ここでは複数の関数を使います。
それぞれの関数を別のセルに入れておいて、その式をコピーして組み合わせる方法を紹介します。
ここで説明する<姓名>の文字列の分割は、中間のスペースをキーにします。
このスペースがないときは分割できません。
- サンプルデータ
- A1セルに<浦島 太郎>と入力します。姓と名の間にはスペースが1個あります。
- 関数の組み合わせ
- RIGHT(LENーFIND)
LEN関数でセルの文字数<5>を求めます。
FIND関数でスペースの文字位置<3>を求めます。
RIGHT関数では <5−3>=2文字を右から数えて取り出します。
- 組み合わせの方法
- 3個の関数は1度に組み合わせはできません。
最初にカッコの中に入る<LEN>と<FIND>の関数を完成させておきます。
<LEN>はC1セルに、<FIND>はC2セルに入力します。
完成する式はB1セルへ入力することにします。
ここに<RIGHT>の中へ<LEN>を入れ、最後に<FIND>を入れた式を作ります。
完成までに4つのステップになります。
ステップ1 LEN関数でセルの文字数を求めます。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
LEN関数は仮に入力するだけですから、C1セルへ入れておきます。
この関数は簡単なので直接入力したほうが楽だと思いますが、一応関数入力ボックスの説明をしておきます。
- 関数の入力
- C1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押してダイアログボックスを表示させます。
半角で <LEN> と入力します。
このままエンターを押すか、Tabキーで<検索開始>へ移動してエンターを押します。
これで関数名の選択リストへ入ります。
上下カーソルで <LEN> を見つけたらエンターを押します。
これで入力ダイアログボックスが開きます。
次のように入力します。
文字列の入力で A1
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <5>と表示されます。これはA1セルの文字数です。
ここには次の式が入力されています。
=LEN(A1)
ステップ2 FIND関数でスペースの位置を調べます。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
このFIND関数は仮に入力するだけですから、C2セルへ入れておきます。
- 関数の入力
- C2セルへ移動します。
Shift + F3キーを押してダイアログボックスを表示させます。
半角で <FIND> と入力します。
このままエンターを押すか、Tabキーで<検索開始>へ移動してエンターを押します。
これで関数名の選択リストへ入ります。
上下カーソルで <FIND> を見つけたらエンターを押します。
これで入力ダイアログボックスが開きます。
次のように入力します。
検索文字列の入力で 全角スペース1個
Tabキー 1回
対象の入力で A1
Tabキー 1回
開始位置の入力で 1 これは省略できます。省略すると<1>を指定したとみなされます。
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <3>と表示されます。これは検索文字が先頭から3文字目にあることをあらわします。
ここには次の式が入力されています。
=FIND(” ”,A1,1)
ステプ3 RIGHT関数に<LEN関数>を組み込みます。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
LEN関数はC1セルにあります。
- LEN関数のコピー
- LEN関数のあるC1セルへ移動します。
F2キーを押して、セルの編集モードにします。
PC-Talkerではテキストボックスが開くので、<Ctrl + A>と<Ctrl +C>でコピーします。
Focus-Talkでは<Shft + 左カーソル>で行頭まで選択して<Ctrl +C>でコピーします。
コピーが終わったら<エスケープ>で編集モードを解除します。
- 関数の入力
- B1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押して関数ダイアログボックスを表示させます。
半角で <RIGHT> と入力します。
このままエンターを押すか、Tabキーで<検索開始>へ移動してエンターを押します。
これで関数名の選択リストへ入ります。
上下カーソルで <RIGHT> を見つけたらエンターを押します。
これで入力ダイアログボックスが開きます。
次のように入力します。
文字列の入力で A1
Tabキー 1回
文字数の入力で <Ctrl + V>を押して LEN関数を貼り付けます。
左カーソルで行頭へ移動して、先頭にある<= イコール>を削除します。
この削除を忘れるとエラーになります。
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <浦島 太郎>と表示されます。
これは<LEN関数>で求めた<5>文字を表示したので、当然の結果です。
ここには次の式が入力されています。
=RIGHT(A1,LEN(A1))
ステプ4 RIGHT関数に<FIND関数>を組み込みます。
A1セルには<浦島 太郎>が入力してあります。
FIND関数はC2セルにあります。
- FIND関数のコピー
- FIND関数のあるC2セルへ移動します。
F2キーを押して、セルの編集モードにします。
PC-Talkerではテキストボックスが開くので、<Ctrl + A>と<Ctrl +C>でコピーします。
Focus-Talkでは<Shft + 左カーソル>で行頭まで選択して<Ctrl +C>でコピーします。
コピーが終わったら<エスケープ>で編集モードを解除します。
- 関数の入力
- B1セルへ移動します。
Shift + F3キーを押して関数ダイアログボックスを表示させます。
このときは入力した関数の入力内容が表示されます。
次のように入力します。
文字列の入力で A1 これは入力済みですから、このままにしておきます。
Tabキー 1回
文字数の入力では前の入力を読みます。ここで次の操作をします。
右カーソルで右端へ移動
<− マイナス>を入力
<Ctrl + V>を押して FIND関数を貼り付けます。
左カーソルで移動して、FIND関数の先頭にある<= イコール>を削除します。
この削除を忘れるとエラーになります。
エンター、またはTabキーで<OK>へ移動してエンター- 結果
- <太郎>と表示されます。
ここには次の式が入力されています。
=RIGHT(A1,LEN(A1)−FIND(” ”,A1,1))
終わり