天使たちの午後 SEASON 2001
DATA 評価
ブランド purple 萌え度 ☆☆
お気に入り 鳴神藍花 H度 ☆☆☆
音声 フルボイス 物語性 ☆☆☆
一般的なこと
<おはなし>
本来なら出会うはずがないであろう堕天使と下級悪魔。その妖艶な姿に欲情し堕天使に迫る悪魔。堕天使は悪魔の誘いに知らん顔。それでもしつこい悪魔に、堕天使は条件付きで悪魔の女になることを承諾する。その条件とは、人間の女の子の中に隠れた堕天使を見つけだすこと。しかし、人間の中に隠れた堕天使を探し出すためには、悪魔自身も誰かに乗り移らなければならない。そんなとき、気弱な主人公と出くわした悪魔は、主人公を強引に言いくるめて乗り移ることに成功する。
かくして昼は気弱な主人公。夜は悪魔が顔を出し夜の学園を徘徊する。堕天使を探し出す方法は、女の子と片っ端からHすろこと。果たして悪魔は主人公と結託し、堕天使を見つけだすことができるだろうか?(以上マニュアルより)

<プレイ状況>
短いですね、あっという間にフルコンプ(苦笑)。大した問題じゃないですが、巴→藍花→由宇の順番で攻略することをお薦めします。

<システム>
必要最小限ですが、それを不満に感じる必要がないほどのボリュームのなさです。フルコンプに4時間と掛からないゲームに既読スキップは不要でしょうし(強制スキップはCtrlで可)、saveが8箇所と言っても特に不自由は感じませんでしたし、テキストは読み返したくなるほど深みがありません(爆)。「タイトルに戻る」がないのはなぜ?(苦笑) シーン、CG、BGMの回想モードはあります。なお、今回は外注のためか、今までのpurpleのシステムではないようです(少なくとも音声最大、BGM最小にしないとまともにプレイできないとか、メッセージウインドウにカーソルがないとテキストが進まないとかそんなことはなかったです)。

<ゲームデザイン>
学校内を歩き回って女の子を探し、重要場面で2択が出るという感じ。女の子の出現場所は昼間と変わらないし、マニュアルの人物紹介を読めば自ずと分かります。特に難易度が高いわけでもなく無難な作りでしょうか。

<グラフィック>
作画監督・キャラデザが磯野智さん。癖がなくて可愛らしい絵柄だと思います。塗りもそこそこ、構図も良し。イベントCGは全部で70枚。メインヒロインが三人であることを考えるとそこそこかなとも思えますが、「抜きゲー」と分類すると少し寂しい。立ち絵の変化をテキストの隣にあるフェイスウインドウで補う形ですが、その割には表情が良く変わったとかいう印象はありません。つうか、基本的にヒロインが主人公に辛く当たるのが大半なのであんまり表情見てても可愛いと思えない(苦笑)。

<音楽>
CD-DAで流してます。それはいいのだけどあまり印象に残らなかったです(結構曲が気に入った『花譜』がwaveで、どうでも良いこの作品がCD-DAなのはちょっと悲しい)。主題歌あり、いつもほど壊れていなくて面白くなし(爆)。

<音声>
purpleの常連さんではなさそうです。って常連が誰だかよく分かっていませんが(ぉ。声優さんの演技はまあまあじゃないかな。

<シナリオ>
幼なじみ三人に虐められて「ドラ○もん〜」と泣いていた主人公の前に悪魔が現れて…と、まあそんな感じ。目一杯ヘタレです(笑)。ヘタレ主人公が悪魔と同化して変貌するのがこのゲームの勘所なのでそこは笑って受け入れるしかありません。物語は小さいながらも纏まっていて悪くはありません。片方に悪魔と堕天使の鬼ごっこがあって、もう一方にヒロイン達の変貌の謎があって。どちらも予定調和ではあるのですが、最近ヘンにひねって失敗してるゲームが多々見受けられるのでむしろ好感触です。

<Hシーン>
シーン数、回想モードでは12になってますが、2つのシーンを一纏めにしてたりするので、実際はもう少し多いです。由宇は3種類ですが、藍花と巴は4種類あるみたいです。脇役はソフィア(校医)以外は一回限り。内容は陵辱と言っても意地悪された仕返しが高じてくらいかな(叩いたり、縛ったりはしてますけど(笑))。これは悪魔のもともとの目的から考えても仕方ないのか…。テキストも淡泊ではないですけど、まあ標準レベル。エロエロのドロドロとはほど遠いです。
このゲームで一番納得できないのは、堕天使とのHシーンがないことと、複数Hがないことでしょうね(笑)。この設定で三人纏めてというのがないのはちょっとオカシイです(爆)。
独り言(という名の雑談)
<萌えたのか?>
ヒロインの書き込みが絶対的に不足してます。終盤、構成なんて多少崩れてもいいから、もう少しラブラブなところがシーンがあっても良かったのでは。そこで、悪魔と同化してない純愛なHシーンを補足すればなお良かった。

<総合評価>
5点、小さく小さく纏まっています(苦笑)。絵が気に入ったのならやってみるのも悪くはないかも(悪いかも(爆))。この作品のメインの制作元はシルバーだと思います。前作『花譜』に続いてプレイしましたが、もう少し大作っぽいものにチャレンジして貰いたいですね。確かに『Lien』、『追憶』以降の(終わってしまった)JAST系列の作品と比べれば随分マシですが、「過去の名作」の呼び名にふさわしい出来とは言えないようです。
あと、マニュアルの誤字はなんとかならないでしょうか? 説明文の前に「!”#$%&」という謎の暗号らしき記号が並んでいるのですが、よく考えたら「123456」の間違えなんですよね(苦笑)。




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