給湯機はご存知のように1種類1機種ではございません。
石油式・ガス式・電気式等の種類があり、
能力により13号〜50号以上までございます。
また、使用される器具によっても専用給湯機がございます。
23区内の多くのご家庭では都市ガス式16〜24号型の給湯機を使用されています。
その能力がいかほどか詳しくはご存知でございますでしょうか。
ご家庭で給湯機を使用される場合
各家庭により必要な給湯能力は異なります。
また使用環境・使用器具・使用方法等により必要能力は様々です。
ご参考までに参考カタログ値をご紹介いたします。
詳しくは、専門店にお問い合わせ下さい。
1.給湯機の必要能力
<家庭での一般使用時水量>
|
流量(L/分) |
温度(℃) |
使用量(L/回) |
備考 |
浴槽 |
10〜18 |
41〜43 |
180〜240 |
浴槽は1人〜2人用 |
シャワー |
10(8〜15) |
38〜42 |
25〜50 |
水洗による |
洗面所 |
8(6〜8) |
40 |
5〜10 |
|
キッチン |
6(5〜8) |
32〜60 |
33〜75 |
油物の食器は高温 |
給湯機の1号とは、一般的に1Lの水を25℃熱上昇させるための能力値を言います。(25ki/分消費)
これを元に上の表から算出しますと、
浴槽・シャワーを42℃で出湯する時の必要号数。(水温8℃の時)
10L×(42℃ー8℃)=340ki/分÷25ki/分=13.6号
洗面所で40℃出湯の時の必要号数。(水温8℃の時)
8L×(40℃ー8℃)=256ki/分÷25ki/分=10.2号
キッチンで40℃出湯の時の必要号数。(水温8℃の時)
6L×(42℃ー8℃)=192ki/分÷25ki/分=7.7号
<水温8℃は冬期における一般値>
となります。
結果24号ですとシャワーと洗面所・シャワーとキッチンの使用では
問題がありませんが、3箇所同時使用では計算上能力不足となります。
16号給湯機では2箇所同時使用で能力不足となります。
能力不足の時は、温度の立ち上がりや水圧が落ちてきます。
多くのご家庭は3箇所同時というのはまれという前提で24号の取り付けが多くなっております。
大家族で16号給湯ですと、ご不満が出るかもしれません。
また、外気温・水道の水圧によっても能力が変わってまいりますし、
ご使用されて不満のない湯量の算出はオーダーメードに近いですので
ガス機器設置の専門店にご相談いただくのが良いと思います。
2.水温
水温は季節により異なります。
それぞれの季節・地域によっても異なりますが、
通常冬と夏では約20℃の温度差があります。
これにより、温水を作る為の熱量が変化します。
このため、給湯能力により高温出湯時水量に差が生じます。
寒い冬場はお湯を大量につかう上、給湯機にとっても
厳しい条件の重なる季節ですのでお気をつけてお使い下さい。
基本的に給湯機の設置は冬場での一番厳しい条件での
快適な使用を前提にして設置いたしております。
3.水圧
水圧は低すぎても高すぎても給湯機にはよくありません。
水圧が低いと出湯すら出来ないこともございます。
通常給湯機は30kpa(パスカル)以下ですとだらだらと出湯量が増えます。
50kpaを越すと水量が伸び150kpa手前で水量は安定します。
これは高水圧になりすぎると湯温が下がってしまい、安全装置が働くためです。
水道の水圧計算も複雑ですので、簡便なご紹介となりますが
通常家庭への給水は150〜200kpaで行われております。
このため、給水塔からの自然落下給水でのビル上階や
丘の上のお宅、2階への給湯は低水圧となりますし
高所から低所への給水では逆に高水圧となるのでご注意下さい。
2階給湯・階下給湯につきましては次の項にてご説明いたします。
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