<お話>
主人公の行動とヒロインの行動がリンクしたとき、何かが起こる。「クロスリンクアドベンチャー」。
エロ小説家の伯父に頼まれたゴーストライターとして、ある温泉旅館に執筆旅行をすることになった、主人公。
なにやら、秘密がありそうな旅館近くの「吉亜の丘」を舞台に、7+?人のヒロインたちがそれぞれに織りなす純愛や陵辱の世界。
主人公は、ヒロインの正と悪の気持ちを察知して、行動することができるのか?
何を起こすのかは主人公次第!(メーカーサイトより、でもなんか微妙に間違っているような(汗)) <プレイ状況>
フルコンプ。ただ、CGが2枚埋まってません。
<システム>
save12箇所ですが、途中スタートできるシステムなので必要十分だと思われます。選択肢は既読判定なし。バックログなし。鑑賞モードは完備。メッセージ速度調整とか音量調整はあります。必要最低限のシステムですね。
<音楽>
全26曲。waveで流しているみたいです。特に印象に残る曲とかはなかったのですが(「そして…永遠へ」はなんか耳に残ってます(汗))、バリエーションに富んでいて悪くはないのではないでしょうか? <音声>
うまいと思います。でも、メインイベントとHシーンにしか使われていません。非常に勿体ないです。
<グラフィック>
皇裕介さん原画。エクスードの時とは若干(?)絵柄が変わっているようです。某ヒロインは髪型といい、髪の色といい『こ○パ』の○希みたいなキャラクターですね(汗)。立ち絵はポーズとか服装は変化しますけど、表情は専らフェイスウィンドウ(といっても窓はないけど)が担当してます。こちらはよく変化していい感じ。
背景は特に可もなし不可もなし。
イベントCGはバリエーションなしで73枚。丁度良いくらいでしょうか。太ももみたいな肌がアップになった部分の塗りが私の環境のせいなのか256色の時代でもないのに、年輪みたいになっているのは勘弁ですね(表現方法不明(苦笑))。 <ゲームデザイン>
オーソドックスなノベル系のAVGなんですが、特定のエンドを見ないとトゥルーエンドは見られないような作りになってます。別のシナリオでの主人公の行動の痕跡が、その後のシナリオで残っている(反映されている)ようなシナリオなので当然と言えば当然のゲームデザインですが。
<テキスト>
通常は画面下部のメッセージウィンドウに表示されてます。で、イベント時とか音声が入るときだけ、ヴィジュアルノベルっぽく全画面表示になります。確か『二重影』も同じようなデザインで、まだ意味があったのですが、この作品でこの切り替えは意図不明だし、読みづらいだけです。
テキスト自体は主人公視点で並みの出来です(笑)。
<シナリオ>
ファンタジーです。そこで光を浴びると理性の枷が外れるという丘があって、どんな願いでも叶えてくれるという器物があって、そしてちょっと不思議な女の子がいて、主人公は小説のネタを探してブラブラしている、すると奇妙な出来事に出会う、そんな感じ(笑)。
デザインのところで触れたように他のシナリオでの行動がトゥルーシナリオで反映されるようなパラレルなお話。通してプレイしてはじめて分かってくることも多いのですが、全体的にプレイヤーの想像に任せるといった感じです。そんなわけでエンディングを見た後のカタルシスがない(苦笑)。途中で他のゲームをやっていたのもいけなかったかも(汗)。 <その他のヒロイン>
このゲームのヒロインって全体的に使い捨てなんですよね(笑)。シナリオ上の役割があってそれが終わるとお別れだったり、死んだりしちゃいます。普通にハッピーエンドがあるのは寧だけかな? 美亜にしても玲香にしても今風な萌えキャラの最低線は十分に越えているので勿体ないです。
<Hシーン>
一番最初に見たのが主人公が縛られて…というシーンだったのですが、基本的には普通の陵辱&純愛ものです。女将さんを除く全員が処女なのに妙に積極的なのはそういう空間と主人公の能力のせいだと納得させつつ…(ぉ、見ていればそこそこHでいいと思えます(笑)。(このゲームのファンタジー的な要素というのは、会ったばかりなのにすぐHが出来てしまうご都合主義なストーリーへの言い訳めいた部分があると思われます。そこら辺りもエロゲーらしいと言えばエロゲーらしい(笑)。)
女の子のセリフがちゃんとHなこと、フェラ音が収録されていること、汁描写があること、炉少女の輪○シーンがあることなど、なかなかつぼを心得ています(爆死)。回想できるシーンは全部で18。陵辱があるのは美亜と寧のみ。
<総合評価>
ボリューム不足というか、全体的に物足りなさが残りますね。キャラ萌えは期待しない方が無難。妹ゲーとしてもダメ。陵辱シーンは良いけれど、たった2つしかないし…、軽くファンタジーなエロゲーをやりたいというなら、買っても良いかと。まあ6点、くらいでしょうか? Hシーンがまあまあなので底上げ。ついでに『魔法少女アイ』も5点ではあんまりだということで、点数を変えました(ぉ。というか、5点も6点もそんなに変わらんよ(爆)。 |