最近スクリーンリーダーの音声が人間に近くなってきたというお話を聞きます。
実際に製作会社のホームページにはサンプル音声が聞けるようになっているようです。
聞いて見ると、確かに前とは違いますね。感情表現があったり、英語までしゃべります。
ただし、私にとっての英語はちんぷんかんぷんですけど・・・・
調べてみると、採用されている音声エンジンは二つありました。。
その一つは、ペンタックス社のボイステキスト(Voice Text)
二つ目はアニモ社のファインスピーチ(Fine SPeech) です。
では、このような会社が視覚障害者に理解を示して、優秀な音声エンジンを開発してくれたのでしょうか?
それもあるとは思いますが、別の角度から見ると音声化は一般社会に深くかかわっていて、さらに広まる可能性を持っています。
ぬいぐるみのおしゃべりから、エレベーターはおなじみですが、家電製品もあるようです。
企業では、パワーポイントと連動させたプレゼンテーション、ホームページにある商品紹介のムービー、
意外なところで喜んでいるのはゲームの作者のようです。
何しろ、声優さんを頼む必要がないのですから・・・
こうしてみると、音声化は成長産業で、それにスクリーンリダーが合流したという見方もできます。
音声と著作権のかかわり
音質の向上にともなって、音声の録音機能がついたリーダーも登場しました。
F社では、Wav形式録音で、個人利用に限って認めています。
商用に使うときは許可が必要ということですね。
ちなみに、このF社では一般向けにテキスト文書の読み上げ録音ソフトも発売していますが、この音声も営利販売は許可が必要なようです。
また、スクリーンリーダーを発売していないW社では、前にあげた音声エンジンを使って、企業のPRムービー作成用のリーダーを発売しています。
こちらはアクセントなどの細かい調整もできるようになっていて、ムービー編集ソフトとあわせて値段も10万から20万円クラスです。
これも同一企業内の利用に限定されていて、音声の販売は許可が必要になっています。
こうしてみると、気がつかなかったのですが、ソフトが作った音声にソフト会社の著作権がつくということですね。
歌手が歌った歌には、歌手の著作権があるのは知っていましたが、ソフトの音声も人間並みになったということでしょうか。
私はよく知らないのですが、ほかのソフトではどうなのでしょう?
フラッシュで作ったフラッシュムービーの販売には、マクロメディアの許可が必要なのでしょうか・・
技術の進歩は新しい著作権を生み出すようです。