冬2

ＮＯ	句	備考	Ｗ	Ｔ	Ｓ	Ｋ	Ｎ	Ｍ
51	冬の梅「臓器提供する」に丸	・		○	○	・		○
52	身を斜に詰めて熱燗地下のれん	（梅田地下）		○	○	・		○
53	輪飾も四葉マークもＢＭＷ	・		・		・
54	竹折るる音か叫びか深雪宿	・		○		・
55	寒暁や指に吸ひつくドアのノブ	・	○		○	○
56	冬日射ナポレオンてふデスマスク	・	○		○	○
57	帰り花容歪んでをりにけり	・			○
58	北風に向かふ泪の止めどなし	・			○
59	大正のステンドグラス冬日影	・			○
60	焚火の輪先考先妣の話など	・			○
61	狐火やつかず離れず葛をり	・			○
62	焚火の輪位置をかへつつ待つ日の出	・			○
63	方丈に干す蛇の目傘女正月	・	○
64	むささびはいづこ鎮守の月明かり	・	・
65	冬鴎昭和を生きし氷川丸	・	○			1-3○
66		・
67	寒禽の鳴き声しきる谷戸やぐら	・	○
68	眼光に未だ力あり枯蟷螂	・	○			1-2○
69	沖神の鳥居淨めて冬の波	・	○			1-2○
70	寺跡は世界遺産よ霜柱	・	○			1-2○
71	人造る物の脆さよ冬怒涛	・				1-3○
72	今日といふひと日に感謝蒲団敷く	・				1-3○
73	冬紅葉選別される錦鯉	・				1-3○
74	冬の富士纏ふは己の創る雲	・				1-3○
75	山茶花や花なし庭と思ひしに			2013,10,21
76	向きかへて犬の館も冬仕度							2013,11,02
77	石蕗の花同姓多き海人の村		2013,11,08		2013,11,05	2013,1217
78	風立つや金波銀波のすすき原				2013,11,05
79	落人の村の蔦橋脅し銃		2013,11,08
80	狂花どこか形の崩れをり		2013,11,08		2013,11,05
81	栗ご飯問へば芋よと妻の笑み		2013,11,08
82	禅庭の余白を満たす今朝の雪		2013,12,06
83	長寿島家の門辺の石蕗の花						2013,11,10
84	冬薔薇喪主より若き遺影かな		2013,12,06			2013,1217	2013,11,10
85	おでん酒仕事を退きし男たち			2013,11,08	2013,11,05		2013,11,10
86	小春空見下す皇帝ダリアかな			2013,11,08
87	母の影父の描きし雪女			2013,11,08
88	柊の花や開かずの長屋門		2013,12,06		2013,12,05
８9	線のみで描くつもりよ冬木立				2013,12,05
90	七五三サイドミラーで身くづろひ		2013,12,06		2013,12,05
91	決め難きことを心に冬紅葉				2013,12,05	2014,01,18
92	波が波畳み畳める冬の海				2013,12,05
93	友の面に吾の老い見てる年忘		2013,12,06
94	綿虫や頭上を馳せる軍用機					2013,1217
95	柊の花や開かずの不浄門			2013,12,16		2013,1217
96	札洗ふ弁財天や年の暮			2013,12,16
97	建長寺柏槙放つ淑気かな		2014,01,10		2014,01,08
98	喫茶店いつもの席に四日かな				2014,01,08
99	七十の年の差交はす御慶かな				2014,01,08
100	乗り継ぎの駅の足湯や冬の海		2014,01,10		2014,01,08	2014,01,18