花譜〜この調べが君に届きますように〜
DATA 評価
名前 鷺宮鈴音 萌え度 ☆☆☆
ブランド Aniseed H度 ☆☆
続柄 義妹(養女) 痛さ
呼称 お兄ちゃん−私 意外性
音声 フルボイス お薦め度 ☆☆
妹シナリオの感想など

<設定>
明るくて何をやるにも一生懸命、しかし空回りして失敗してしまう。自分が養女であることにコンプレックスを持っていたり。ネコ好き。料理は全く出来ない。149、38、76・53・79(謎)。Silverの紹介を見るベシ。基本は押さえた設定と思われ(笑)。

<関係>
完璧にシスコン=ブラコン状態(苦笑)、お互いに「自分がいなきゃ…」と思っている辺りが微笑ましい。従妹(美咲)の父(つまり叔父)のレストランに跡取り修行のためにやって来た主人公(夢二)の後を無理矢理追っかけてくる可愛い妹です。なお、設定は関東大震災後の横浜(?)みたいな感じですが、借景物ですので、時代考証はデタラメです(笑)。なんとなく、そんな雰囲気があれば良いのでしょう。

<シナリオ>
昨日やったばかりなんだけど、もう忘れている、それくらい印象の弱い物語でした(爆)。料理を習うことで成長していく過程が見られるのはいいけれど(まるで家庭科の授業の復習をしてる気分に浸れた(笑))、その後が全くない気が付いたら実家に帰って祝言を挙げてます(苦笑)。
夜、鈴音が部屋を訪ねてきて、お互いの「鈴」を見せ合うという極めて思わせぶりな場面がしばしばあります。これが伏線になってその後、劇的な物語が展開するのだろう…、と期待していた自分は馬鹿でした(苦笑)>Silverの掲示板を見て補足。以下シナリオライターの田中一郎さんの文章を引用、ネタバレになるといけないのでステルスモードにします。しかし、ふざけた話だ…。
鈴音シナリオは後半を鈴音のルーツを探る話にしようと思っていたのですが、作業時間の都合などで大幅に削りました。鈴の秘密が明かされないのはそのためです。機会があればどこかで発表したいとは思っていますが…。少しだけネタばらしをしますと、あの鈴は本当は鈴ではありません。ある物が鈴の形に似せて作られているだけです

<萌えたのか?>
「まっしろなー…ねーこさーん…やわらかー…まえあしー…おひげのーていれーはー…」という鈴音自作の歌があるんだけど、これは是非ともフルコーラスバージョンをサントラで聴きたいです(笑)。
声優さんの演技は文句なし。舌足らずでいい感じ(ぷろだくしょんバオバブ所属の方みたいですが…、すみません、ワタクシにはさっぱり分かりません)。ただ、やっぱり箸にも棒にもかからないシナリオだとどうしても萌えは弱くなる。

共通な感想

<プレイ状況>
鈴音、璃緒、美咲攻略済み(この三人がメインと思われる)。二人余しているのですがもうどうでもいい感じ(ぉ。

<アニメ>
このゲームのウリです。水準は高いのだけど、如何せん、オープニング以外は、各ヒロインの登場場面(短い!)と、あまりいやらしくないHシーンにしか使われてません。でもね、このオープニングが素晴らしい。大正ロマンつう感じで幻想的で、視点の動かし方なんかが特徴的で、曲もあってて…。雑誌なんかでこのデモを見て買った方も多いのではないかと思うのですが、残念ながらゲームとは雰囲気が違います(苦笑)。

<システム>
全く問題ないです。既読スキップ、バックログ、Hシーン回想というシステム関係を評価するときのポイントはすべてそろってます。手放しモード、音量調整も完備。クリック音がうるさいんだけどこれも調整可。ただメッセージウインドは色を変えられれば良かった(透明にして欲しかった)。あとは、バグを出さなければ文句なしでした。

<音楽>
メインテーマとなるピアノ曲「HeartFlower」を始めいい曲が揃ってます。ただ、どうやらWaveで流してるみたいで…、音楽モードでないと聴けないのが残念。多分、売れてないだろうからサントラなんて出ないだろうし…。

<音声>
上述の通り、有名どころに頼んであるようで、問題なし。璃緒も声も聴いたことあるような…。

<グラフィック>
立ち絵は引き絵とバストアップ2種。引き絵は若干小さすぎるような…、イベントCGの人物もちょっと小さくてちゃちな感じ。バストアップはヒロインしかありません。バストアップ表示時は背景をぼやかす工夫も。でも、なんとなく塗りがくどいような…(汗)。特に美咲。厚化粧(爆)? 総合的にはレベル高いです。 

<ゲームデザイン>
オーソドックスなノベルタイプ。選択肢の数はそんなに多くないし(つうか、シナリオが短い)、難易度も低め。既読スキップがあるし、中盤までほとんどのイベントが被っているので、二回目以降はすんなり終わります(笑)。特に目新しいところはありません。

<シナリオ>
大財閥の若旦那がお忍びで跡取り修行とくれば、主人公の成長物語が表立ってのテーマになるでしょう。そして、プレイヤーはその裏にヒロインの側から見たシンデレラストーリーというのを期待するに違いありません(笑)。しかし、このゲームそのどちらも期待できません(まあ、他の二人のシナリオは違うのかも知れませんが…)。鈴音は上述の通りだし、美咲シナリオはよくある幼なじみ物(今まで側にいて気付かなかったけど…とかいうやつ)、璃緒シナリオは美咲におんぶにだっこ(笑)。こんなので会社の経営は大丈夫なのか、などと突っ込んでいると、エピローグは「小さなお家だけど幸せに過ごしましたとさ、メデタシ、メデタシ」みたいな、跡継がなくていいのか〜〜〜〜!(怒)
テキストは若干癖有り。会話で「邂逅」とか「吐露」とか使わないでしょ、普通(苦笑)。ところどころ詩的な表現が使われていてこっちは声優さんの演技の良さもあっていい感じ。「夢見たものは、ささやかな愛。願ったものは、ひとひらの幸せ」、「ですが、花と生まれたことに、何の悔いがありましょう?」

<その他のヒロイン>
美咲が最強キャラです(推定)。他のシナリオにも絡むし、頼りない主人公助けるし…。しかし、こんなしっかり者がいたら主人公の駄目人間度が更に悪化しそう(笑)。

<独り言>
なんかアセンブラージュが出しても不思議でないゲームです。主人公、大金持ちで、何をやらせても小器用で、モテモテで…。ちょうど『アルバムの中の微笑み』とかそんな感じだし。でも、設定を生かし切っていないですね。この手の設定ではプレイヤーに優越感を感じさせて、「萌え」を誘引するのが常道なんだけど。もっと勉強しましょう(ぉ。
あと、Hシーンについて書くのを忘れましたが、わざわざコメントするほどのものでもないので、パス(爆)。


戻る