金勝アルプス



 屋久島夏合宿に参加した小太郎君といっちゃん宅のワンちゃんの小太郎の初顔合わせを兼ねて、金勝アルプスに秋の日帰り山行を行った。
 当会としてはこれまで何度も登っている山であるが、今回は下山後にバーベキューを予定しているため、落ヶ滝見物と鶏冠山および竜王山は省略して天狗岩中心の短縮コースとした。
 参加メンバーは、いっちゃんと小太郎母子、カンボに、初参加のテント好き女子Aさんの5人、それにいっちゃんの愛犬の小太郎(オス)とポン(メス)の2頭である。

 (地図は、栗東市観光物産協会(http://www.ritto-kanko.com/)より引用させていただきました)

10/29(土)

JR石山駅 7:45 ― 8:10 上桐生駐車場 8:20 ― 8:25 落ヶ滝分岐 ― 8:35 たまみずきの森 8:40 ― 8:45 鶏冠山北谷林道分岐 ― 8:50 落ヶ滝分岐 ― 9:20 鶏冠山・天狗岩分岐(稜線)9:25 ― 10:10 天狗岩(昼食)10:45 ― 11:00 耳岩 11:05 ― 11:10 白石峰 ― 11:35 狛坂磨崖仏 11:45 ― 12:35 逆さ観音 12:40 ― 12:55 オランダ堰堤 ― 13:00 上桐生駐車場

 午前7時45分にJR石山駅を出発。爽やかに晴れていい秋山日和である。大津と草津ののどかな風景の中を走って登山口の上桐生の駐車場に到着。有料駐車場で、500円であった。。
 駐車場を出発して、よく整備された登山道を歩く。体力のないポンはいっちゃんの背中のザックから顔を出して楽チン登山であるが、時々は歩いたりもする。いつもは大勢のハイカーやツアー登山客で混雑するコースらしいが、出発が早かったためかあまり人に出くわさない。
 「たまみずきの森」を経て、落ヶ滝への分岐に着く。時間の都合で落ヶ滝見物はパスし、しばらく登ると滝の落ち口の上部に出て、さらに登る。日当たりがよく、あちこちに岩塊やザレた斜面があってどことなく六甲山的雰囲気もあるねとAさんと話す。
 犬の小太郎が我々の後に先にと駆け回りながら、さらにぐんぐんと登ってようやく稜線の鶏冠山・天狗岩への分岐に到着、小休止とする。

上桐生登山口にて

いざ出発

ぐんぐん登って行く


日当たりのよい快適なコース

稜線に到着

 天狗岩に向かって快適な道を辿る。途中、展望の良い岩があったので、小休止して、今日はパスした鶏冠山をはじめ、比叡山や琵琶湖のパノラマを眺める。10月も終わりとあって、今日は暑くも寒くもなく心地よい。

楽しい山道が続く

天狗岩遠望

あちこちに奇岩が点在

途中の岩から下界を眺める

琵琶湖も見える

鶏冠山

甘えんぼうのポン

天狗岩に向かう
動画】 眺望

 さらに歩いて天狗岩の直前で一度下ってから、本日のハイライトである天狗岩に登る。チムニー状の狭い通路などがあってなかなか楽しい。人間の小太郎もはしゃいでいた。登り始めて2時間ほどで到着である。ここで昼食の大休止とする。2頭の犬はみんなの弁当のおこぼれにあずかろうと走り回っては我々の顔と手元をじっと覗き込む。しつけがいいので、けっして箕面の猿のように略奪しようとはしない。そのしぐさが可愛いのでついついおにぎりの御飯などあげてしまう。カロリーメイトのチーズ味も口に合った様子。

目的の天狗岩

小学生は元気!

お疲れ様~

お腹もすいてきたので昼食だ

おねだりする小太郎とポン

ここからの眺望もすばらしい

第二名神が眼下に見える

登ってくる人たちにヤッホー

すっかり仲良しの小太郎コンビ

 ゆっくりと展望を楽しんだ後、団体の登山者が次々と登ってきたので、耳岩に向かう。さらに今回はパスする竜王山との分岐である白石峰から下山に移る。稜線に出て以降しばしば見かける“松茸山につき立入禁止”の表示とロープがこのあたりからさらに多くなる。いっちゃんの話では、歩いていると松茸の香りがすることもあるらしい。鼻をクンクンさせてみたがわからなかった。

白石峰からは下りに

重ね岩

あちこちにこの表示が

 「狛坂磨崖仏」は思っていたよりは小さなものだった。奈良時代後期に彫られたものらしい。昔はここに寺もあったことが掲示板の説明でわかる。よくこんな場所に寺を建てたものだ。いっちゃんの話では、平城京を造営する際に、このあたりの杉の木が伐採されて使われたという。
 第二名神の下のトンネルを通り、山上の岩に鎌倉時代に彫られたとものがずり落ちて逆さになったという「逆さ観音」を見て、明治時代にオランダ人のレーケ博士の指導で造られたという「オランダ堰堤」を経て上桐生の駐車場に戻ったのは13:00であった。
 駐車場手前のキャンプ場の近くでは、いくつかのグループ連れがちょうど昼食のバーベキューをしていた。そばを通って肉の焼ける臭いに我慢出来なくなったのか、犬の小太郎がそこに入り込み、いっちゃんがいくら呼んでも戻ってこないので、やむなくリードを着けて引っぱって帰るという一幕もあった。さあ、我々もこれから待ちに待った近江牛のバーベキューだ。

狛坂磨崖仏

逆さ観音(ちょっとわかりにくい?)

オランダ堰堤(奥)と博士の像

上桐生駐車場に戻る


(カンボ)