重要です。

〈予防〉ケージ内の換気を良くし、毎日の日光浴を欠かさず水を清潔に保ち、更に健康なカメであればほとんど発症は防げますので、是非予防に力を入れて下さい。


■クル病

〈症状〉骨や甲羅が変形したり、足が動かなくなり引きずったりする。または甲羅が柔らかくなる。

〈原因〉ビタミンD3・カルシウム・紫外線量の不足による。

〈対策〉ビタミンD3・カルシウム剤の投与及び日光浴の実施または紫外線灯の照射を実施。

※日頃の予防が重要で、罹ってからでは完治しないケースも多いです。


■肺炎

〈症状〉食欲不振・開口呼吸・鼻汁他。

〈原因〉急激な温度の変化や長時間の低温下に置かれた場合の細菌・真菌による感染。

〈対策〉アンピシリンやクロロマイセチンにアスコルビン酸の筋肉内注射が一般的ですが、感染菌の感受性により投与する薬剤は異なるので速やかに獣医師の診察を受ける。
 症状が人間の「風邪」に似ているために放置して様子を見るとか暖めて様子を見る事を考える人もいますが、それでは手遅れになるので速やかに他の個体から隔離し即刻、獣医にて受診すべきです。


■ビタミンA欠乏症

〈症状〉まぶたが腫れる・眼が飛び出す・開口呼吸で鼻汁を出し喘いだ呼吸になる。

〈原因〉ビタミンA不足

〈対策〉総合ビタミン剤またはビタミンA剤の経口投与及び二次感染を防ぐ意味で抗生物質の予防的投与。


■爪の徒長

〈症状〉爪の変形・歩行困難

〈原因〉運動不足・床材で爪が削られない・栄養バランスの偏り

〈対策〉猫用爪きりで正常な長さにカットしてあげる。床材の一部をレンガ他の硬い素材の物と交換してやります。


■甲羅の病気

〈症状〉甲羅の表面が剥がれる・甲羅の下に膿が溜まる。

〈原因〉不衛生な環境により、細菌や真菌な感染が疑われます。

〈対策〉治療は獣医師に相談すべきで、極軽い症状ならばケージ内の清潔と日光浴で改善する場合も在るが、手遅れにならないためにも早めの受診が重要です。

〈予防〉ケージ内の換気を良くし、毎日の日光浴を欠かさず水を清潔に保ち、更に健康なカメであればほとんど発症は防げますので、是非予防に力を入れて下さい。


■食欲不振

〈症状〉食欲がない・食が細い

〈原因〉環境が激変し、環境に馴染めない。飼育環境温度が適切では無複数飼育で他の個体に虐められてる。紫外線照射量が不足している。餌が適当な物では無い。個体が落ち着ける環境では無い(飼育者の干渉しすぎ)。雌個体で抱卵している。

〈対策〉原因となる事を見つけ出し、飼育環境を改善してやります。


■ペニス・卵管・総排泄孔脱

〈症状〉総排泄孔からピンクや赤いモノが出ているが触れても引っ込めない。

〈原因〉ペニス脱は何かに引っかかり戻せなくなっている状態。総排泄孔脱は胃腸炎等による劇症下痢、重度の寄生虫感染などによる。卵管脱は産卵から数日以内に起こる事が多いのは卵管が緩んでいる事にもよります。

〈対策〉いずれの場合もそのままに放置すると出血や感染を起こし危険なので、早急に動物病院での治療が必要となります。
 飼育者が無理やりに総排泄孔に戻した場合、脱を繰り返し処置が出来なくなったり、体内で感染や壊死を引起し取り返しのつかない事になる恐れがあります。


■卵詰まり

〈症状〉成熟した雌個体がだんだんと元気が無くなり不活発になり、食欲も無くなる。

※雌単独で飼育している場合でも無性卵を産卵する事があるので、他の「食欲不振」の原因が当てはまらない場合には疑って見る価値はあります。

〈原因〉抱卵前のカルシウム不足、産卵に適した場所が無い、太りすぎ・痩せすぎ

〈対策〉産卵できる場所が無い場合には産卵床を設けてやる。それでも解消しない場合には獣医師の治療が必要となります。動物病院でレントゲン撮影を実施してもらえば即座に判別できます。


■日射病

〈症状〉口や鼻からから泡を吹き出す・開口呼吸をする。
重篤な場合には中枢神経麻痺や大脳浮腫を起こし、四肢が突っ張ったり全身が硬直する。

〈原因〉熱の炎天下などに日陰を作らずに日光浴をさせるなど日光を過度に浴びた事による。

〈対策〉速やかに体温を下げるべく、涼しい場所に移して冷水をかけるなどの処置をする。その後できるだけ早く動物病院に受診してください。

※一時的に正常に戻ったように見えてもショック症状などを起こす可能性があります。


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