てんしのはしご | |||
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DATA | 評価 | ||
ブランド | Studio AIR | 萌え度 | ☆☆☆ |
お気に入り | 黎明香澄 | H度 | ☆☆☆☆ |
音声 | 一部分あり | 物語性 | ☆☆ |
一般的なこと | |||
<おはなし> 幼い頃にひと夏を一緒に過ごした少女に会うために一風変わった校風を持つ聖紅闇学園へやってきた内田望(うちだのぞみ)は、学園に渦巻く陰謀の渦中へと巻き込まれていく。 輝くような純粋さを持つ少女。 好きという感情が理解できない女の子。 禁じられた術に魅入られた者。 全てを見透かす闇色の瞳を持った旧図書館の主。 それぞれの思惑が錯綜するなか事件は意外な方向へ……。(以上メーカーサイトより) <プレイ状況> スキップが快適でフルコンプ(笑) <システム> 基本的な物は揃っています。立ち絵の切り替えが重く思えたので、エフェクトはオフにしてプレイしました。既読スキップは未読の部分に来るとそれ以降働かなくなるのがイマイチ。バックログの機能もありません。インストールすると勝手にデスクトップにショートカットを登録するのはやめて欲しいですね。鑑賞モードも完備。saveは自分でフォルダを作って好きなように管理してくれというタイプです(この手のシステムを見たのは『CampuS(旧版)』以来ですね)。よってほぼ無限に作れます。 <ゲームデザイン> オーソドックスなノベルタイプのAVG。メインヒロインは全部で5人。メインのみならずサブヒロインにもHと(BAD)エンディングがあるので選択肢即シナリオ分岐なります。そう言った点はちょっと昔のエロゲっぽいですね。 声つきの場面はウインドウタイプのノベルですが、声がない場面ではヴィジュアルノベルタイプに変わります。 なんか全体的に『吉亜の丘で寝ころんで』に似ています。 <グラフィック> 原画は天祥輝さん。シナリオも書いてます。見たまんまロリ(ぉ。お世辞にも上手いとは言えませんし、かなり癖のある絵柄だと思います。実際私も前作『鎮花祭』の評判は知っていたのですが、この絵で二の足を踏んでいました。ただ、タイトル画面の香澄ちゃんの両手をを広げた立ち姿とかはかなり可愛い。可愛い女の子は描けるけど絵としてはヘタ。まあ、そういうことで、エロゲ原画をやる以上その逆よりはよっぽどマシ。 イベント絵は250枚くらい。数としては多いですが、バリエーションが多かったり、日常のなんでもないシーンとかにその多くが裂かれています。立ち絵はコミカル系のがなぜか印象に残っています。萌え要素としては良かったですね。 <音楽> 同梱された『鎮花祭』はCD-DAなのにこっちがmp3なのは如何なものだと思います。曲数も少ないし。確かに音声を入れてデータ量が増えたのは分かるけれど、ちょっと残念です。曲は『鎮花祭』のものも含めて(舞台が葛城にも移る)17曲。クラシック系のどこかで聴いたようなものとか、コミカルなアップテンポ系、オルゴールな曲、まあそこそこ良いです。 主題歌がツボ(笑)。癒し系です。二昔くらい前のアイドルがこんなの歌ってなかったカナ? 高音部の歌い方がイイデス(笑)。 ここのところふと我に返るとこの曲と『BitterSweetFools』の主題歌が頭の中で流れていたりします。 <音声> 一部分のみあります(Hシーンはフルボイス)。なぜフルボイスじゃないんだ〜〜〜!と叫びたくなるくらいよいです。クレジットは出ませんが明らかにWみなみ様がいらっしゃいますね(笑)。香澄ちゃんとか美亜ちゃんとかロリ系の声も頗るよし!(爆) <シナリオ> 制作者の趣味が露骨に反映されてますね。「ロリ」と「オカルト」の世界。それですべて。ロリのほうは後述するとして、オカルトの部分はイマイチですね。知識を羅列して詰め込んだだけというか、興味のない私にとっては読んでいて苦痛です。これが例えば『二重影』とか『月姫』のようにオカルト要素が物語世界に自然にとけ込んでいて、物語の進行上なくてはならないものになっていれば、むしろ好奇心を刺激されるのですが、この作品の場合、オカルト知識に作者が踊らされています。ユーザーはオカルト知識を得るためにエロゲしてるわけじゃない、自分たちは娯楽作品を作っている、そこら辺をもう一度考え直す必要があるでしょう。それから同じことですが、登場人物がすべて魔術的世界観に浸りきって全く疑問を持たないのも如何なものかと思います(笑)。 で、肝心の物語は転校して遠戚(だったかな?)の香澄宅に居候しながら(普通の学園物っぽく)学園生活を送っている主人公内田望が、ヒロインと共に怪奇事件に巻き込まれていく、といった感じです。子供の頃結婚の約束をしたのに飛行機事故の後遺症でそれを忘れてしまったヒロイン(香澄)とか、過去に事件によって「感情」を理解できなくなっている女の子(リンディス)とか、普段は気が強いが実は妹を傷つけてしまったというトラウマを持つ女の子(みさき)とか、キャラ設定は良いです。ただ、シナリオの比重が前述のようにオカルト方面に偏りすぎで、肝心のヒロインを好きになっていくイベントがほぼ皆無、すぐにHシーンになったりしてなんか拍子抜けです。オカルトな物語としても完成度が低いということで、評価も下がります。 <Hシーン> 先ほど書いたように私のこのゲームにおける「オカルト」部分に対する評価は低いです。一方、「ロリ」についてはどうかというと、これはピンポイントに良いです(笑)。これは私がそういう趣味だからというのではなく(まぁ、それは否定しませんが)、このゲームの「ロリ」なところはエロゲの必然である「エロ」に繋がっているからです。 絵に完全な拒絶反応を示す人とか、ロリゲーなんか見たくもないと言う人でなければこのHシーンはかなりいいはずです(笑)。シーンは全部で19。紗夜子さんと摩耶たんが一回きりなのが納得できませんが、香澄ちゃんは汁まみれになったり、さらに小さくなったりすごいことになってます(笑)。ロリ声で卑語を言わせたりしているのも高評価です。 |
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独り言(という名の雑談) | |||
<萌えたのか?> フルボイスでないのと、シナリオの書き込みが足らないのがオシイですね。でもヒロイン達は十分可愛い。 リンディスのエンディングなんかかなり萌えます。 「だ、だ、だ、だからぁ! 生理がないんだってばーーーーーーっ!」 「キミの赤ちゃんできちゃったみたいなんだーーっ!」 「望! 責任とってよぉーー!」 「な、何、笑っているんだよ! ボクは真剣なんだ!」 「あうーーっ」 <総合評価> 7点、ろりげーの名作。えろげーとしては? 総合的に見ると、物語としては如何なものかと思いますが、世界観、キャラクター、H度、音声、音楽、ロリ(笑)、そういった面ではしっかり作られていると思います。この絵が好きな方は文句なしに買いです(笑)。 また、このゲーム前作、『鎮花祭』が同梱されるのでちょっとお得です>こちらは現在未プレイ。 シナリオは原画家の天祥輝さんと瑞澄計都さんが分担して書いているようです。前者がリンディス、美亜。後者が香澄、みさき、紗夜子。個人的には天祥輝さんのシナリオの方が好きだな。リンディスは上述のとおりだし(でも、感情を取りもどすのがあまりにも早い)、美亜も例のエンディング(バッドの方)は良かったです。 |