行くとなれば早い内にということで、日曜日の深夜に家を出る。運転が疲れたらどこかで少し寝て(バルケッタと違い、今の車は後部座席の二列三列をフラットにする事が出来る)いけば、明日の朝には着くだろう。今回の旅では高速を使う事にする。片道9千円弱と結構な金額だけれど、無駄に時間と労力の消費は避けたかった。時間を金で買うとはこういうことなんだろうと思う。
何度かパーキングエリアでトイレに行ったりストレッチをしたりして青森へ向かう。青森まで行くのに一つしか観ないのは物足りないので、まず初めに最近(今月?)開館したばかりの青森県立美術館に行く。青森県にはこれまで県立の美術館は無かったのだろうか?だとしたらそれは凄い事だ。途中、事故で通行止め区間があり、その直前で仮眠をとる。足を伸ばせるって素晴らしい。県立美術館のある青森ICまで高速で行くつもりが、ガソリンが足りなくなり止むなく大鰐弘前で高速を降りる。AtoZはここからすぐ近くでやってるのだけど、まだ開くまでは時間があり、当初の予定通り県立美術館へ。県美はあの有名な三内丸山遺跡のすぐ隣にある。へー、三内丸山遺跡って青森県なんだー。しかし冬厳しいこの土地に、4千年以上昔から人が住んでいたんだなーと思う。
ガソリンを入れたり道に迷いながらも約一時間ほどで到着。十時前というのに結構駐車場には車が入っている。駐車場はかなり広く交通整理の人達もいる。開館したばかりとは言え、美術館にそれだけの人が来るとは嬉しい。明日までねぶた祭りがありそれも恐らく関係しているのだろうけど。美術館は白い直線的な建物で青い空にすごく映える。中も白で統一されていて、コインロッカーやトイレ(僕はこの手の建物でトイレをチェックせずにはいられない)のデザインも綺麗。館内は写真撮影禁止都の事でそれ以外は写真を撮る事は出来なかったけれど、エレベーターのボタンなどのアイコン類やいろんな場所で見られるタイポグラフィーにも気が配られている。使われているパソコンはiMac。そう内装の所々で感じられるのはアップル的なデザイン。ここにはmacbookもピタリとハマルだろうと思う。カタログによると菊地敦己というアートディレクターが関わっているらしい。
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さて次なる目的地弘前市内へ。AtoZが行われている会場は美術館ではなく、吉井酒造煉瓦倉庫である。駐車場が無く、webで確認したところ歩いて15分の所にイトーヨーカドーがあって、そこでチケットを買えば駐車料金が三時間無料になるらしい。イトーヨーカドーに止めてチケットを買う。小さなショップも併設してあって、ヨーカドーの店員らしき人が対応してくれた。弘前市内を歩くと分かる事だけれど、至る所にポスターが貼ってあったり、AtoZ自体たくさんのボランティアの人達が関わっていたりと、地元の人達みんなが支えてえる展覧会だというのが伝わってくる。
イトーヨーカドーは駅前通りにあって、歩道にはまだ昼だというのにねぶたの場所取りのイスやガムテープが貼ってある。きっと一年で一番人が多い時期にわざわざ来てしまったのだ。仕方ない、巡り合わせだ。と言うもののねぶたには全く興味が無いので、暗くなって人が集まる前に帰ろうと思う。昼食は会場に行く途中にあったカフェで食べる。僕はチキンガーリックライスでユウコさんはスパゲッティ。美味しく食べる。
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(15:40大鰐弘前-17:00矢巾-18:20長者原-20:00松川 21:20松川-21:40郡山)