照合の型は<0・1・−1>の3つがあります。
この型を指定しないと<1>を指定したとみなされます。
- 照合の型=0
- 完全一致で検索します。検査範囲の値の並び順は自由です。
- 照合の型=1
- 検査値以下の最大の値を検索します。
検査範囲の値は昇順で並んでいることが必要です。- 照合の型=−1
- 検査値以上の最小の値を検索します。
検査範囲の値は降順で並んでいることが必要です。
このページでは、使うことの多い照合の型が<0>と<1>について説明をします。
- サンプルデータ
- 検査範囲の入力
<A1>から<A4>セルに下のデータを入力します。
青木
今井
上田
江川
- 式の入力1 式の中で検査値を指定する
- 検査範囲の<A1からA4>の中で<上田>のある位置を求めます。
B1セルに下の式を入力します。
=MATCH("上田",A1:A4,0)
結果は<3>です。上田は検査範囲の3番目にあります。
上の例では式の中に<上田>という検査値を入れましたが、これでは応用が利きません。
実際には検査値の入力セルを作っておいて、それを指定するセル参照を使います。
- 式の入力2 式の中でセル参照を使う
- 上の例で検査値の入力セルをB1セルとします。
B1セルに<上田>と入力します。ここにデータがないとエラーになるので注意してください。
下の式をB2セルへ入力します。
=MATCH(B1,A1:A4,0)
結果は<3>です。
- サンプルデータ
- 重量に応じた宅配荷物の料金表があるとします。
データ1
重量区分の見出しを入力します。
これは結果を見やすくするためで、関数式には使いません。
<A1>から<A4>セルに重量の区分を入力します。
2Kg未満
2Kg〜5Kg未満
5Kg〜10Kg未満
10Kg〜15Kgまで
データ2
<検査範囲>を入力します。
これは重量区分に対応する数値です。
この数値は、それぞれの重量区分の最小の数値を指定しています。
<B1>から<B4>セルに下の値を入力します。
0
2
5
10
- 式の入力
- 検査値を入力
重量の記入セルを<C1>セルとします。
ここに例えば<8>を入力します。
関数式の入力
C2セルに下の式を入力します。
=MATCH(C1,B1:B4,1)
結果は<3>です。
これはC1セルの値の<8>が、重量区分の3番目、<5Kg〜10Kg未満>を示します。
- 注意
- 上の例では、<C1セル>に<15以上>の値を入れても結果は<4>のままです。
これを防ぐには、入力値がオーバーしたことを示す設定が必要になります。
終わり