NGOカトマンドゥ
ネパールヒマラヤ山麓での植林をしています。
苗は小中学生の牛乳パックリサイクルで作り、
高校生以上の支援者は貯水タンクなどを建設して活着率を高めます。
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NGOカトマンドゥ
代表者  安倍 泰夫
〒399-8303
長野県安曇野市穂高8309-1
abeyasuo531@blue.plala.or.jp
FAX:0263-84-0078
郵便振込:緑の基金ネパール 00510−5−47965

newNGOカトマンドゥ日記

newカトマンドゥ通信
番外地

植林方法
在来種の種集めから始まる実床による苗作りは、小中学校で集めた牛乳パック15枚で1本の苗が出来る計算になります。植えただけでは活着率0.5%ですが、植林付帯工事を行うことによって90%以上に高めることが出来ます。貯水タンク建設による乾季の水遣り、石垣建設による放牧家畜の排除、林道建設による間伐材の利用などがそれです。

貯水タンク支援

2002年度高校推薦図書〔高校生向き〕1冊の本をお買い上げいただくと、800円のお金が貯水タンク建設のために使われます。1基のタンクを作るには セメント、鋼材、は首都のカトマンズからトラックで運ばれます。砂や砕石は近くのトリスリ河からやはりトラックで山の下まで運ばれ、そこからは村の人びとの背中に乗せて運ばれます。1基の貯水タンクを作り上げるのに、50万円から100万円のお金が必要です。延べ500人から1000人が山の上まで往復します。貯水タンクによって活着率は0.5%から90%以上にまで上昇します。

写真
牛乳パックの苗
貯水タンク
・動物避けの石垣

リンク
・安曇野ひつじ屋

現地訪問希望者は、NGOの許可を得て下さい。原則は、支援者のみです。スタッフと一緒に行動します。
宿泊や食事の手配をします。
 植林の目的
きれいな飲み水が枯渇したため、下痢が小児の死亡原因の第一になってしまった砂漠化したネパールの山間部に森を再生し、湧き水を復活させる。乾季に草が枯れたとき、家畜の餌となったり敷き藁になる葉を持つ樹木を植え、農林業〔アグロフォレストリー〕を守る。エネルギー源である薪や建築材を育てる。地すべりを予防する。人が亡くなったとき火葬するのに必要な木材を確保する。60%から20%以下に減少した森林を増やし、炭酸ガス吸収を促進する。
砂漠化した山間部の村々

 ネパールでの植林不成功の理由
ネパールではモンスーン気候のため一年の半分以上、ときには7ヵ月以上も雨が降りません。雨期に植えても、半年以上続く乾季に耐え切れず、1年後には1000本の苗のうち5本しか残りません。活着率は0.5%なのです。また、放牧家畜が多く、生き残った苗は山羊や牛に食べられてしまいます。ただ植えただけで放っておいては、結局、植林は成功しません。乾季に水をどうするか、家畜の食害をどう防ぐか、これらの問題を解決しなくてはなりません。
下の川から水を汲んで運びあげ,乾季を乗り切ったベトラワティの森〔今では貯水タンクも石垣「囲い」もあります〕

 植林成功のための対策
現地の村の人たちが植林に興味を持つために、在来種で生活(農業)に役立つ木の苗を植えます。例えば乾季に草が生えませんから、家畜が食べる葉をもつ木を選ぶのです。この観点から、マメ科のシーソ、イーピル、フタバガキ科のサール、などが選ばれました。家を作るときに必要な木、モクレン科のチャンプの苗も作られています。薪用のセンダン科のバケイノもあります。
次に家畜が植林地に入ってこないように石垣を築く、乾季に苗に水をかけられるように貯水タンクを建設するなどが重要になってきます。
間伐した木や枝うちした材を運び出すために、林道も必要になってきました。

カウレ村第2貯水タンクからパイプで導いた水をバケツやかめに受け、苗にかける村人たち

支援方法

小中学生の牛乳パック回収はクラス、学年、学校ごとに集め、資源業者に売却、送金してもらう〔郵便振込み:00510−5−47965 みどりの基金ネパール〕
牛乳パック1キログラム(1リットル入り30枚)あたり5円から10円になり、年間19万円〜45万円になります〔回収補助金なども含まれます〕。これは植林全体の費用の3%から4.5%に相当します。

高校生以上大人までは、本〔ネパールの山よ緑になれー春秋社―1890円〕の購入〔1冊について800円の支援になります〕本屋さん又は出版社へ注文、インターネットによる方法もあります。直接は著者に申し込む場合は、郵送料320円。振込み先は、イ と同じです。

 現在までの歩み
NGOカトマンドゥは1984年に設立されました。カトマンドゥ創設者〔代表〕は1974年以来、ネパールでの医療、学用品の支援、人材の育成、留学生の世話、などを行いながら、1988年よりネパールにおける植林を研究、1989年から苗木の準備をし、1990年から植林をヌアコット郡で継続しています。2012年からインド国境、ランタン、カカニ、などにも植えています。
1991年から現地で苗を作っています。苗作りの資金は、長野県を中心とする小中学校の牛乳パックの回収によって、成り立っています。
すなわち、牛乳パックの回収資金で、現地で在来種の種を収集、畑を借り上げて種を蒔き、芽を出し生長する間にポット作りをする、ポットに篩った土と有機肥料を詰める、20センチほどになった苗をポットに移す、水をやる、などの作業が続きます。これらの費用は牛乳パックの資金でまかないますから、計算すると15枚の牛乳パックで1本の在来種の苗が出来ることになります。
しかし苗だけでは森は出来ません。
なぜなら、ネパールには半年以上の乾季があり、苗を植えただけでは1000本のうち1年後には5本しか残りません。苗に水を6ヵ月間やり続けないと枯れてしまいます。しかし乾季ですから、水は山の下を流れる川から汲んでくるしかありません。それは大変な労働です。現在19500本になっているベトラワティの森は、最初貯水タンクがありませんでしたので、村人は下の川から水を汲んで運び上げ一本づつ苗にかけました。今は立派な貯水タンクが建設されています。24年たった現在51万6千本の森790ヘクタールの範囲に展開しています。最も高い木は25メートルあります。ネパールの木は日本の赤松、ヒノキなどに比べ、2〜3倍の生長を示しています。この事実は、信州大学農学部名誉教授島崎洋路博士の樹幹解析の手法によって確認されています。

よみがえった森林と湧水、疾病の減少
 植林は子供の世代から始めることが大切です。雨季の前に、一人の子どもに苗5本を渡し、それを1年間無事育てたら、1本につき20ルピーの奨学金を出すことにしました。当時のお金で5本で約500円。これだけあれば、ネパールでは1年間学校に通うのには十分でした。それから6年間、貧しい家庭の子供たちは植林をすると同時に、みな学校へ行けたのです。しかしこの奨学金方式は6年で破綻しました。予算が足りなくなったのです。その時山の上のタマン族たちが、長老に導かれ,大挙として苗を取りに来ました。タマン族たちの自立した植林の取り組みが始まりました。タマン族を中心とした植林は、2014年現在も続いているのです。。活着した苗は51万6千本以上の森に作っています。湧水が増え、きれいな水が飲めます。子供の下痢が減りました。
 ネパールのヒマラヤの麓の村々で、人々は苗を植え、遠くの川から水をくんできてかけ、時には自分たちの生活のための大切な飲み水をも苗にやります。除草は苗のまわりだけ取ります。草も立派な資源だからです。また、遠くの河原から運んだ石で石垣を造り、牛やヤギなどの家畜の食害から苗を守ります。
1995年からは日本の木曾山林高校、信州大学農学部、島崎山林塾、などで学んだ村の青年を中心に、植林センター組織が出来上がりました。育苗から植樹、除伐から水やり、貯水タンクや石垣、林道の建設も彼らを中心に行って来ています。
 右の写真は、マネガウンという地区にある森です。かつてこの山は、このページの一番上にある写真のような山でした。ネパールの村の人たちの努力を示す写真です。
【受賞歴】
 第3回地球に優しい作文・活動報告コンテスト通産大臣賞(読売新聞社) 1993年
 第4回地球に優しい作文・活動報告コンテスト優秀賞 (読売新聞社)   1994年
 信毎選賞(信濃毎日新聞社)                            1997年
 環境貢献賞(ソロプチミスト日本財団)                       2003年 
 地球倫理推進賞(社団法人倫理研究所)                     2009年
第20回地球に優しい作文・活動報告コンテスト入選〔読売新聞社〕〔2009〕
細を知りたい方は、安倍泰夫のキーワードでインターネットで検索して下さい。

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