ひまわりの咲くまち
DATA 評価
ブランド フェアリーテール 萌え度 ☆☆
名前 雛咲祭里 H度
続柄 幼なじみ型 痛さ ☆☆
呼称 お兄ちゃん−わたし 意外性
音声 フルボイス(山野美嶺) 妹度
妹シナリオの感想など
(「共通な感想」を先に読まれることを推奨(笑))

<設定・関係>
主人公の幼なじみで、頼りない恋之湯の経営者、(主人公の祖父)重正にかわって風呂屋を切り盛りする勤労少女。両親が単身赴任中で祖父とふたり暮らしであったが、数年前に祖父が他界。祖父の親友だった重正の家にやっかいになり、 その重正の経営する下宿と銭湯の従業員をしている。面倒見のいい性格で、みんなのまとめ役。

<シナリオ>
あえて祭里のシナリオについて書く必然性がないほどそれぞれのシナリオに差異はありません。ドタバタコメディと恋之湯地上げ騒動が並行進行するという形で最後は予定調和みたいな。特に妹的女の子との恋愛というテーマもなくあっさりと終わりました。

<萌えたのか?>
声優さんの演技は上手いけれど、「お兄ちゃん」と言われても萌えることはなかった。「お兄ちゃん」という一言だけで萌えられる声質ではないですね(笑)。まあ、他のヒロインとの絡みも、これといったイベントもなく、祭里の可愛さが強調されるような会話もなく、萌えろというのが無理な話かと思われます。

共通な感想

<お話>
主人公、恋塚英一は21歳の大学生。10数年前、偶然であった初恋の相手にもう一度会いたいと、はかない希望を抱いて祖父の住む田舎へ向かいます。出迎えてくれたのは、祖父と祖父の若妻。そして二人は銭湯『恋之湯』と下宿を英一に任せ、新婚旅行へ行ってしまいます。幼馴染で、恋之湯を切り盛りする祭里をはじめ、恋之湯に下宿する女の子達と、慌ただしい生活が始まって…。

<プレイ状況>
ヒロイン6人、フルコンプ。選択の結果を探る手間さえ惜しまなければ難易度は低めです。面倒であれば攻略をご参考下さい。

<システム>
いつものF&Cとそんなに変わりません。なぜかバックログの機能だけはありませんが、読み返す必要もないシナリオだと非常に適切な判断がされているのかも知れません(ぉ。save数16、うち一つはクイックsave。いつものドラマモード、スキップの既読判定など必要なシステムは十分に揃っています。おまけもCG、シーン、音楽と標準的なモノを完備。HDの容量はフルインストールで550MBを消費します。

<ゲームデザイン>
全部で9話くらいの構成になっていますが、アイキャッチなどが入るわけでもなく、saveデータでしか確認は出来ません。
朝、2つ3つの選択の中から行動を選び、その結果イベントが分岐し、さらにイベント内の選択でヒロインの好感度が変化という形でしょう。要は普通のノベルと大差ありません(笑)。ただ、イベントが各話で2、3種類ということは2、3周すればほぼ大筋は分かってしまうわけで、ただでさえボリュームがないのが、より強調されているような気がします。
例によってマニュアルが豪華でプレストーリーというか、祭里による「恋之湯」管理人日記のようなモノが載っています。

<音楽>
例によって例の如くあまり印象に残らないF&C系の音楽だったのであります。曲数も全12曲と少な目。PCMで流している模様。

<音声>
いつものイエローテイルではないのはフェアリーテールだからでしょうか? 葉月ミカさんの花園さくらが滅茶苦茶違和感がありますが、これはむしろ下ネタ頻出のセリフとあの可愛らしい絵が合致していないからでしょうね(笑)。エレナ役の鷹月さくらさんが良かったです。「気弱な外人」萌え。

<グラフィック>
CARNELIANさんとドレン・チェリーさんが原画なので絵自体は悪くないです。ただ、立ち絵のバリエーションが少なかったり、ここのところ必ずあったイベントシーンでの口パクが入っていなかったりで、「ビックタイトル」というのは過剰広告かと思いました(笑)。イベントCGの枚数は全部で90枚。背景はレベルが高いと思いました。

<シナリオ>
ドタバタコメディのご都合主義ものです。状況に流されるだけの主人公、でもなぜかもてるのはお約束。イベントも誤って女湯に入ったり、屋根から落ちて記憶喪失になったり、寝ぼけて抱き合っているところを他の女の子に見つかったり、お約束のオンパレード。果ては幼い頃に交わした「約束」を思い出すというお約束ぶり。シナリオ自体はそれほど悪いとは思いませんが、手垢まみれで、如何せんボリュームなさ過ぎで印象を悪くしています>それでも箱には「ビックタイトル」と書かれていて納得いかない。

<Hシーン>
あっという間に終わってしまいます。どのヒロインもキスしてから挿入するまでの段取りが完全に省かれていて、非常に唐突な感じ。一回目でいきなり感じまくっているヒロインにも萎え。言うならば『WithYou』並み。各ヒロイン2回ずつあるのですが、どちらも申し訳程度で、例のキャラ追加でコンシューマー化→それをさらにDVDでPC逆移植、といういつもの路線を思い浮かべました(笑)。

<総合評価>
またやってくれたな〜の4点。
ダメなときのF&C作品です。ここ最近はずっとダメなんですが(笑)。本来なら3点にするところですが、絵と声が良かったモノは+1という特別加算ルールに従って上記のような採点にしました。

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