WRD基礎の基礎 文責:かをる
鑑賞編 |
☆WRDってなあに?
マスターネットの[斎 藤]さんがお作りになったMIMPIというMIDIプレーヤソフトに備わった、MIDIと連動して歌詞を表示するための機能です。単にテキスト表示するのみならず、画像を加えたり、ちょっとしたマルチメディアをどなたでも簡単に実現できます。
WRDつきのデータをダウンロードして解凍すると、.wrdという拡張子のついたファイルがあります。これがWRDファイルです。メモ帳などで開くと、中身を見ることができます。.magというファイルがついてくることもあります。これはWRDで表示するための画像ファイルです。☆どうやって見るの?
WRDを見るには、WRD再生機能のついたMIDI再生ソフトが必要です。
以下のような物があります。PC−98X1専用
MIMPI V3、V4
Windows用
TMIDI Player
WFP
HI-RO Player
CD/MIDI Player
MIDI Display
DECOPLAY97
KbMIDI Player
Mac用
Mac郎
Tmidity for Mac※HI-RO Playerは画面色数を256色にしないとWRDを正常に表示できません。
※KbMIDI Playerは今のところSherry WRDのみ対応しています。注)MIDIファイルとWRDファイルは同じファイル名でないと、プレイヤーが認識できません。ファイル名を変える時は気をつけてください。
☆歌詞とメロディのタイミングが合ってないよ?
原因は3つほど考えられます。
その1:ソフトウェアMIDI音源の場合、ハード音源よりも0.5秒ほど発音が遅れるので合いません。(CD/MIDI Playerなどはこれに合わせてWRDの表示を遅らせる機能があります。)
その2:再生ソフトが違うとタイミングがずれることがあります。作成した人と同じ再生ソフトで見るのがベストです。
その3:上記の2つにあてはまらない場合は、作成者のタイミング合わせが甘かったということに…☆なんかDOSプログラム(.exeとか.comとか)つきのWRDがあるんだけど…
こういうのは98DOSに依存するのでPC98専用です・・・がDECOPLAY97、WFP、HI-RO Playerを使うとWRDが表示できる場合が有ります。
作成編 |
☆どうやって作るの?
WRDはテキストファイルなので、特別なソフトがなくても作ることができます。
まず、適当なテキストファイル(拡張子は.txt)を用意してください。そして、一緒に再生したいMIDIファイルと同じフォルダに置いて同じファイル名に変え、拡張子を.wrdに変えて、WRD対応プレーヤーで再生してみてください。
1小節に1行ずつ表示されますね。これに「@なんたら」というマクロコマンドを加えることによって、タイミングを合わせたり色を変えたり絵を表示したりするわけです。
マクロコマンドの解説は、MIMPIの説明書やTMIDI Playerのヘルプにあります。 こちらもどうぞ。☆絵を入れるには?
MAG形式という画像ファイルを使います。MAG画像への変換は、ViXやイメージファイルコンバータを使うとできます。WRDで使えるMAG画像は16色なので、あまりカラフルな画像は避けた方がよいでしょう。 サイズは640×400ドットまでです。
注)MAG画像のファイル名をMIDI&WRDファイルと同じにしておくと、自動的に最初に表示されます。途中で表示したい時やフェードインしたい時は、別のファイル名にするとよいでしょう。☆Sherry WRDって?
従来ののWRDが16色しか使えないことや、プレイヤーによって動作に差異があることなどを不満に思って改良された新しいWRD規格です。拡張子は.sryになります。テキスト形式ではなく、バイナリ形式です。256色、640×480ドットの画像が使えます。
今のところ、TMIDI Player、WFP、DECOPLAY97、KbMIDI Playerが対応しています。
詳しくは省略します。