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複数の条件に合うデータを合計する  DSUM(ディーサム)関数

説明
データベース関数
DSUM関数のように、Dのつく関数は<データベース関数>といいます。
これは複数の条件を使って<AND>や<OR>の集計ができます。
詳しいことはページの後ろにある解説をお読みください。

この関数の特徴は、集計する一覧表の1行目が大切で、ここに項目名を記入しておきます。
式が集計に使う検索条件は、この項目名をキーにして該当するデータを検索します。
書式
=DSUM(<一覧表全体の範囲>,<集計する数値の項目名>,<検索条件の範囲>)
1、一覧表の先頭行には項目名の記入が必要です。
2、検索条件の記入セルは、その並べ方で<AND検索>と<OR検索>の区別をします。
3、検索条件の書式はページ最後の<参考>をお読みください。
使用例
売り上げ一覧表から、A社のテレビの売り上げ金額を求めます。
ステップ1 サンプルデータを作る
1、A1セルに<メーカー>、B1セルに<商品名>、C1セルに<金額>と記入します。
2、<A2からA5>の4個のセルに<A社><B社>のどれかをを記入します。
3、<B2からB5>セルに<テレビ>と<エアコン>のどれかを記入します。
4、<C2からC6>セルに適当な金額を記入します。
ステップ2 AND条件で検索条件を作る
1、<D1>セルに<メーカー>と記入
2、<E1>セルに<商品名>と記入
 <D1>と<D2>の文字列は、一覧表の項目名と完全一致が必要です。

3、<D2>セルに<A社>と記入
4、<E2>セルに<テレビ>と記入
この<D1>から<E2>の範囲が、式に使う検索条件です。
これでメーカーがA社、商品名がテレビをAND条件で指定したことになります。
ステップ3 式の入力
集計するのは<金額>です。
これは、データ一覧表の項目に<金額>が入力してある<C1>セルを指定します。

任意のセルに次の式を入力します。
=DSUM(A1:C5,C1,D1:E2)

メーカー名や商品名・金額を変えて確認してください。
実際にないメーカーや商品名を使うと、結果は<0>になります。
参考1 データベース関数
書式
上の例では次のように書きました。
=DSUM(<一覧表全体の範囲>,<集計する数値の項目名>,<検索条件の範囲>)

正式な書式の解説では、次のようになります。
=DSUM(<Database>,<フィールド>,<Criteria>)

フィールド
集計したい表の先頭行には項目名を書きますが、ここ先頭行をフィールドといい、データと区別します。
項目の商品名や金額は<フィールド名>になります。

なお、データの部分をレコードといいます。
データの1行が1レコードになります。

種類
データベース関数の前の先頭には<D>がつきます。
<DSUM> <DCOUNT> <DCOUNTA> <DAVERAGE> など

参考2 検索条件の記入例

AND条件 <A>かつ<B>

<A社>の<テレビ>を検索する
D1セルに<メーカー> E1セルに<商品名> 項目名のセルが横に並んでいます。
D2セルに<A社> E2セルに<テレビ> 内容のセルが横に並んでいます。
このときの検索条件範囲は<D1:E2>を指定します。
OR条件1 検索内容が違う項目にあるとき <A>または<B>

<A社>または<テレビ>を検索する
D1セルに<メーカー> E1セルに<商品名> 項目名のセルが横に並んでいます。
D2セルに<A社> E3セルに<テレビ> 内容のセルが斜めに並んでいます。
このときの検索条件範囲は<D1:E3>を指定します。
OR条件2 検索内容が同じ項目にあるとき <A>または<B>

商品名にある<テレビ>または<エアコン>を検索する
D1セルに<商品名> 項目名のセルは一つです。
D2セルに<テレビ> D3セルに<エアコン> 内容のセルは、項目名の下に縦に並びます。
このときの検索条件範囲は<D1:D3>を指定します。

終わり


By にいがた窓の会