テストの得点からABC評価を求める VLOOKUP(ブイルックアップ)関数 <近似値で検索>
- 書式
- =VLOOKUP(<検索値>,<範囲>,<列番号>,<検索の型>
- 説明
- <検索値>を与えると、<範囲>の1列目で<検索値>を探し、その行の<列番号>にある値を返します。
<検索値>
<検索値>は、<範囲の1列目>を使って縦方向に検索します。
<範囲>
近似値で検索するとき、範囲の1列目は文字コードの昇順で並んでいる必要があります。
<列番号>
列番号は、範囲の中で目的のデータがある列を左端から数えた数です。左端列が<1>になります。
例えば、目的のデータが2列目にあれば、列番号は<2>を指定します。
<検索の型>
近似値検索、または完全一致検索かを指定します。
A 近似値検索の指定
<TRUE>または<1>を指定、または省略します。
近似値検索では、<検索値>が見つからない場合、検索値未満の最大値が使われます。
完全一致検索のときの指定
<FALSE>または<0>を指定します。
<検索値>と完全に一致する値だけが検索され、見つからない場合はエラー値 #N/A が返されます。
- 使用例 (近似値の検索)
- 1、生徒の得点から<A・B・C・D>の4段階評価をします。
2、これには生徒の成績表と、評価基準の表の二つが必要になります。
3、近似値で検索するので、<検索方法>は<TRUE>または<1>を指定、または省略します。
サンプルデータ
- サンプル表1 生徒の成績表を作ります。
- A列を生徒名として、例えば下のように入力します。
A1に あ と入力
A2に い
A3に う
B列をテストの得点にします。
B1に 65
B2に 45
B3に 94
C列に評価を求める式を入れます。
ここはあとから入力するので、あけておきます。
- サンプル表2 評価基準の表を作ります。
- この表は成績表から離れた位置へ作ることにします。
E列に得点の評価基準を入力します。
このE列は単なる見出しなので、表の範囲から除きます。範囲に入れるとエラーになります。
成績範囲の見出し表
E1に 0から29まで と入力
E2に 30から49まで
E3に 50から79まで
E4に 80以上
F列に評価基準の境界値を入力します。これはE列の評価基準段階の最小値になります。
ここは昇順に並んでいることが必要です。
F1に 0 と入力
F2に 30
F3に 50
F4に 80
G列にA、B、C、D の評価段階を入力します。
G1に D
G2に C
G3に B
G4に A と入力
- 関数式を入力する
- 得点の右隣のC1セルへ移動して、ここに次の式を入力します。
=VLOOKUP(B1,$F$1:$G$4,2,TRUE)
または
=VLOOKUP(B1,$F$1:$G$4,2,1)
成績表<F1:G4>を絶対番地にするのは、他の生徒の欄へコピーするためです。
- 結果
- C1セルには<B>が表示されます。
これは得点が<65>のときの評価になります。
- 関数式のコピー
- <C1セル>の関数式を<C2>から<C3>へコピーします。
コピーの結果は次のようになります。
C2は C
C3は A が表示されます。
生徒の得点を変えてみて、表示される評価が正しいかを確認します。
終わり