10月22日、ウィンドウズ7が発売されました。ビスタの期間は短かったですね。
ところでウィンドウズ7(以下セブンと略します)が入ったパソコンで、64ビット版の文字が目に付くようになってきました。
今までは意識をしませんでしたが、XPもビスタも黙っていれば32ビット版だったのです。
64ビット版はウィンドウズXPのプフェッショナルの頃からあったようで、もちろんビスタにもありました。
それがセブンになってから急に目立つようになったのです。
辞書を引いたら、コンピュータ用語以外では「地面に穴を掘るドリルの先端」だそうです。
1つの点が1ビットで、1点があるか無いかですから、スイッチ1個のオンオフになります。
ついでに6点の点字は6ビットだそうですので、点筆を考えればなんとなくイメージがわきます。
6点の6ビットは何通りの文字が表わせるのでしょうか。
6ビットは算数の計算では2の6乗だそうで、2を6回かけます。答えは64通りです。
文字数とすれば、何も点のないケースを除けば63文字が可能ということでしょうか。
ついでに8ビットは256通りになります。
MSDOSの頃の16ビットは65536通りで、ちなみにエクセル2003の行数はここまでになっています。
ウィンドウズになってからの32ビットの組み合わせは4294967296(約42億)通りになります。
ここで注意することは、ビットが2倍になったら点の組み合わせは2倍ではなく、すごく大きくなるということです。
64ビットでは32ビットの2814億倍ですので、とんでもなく大きい数になるのですね。
32ビットでも日常では想像もつかない数ですが、64ビットにする必要はあるのかという疑問はあります。
実はビスタが出たときメモリが少ないと動作が遅くて、2ギガでなんとか満足できるようになりました。
最近では4ギガのメモリを乗せています。
ところが、ウィンドウズが32ビットですと3ギガくらいまでしか認識できなくて、残りは無駄になっているそうです。
それももったいない話で、64ビット版にすると処理能力は飛躍的に大きいので、4ギガをまるまる使えます。
同じようなことはハードディスクにもいえるようで、大容量のもにも対応できるし、パソコン内部のデータ転送速度も速くなるでしょう。
それと最近の傾向でテレビの録画や編集をしたり、自分で撮ったビデオの編集も多くなったそうです。
64ビット版はマルチメディアの処理に適しているのでしょうね。
64ビットですと、確かに大量のデータ処理はできるようになります。
ところで点字を6点から16点にしたどうでしょうか・・・表現できる文字数は多くなりますが読むほうもたいへんで、時間もかかってしまいます。
これをパソコンに置き換えると計算速度、つまりCPUが速くないとかえって時間がかかるかも知れません。
もう一つ大切なことは、ソフトの対応です。
09年10月30日現在、フォーカストークは32ビット・64ビットに対応、PCーTalkerは32ビット対応で、64ビットについてはKTOSの関係で近日対応ということです。
スクリーンリーダーの64ビット版対応は素早いといえるでしょう。
それ以外のソフトでは64ビットに対応していないものもかなりあると思われます。
また今まで使っていた周辺機器のドライバは、メーカーがアップデートしてくれないと動作しないことも考えられます。
パソコンメーカーでは、日本のメーカーは32ビットが主流で64ビットもあるよというくらいのようですが、外国のメーカーではデルのページを見たところ、ほとんど64ビット版でした。
アメリカでは64ビットが主流だそうですから、そのためかもしれません。
私的な意見ですが、将来的にはともかく現時点で64ビット版を買うには時期が早いと思います。
それよりも、買ってからこれは何ビット版だろう・・・などということがないようにご注意ください。
2009年11月1日