だいぶ早く着いてしまったので、チェックインが出来る15時までお茶をする。ユウコさんが事前に調べていた、光原社というところへ向かう。光原社は宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」を出版したところなのだそうだ。その敷地内に可否館という喫茶店でカフェオレを飲む。しっかり豆から挽いてくれてとても良い香り。民芸品屋があって、そこで一目惚れした鳥の置物を購入。インドで作られた店員曰く「キウイ」の置物。「でもインドにはキウイっていないですよね」とも言っていた。光原社では偶然、明日の研修で一緒するMちゃんと遭遇。彼女は昨日から盛岡に来ていて観光していたとのこと。せっかく盛岡まで来るならねえ。考えることは一緒のようだ。
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今日は研修の日。朝食は4種類のパンの中から好きなだけ選び、ジュースやコーヒーも同様。ビジネスホテルらしい朝食をとって研修の地へ。地図だよりに向かうがとても分かりづらい。iPhoneのマップを初めて使った。GPSってすごいね。このマップは北海道旅行でめちゃくちゃ便利な機能のとして酷使することになる。
今日の盛岡は晴天。ものすごく暑い。気温はどのぐらいだったのだろう?全く福島と変わらず暑い。午後の研修では盛岡県立美術館に行く。今年で10年目になる新しい建物。普段入ることのできないバックヤードを見学。書庫がカッコよかった。こもりっきりで読んでいたいくらい。常設展では写真を撮ることができるらしく遠慮無く撮る。この美術館では舟越保武の作品を収蔵している。彫刻の人で、デッサンや彫刻作品、そして「舟越」という苗字からもしやと思ったら、舟越桂のお父さんだった。親子で彫刻家だったらしい。なんだかツルッとした女性の頭像に面影を見てしまった。デッサンなんかまんまそのままだし。企画展では「黒田清輝展」をやっていた。こちらは写真はNG。じっくりと観たのは今回が初めてで、そのデッサンの上手さに驚く。すごい上手。
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10時にホテルをチェックアウトする。今朝はパンの種類が昨日と少し違う。どのパンも美味しかった。今日の夜10時のフェリーで北海道に向かう。八戸ー苫小牧間のシルバーフェリーという名前のフェリー。だいぶ夜まであるので、直接八戸には向かわずに、十和田市に向かう。無料区間の高速道路を有意義に活用し、盛岡から約3時間で青森県十和田市に到着。青森は、にんにくの生産量が日本一で、十和田市は青森一の生産量を誇るらしい。確かにスーパーで売っている国産のにんにくはいつも青森産だ。
今回、なぜ十和田市に来たかというと、最近できた十和田市現代美術館を観るため。平成20年にできたばかりでまだ2年目の新しい美術館だ。企画展では草間彌生をやっていたけれど、そちらはスルー。常設展示では、いきなりロン・ミュエックの大きなおばさんがお出迎えしてくれる。ミュエックの作品はずっと本物を観たいと思っていた。実際に見るとそのスケールと、リアルさに圧倒される。大きい作品なのに手抜きがなくて本物ソックリ。肌の色とかスゴすぎる。美術館にはけっこう家族連れが多く、インスタレーションというか、体験できて子どもも楽しめる作品が多い。野外にも大きな作品がいくつもあって、写真をとっている家族やカップルも沢山いた。子どもが楽しめる作品っていいよなあ…と思う。
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十和田からフェリーターミナルのある八戸港に向かう。出航の5時間前には着いたためしばらく昼寝。しかし車中は暑くあまり寝られずユウコさんは不機嫌に。近くにあった長寿温泉で汗を流す。値段は420円とリーズナブルで、近所の家族やおじいさんたちがシャンプーセット持参でやってくるような温泉。備え付けのシャンプーや石鹸がなかったのが残念だったけれど、とても気持よかった。22時に無事八戸港を出発し、明日の朝には苫小牧に到着する予定。
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場所の割にぐっすりと眠ることができた。7時に苫小牧港に到着。あいにくの雨模様。当初、今日は富良野らへんを巡る予定だったのだけど、雨のため今日は札幌・小樽を巡ることに変更。朝はロイヤルホストで食べてプランをねる。予定を変更し、札幌で寿司を食べて小樽でお茶をすることにする。札幌で美味しいと評判の(といってもマップルに書いてあったんだけど)回転寿司屋「根室花まる」へ。ウニと鮭がめちゃくちゃ美味かった。昼食後、小樽に向かう。小樽は港があって栄えた町らしく、運河もあり昔ながらのレンガ倉庫が立ち並んでいた。函館もこんな感じだったなあと思い出した。小樽ではユウコさんが最初行きたがっていたカフェが定休日のため、別の喫茶店へ。「あまとう」という名の昭和5年創業の老舗で、ソファとか床とかがいい感じの店だった。ユウコさんは白い竜巻うんこの乗った甘いものを食べて、俺はチョコバナナケーキとカフェオレ。
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薦められたスープカレーのお店RAMAIで夕食。インドネシアを模した雰囲気のお店で、まったく北海道らしさは皆無だったけれど確かに美味かった。北海道は最近スープカレーが新しいご当地グルメになりつつあるらしい。そういえばいつだったか、大泉洋がさんまのまんまでやっていた。その後南幌にあるなんぽろ温泉ハート&ハートなる温泉でお風呂に入り、高速の輪厚パーキングエリアで車中泊。
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昨日とは打って変わって今日は快晴。輪厚パーキングエリアから札幌に向かい。市場近くにて海鮮丼を食す。かなりゴージャスで味も良かった。中トロが入っていて「普通は赤身なのにラッキーだよ」と店員のおばさんが言っていた。カニ、エビ、マグロ、イカ、ウニ、イクラ、貝、サーモンなど10品。相変わらずウニとサーモンが美味い。市場の生簀には毛ガニやら花咲ガニやらタラバガニやらのたくさんカニがいて、めちゃくちゃでかいカニもいた。でもあんまりカニには惹かれないんだなあ。
札幌から今日の目的地「旭山動物園」がある旭川に向かう。ルートには海沿いの道、国道231号を選ぶ。まずは留萌に向かい、そこから旭川に南東に下るルート。留萌に良く途中には増毛という町がある。最近頭髪が薄くなった僕としてはぜひ訪れておきたいところ。ちなみに「ましけ」と呼ぶ。海沿いの道は信号も少なく山を登ったりトンネルを抜けたりと楽しい道だった。夕方に通ると夕日が沈んで素敵な道路らしい。留萌から無料高速道路を通り深川へ。一車線だったけれど車も少なく一本道路で景色も良かった。
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今日もとても天気がよく晴天。9時半にホテルをチェックアウトして美瑛に向かう。道はどこまでもまっすぐ。美瑛はでっかいどう北海道って感じで良かった。CMで使われた木に名前が付いていて「ケンとメリーの木」だとか「マイルドセブンの木」だとか言って、けっこう観光客が写真を撮っていた。でも何も無いところに一本だけ木が立っているのが絵にになるのであって、その周りにちょこちょこと人がいたりお店があったりしたら、味も素っ気もないと思うんだけどなあ。そんなわけで、我々はそんな写真を撮らずに適当に横道にそれて、知らない道をウロウロする。丘になっていてあたり一面を見渡せる場所では、これぞ美瑛という風景が広がっていた。写真でも撮ったけれど、フレームに収まってしまうと全然その良さが写っていない。360°の風景が何よりも素晴らしかった。昼食は、昨日旭川で寄ったカフェに置いてあった本に載っていた美瑛のカフェ「ゴーシュ」で食べる。美馬牛という駅近くだったけど、少し迷った。駅前の細い道路を入っていくところにあって、とても良い感じのお店。コーヒー豆を自家焙煎しているお店とのこと。サンドイッチが美味しそうだったけど、雑誌に載っていたビーフシチューを食べる。パンが付いていてこっちも美味しかった。
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今日のお風呂に十勝川温泉に向かう。最初行ったホリデーイン十勝川は5時で立ち寄りは終了とのこと。かんぽの宿も同様。お盆のハイシーズンの為、早めに切り上げているようだ。iPhoneで調べて近くの十勝川国際ホテル笹井へ。街灯もない真っ暗な道路をナビを頼りに進む。めちゃくちゃ怖い…。そんな暗い場所に突如現れる大きなホテル。おお文明の明かりよ。入り口に小僧らしき人影が…。背筋にひやりとしたものが…。よく見ると一休さんの置物だった。暗いところにぽつねんと立つ一休さんは恐ろしかった。ホテルはかなり大きくて、ラーメン屋が入っていたりスナックがあったり、ゲームコーナーにはお決まりの卓球台や極めつけにはボーリング場もあって、レーンが4つもあった。昔懐かし手書きのスコア。こういっちゃなんだけど、一昔前のゴージャスホテルといった趣。カラオケの声ががんがん響きわたっていて、露天風呂に入った時には下手くそなTUBEの歌が流れてた。温泉はモール温泉なるもので植物性の泥炭がどうのこうのと書いてあった。鉱物性温泉が多い日本の温泉では、植物性の温泉は希少な存在だそうな。熱すぎず適度にヌルくとっても気持ちが良かった。ゴージャスホテルの割に立ち寄り湯500円と適当な料金設定。今日は道の駅おとふけに車中泊。高速のPAと違い、9時にも関わらず駐車場はほぼ満杯。道の駅自体は閉まっている駐車場に、ばっちり車中泊装備の車がたくさん。さすが北海道。
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今日は朝から雨。結局、一日目と最終日に雨が降った。でも今日は帰るための移動しかしないので特に問題は無い。車中泊した道の駅近くにあるミスドで朝食。北海道に来たからには乳製品でしょ牧場でしょということになり、十勝にあるしんむら牧場に向かう。カフェが併設してあってウエルカムドリンクの牛乳を美味しく飲み、ワッフルサンドを食べる。店先にやぎが放牧してあって、ガラス窓から外のやぎの様子を眺めながら食事ができる。見ているだけで和む…。やぎもけんかするのかなあ…とボーっとしながら、やぎがはむはむ草を食む様子を眺める。サンドに挟んであったチーズもワッフルも生クリームも美味しかった。
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レストランは夜の間ずっと煌々と光がついていたにも関わらずぐっすり寝ることができた。さすが俺。5時半には高速に乗り一路二本松へ。お盆期間で高速は多少混んでいたもののスイスイ進み10時には二本松到着。おみやげを置いて12時には無事に帰宅。フェリーで揺られたせいか、まだ頭がゆらゆらする。