ここでは複数の関数を使います。
それぞれの関数を別のセルに入れておいて、その式をコピーして組み合わせる方法を紹介します。
ここで説明する<姓名>の文字列分割は、中間のスペースをキーにします。
このスペースがないときは分割できません。
- サンプルデータ
- A1セルに<浦島 太郎>と入力します。姓と名の間にはスペースが1個あります。
- 関数の組み合わせ
- LEFT(FIND)
FIND関数でスペースの文字位置<3>を求めます。
LEFT関数でその数の<3>文字を左から数えて取り出します。
ステップ1 FIND関数でスペースの位置を調べます。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
FIND関数は仮に入力するだけですから、C1へ入力します。
最後の組み合わせた関数はB1へ記入することにします。
- 関数の入力
- C1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押してダイアログボックスを表示させます。
半角で <FIND> と入力します。
このままエンターを押すか、Tabキーで<検索開始>へ移動してエンターを押します。
これで関数名の選択リストへ入ります。
上下カーソルで <FIND> を見つけたらエンターを押します。
これで入力ダイアログボックスが開きます。
次のように入力します。
検索文字列の入力で 全角スペース1個
Tabキー 1回
対象の入力で A1
Tabキー 1回
開始位置の入力で 1 これは省略できます。省略すると<1>を指定したとみなされます。
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <3>と表示されます。これは検索文字が先頭から3文字目にあることをあらわします。
ここには次の式が入力されています。
=FIND(” ”,A1,1)
ステップ2 LEFT関数でスペースの位置の数を左から数えて取り出します。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
FIND関数の結果はC1セルにあります。
- FIND関数のコピー
- FIND関数のあるC1セルへ移動します。
F2キーを押して、セルの編集モードにします。
PC-Talkerではテキストボックスが開くので、<Ctrl + A>と<Ctrl +C>でコピーします。
Focus-Talkでは<Shft + 左カーソル>で行頭まで選択して<Ctrl +C>でコピーします。
コピーが終わったら<エスケープ>で編集モードを解除します。
- 関数の入力
- B1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押して関数ダイアログボックスを表示させます。
半角で <LEFT> と入力します。
このままエンターを押すか、Tabキーで<検索開始>へ移動してエンターを押します。
これで関数名の選択リストへ入ります。
上下カーソルで <LEFT> を見つけたらエンターを押します。
これで入力ダイアログボックスが開きます。
次のように入力します。
文字列の入力で A1
Tabキー 1回
文字数の入力で <Ctrl + V> FIND関数を貼り付けます。
左カーソルで行頭へ移動して、FIND関数の先頭にある<= イコール>を削除します。
この削除を忘れるとエラーになります。
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <浦島>と表示されます。
上の例では先頭から3文字取り出したので、行末にスペース1個を含みます。
ここには次の式が入力されています。
=LEFT(FIND(” ”,A1,1))
上の式の結果のスペースをとり除くには、次の説明<関数式の修正>をご覧ください。
- 考え方
- スペースまでの文字数で文字を取り出したために、スペースが入ってしまいます。
これを修正するには、FIND関数の結果から<1>を引けばいいわけです。
- 関数式の修正
- B1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押して関数ダイアログボックスを表示させます。
設定した式の内容が表示されています。
Tabキー 1回
文字数の入力のところで式を読みます。右カーソルで右端へ移動して <−1>と入力
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター
- 結果
- <浦島>と表示されます。みかけは変わりませんが、スペースは削除されています。
ここには次の式が入力されています。
=LEFT(FIND(” ”,A1,1)−1)
終わり