魔法少女アイ
DATA 評価
名前 大見結亜 萌え度
ブランド colors H度 ☆☆☆☆
続柄 幼なじみ 痛さ ☆☆☆
呼称 おにーちゃん−ゆあちゃん 意外性
音声 なし お薦め度 ☆☆☆
妹シナリオの感想など

<設定・関係>
冒頭からあたりまえに存在し、終盤までほとんど説明はないんですが、端的に言ってしまえば、幼なじみで、すぐ隣に住んでいてやたらうるさくて暴力的な女の子。セリフはすべて「ひらがな」。絵に描いたような(描いてますけど)貧乳ロリキャラです(笑)。
うるさいけれど可愛い妹ぐらいにしか主人公は見ていないようですが、結亜の両親、担任も含めてある意味公認の仲らしいです(苦笑)。

<シナリオ>
妹シナリオとしてどうかというのは特にありません。もともとが説明不足で、物語の終盤にはじめて主人公が結亜の家に引き取られた経緯が語られるくらいですから。まぁ、好きな女の子を守るためにアイと一緒に戦いに挑む主人公というのはそこそこ描かれています。

<萌えたのか?>
無理です(笑)。ただお子様なだけのヒロインに萌えることなど出来ません。『ブルーライトマジック』の「あさがお」という妹キャラがいたのですが、アレとか『ピュアメール』の藍に匹敵するくらいお馬鹿な妹キャラです。精神年齢が小学生低学年くらいと推定されます(苦笑)。これで物語が進んでいくにつれ、成長する姿とかが描かれればまだ救いはあるのだけど、最後までゆあちゃんはゆあちゃんのまま、ほとんど変わりません(合掌)。

共通な感想
<あらすじ>
ある街に訪れた突然変異。続発する猟奇的犯罪。そして唐突に現れた少女「愛」。今までそこにいなかったはずなのに、ある日突然「いるもの」として当然のように存在しはじめた。周りの誰もがそのことに気を留めない中、主人公だけが彼女の異常さに気付いていた。彼女の正体は異界から派遣された戦士だった。異界の安定を第一に考え、必ずしも人間の味方ではない「愛」と、妖魔──「ゆらぎ」との戦いに巻き込まれていく主人公の運命は──?(以上メーカーサイトより)

<プレイ状況>
CGは2枚ほど埋まりませんでしたが、一通りエンディングも見ました。

<システム>
「おまけモード」にCG鑑賞しかないことからも分かるように腐っりきってます。メッセージスキップは既読判定がないばかりか、選択肢を迎えるたびにキャンセルされます。文字スピードの変更すらないので、当然バックログなんてしゃれたものはありません。テキストウィンドウを消すにはいちいちメニューを右クリックで立ち上げなければなりません。セーブは全部で10箇所。シーン再生がないので当然不足してますね(苦笑)。今年やったゲームの中では同人作品も含めて最低レベルです。

<音楽>
CD-DAで16曲。曲自体は決して悪くないんですが、聴かせ方に問題あり。序盤から中盤までゲームやってる間の八割方で同じ曲が流れます(いわゆる「日常のテーマ」みたいなやつ)、ヒロインキャラが2人しかいなくて、サブキャラの音楽が用意していないせいでもあるのでしょうが、いくらなんでも朝から夜まで同じ曲ばっかというのは勘弁です。

<音声>
ないです。しかしこのゲームで音声なしというのはちょっと納得いきません。その代わりと言ってはなんですが、控え目かつ不徹底ながら効果音として挿入音(というか触手音?)が入ってます。

<グラフィック>
黒木雅弘さん原画。キャラクターの頭身からも分かるように非常に癖があります。立ち絵なんか特に受け入れられない人がいるのでは。私にとっては許容範囲。というか、イベントCGがメチャカッコイイです(笑)。電柱の上に立っているアイの登場場面とか、魔法陣を背にした変身シーンとか。メーカーサイトにサンプルがあるので確認しましょう(笑)。CG枚数は70枚。最近のゲームと比較すると若干少な目ですね。でも、攻略キャラは2人しかいないので、不足を感じることはありませんでした(むしろ全体のボリュームの問題は残る)。背景も問題ないレベルです。

<ゲームデザイン>
典型的なノベル型のAVGです。結構選択肢が出てくるのですが、好感度を蓄積していくようなタイプなのか、効果が少しわかりにくいです。攻略がないとフルコンプは難しいでしょう。あと、起きていないHイベントを済ませたことになっていたの納得いかん。

<シナリオ>
王道な戦う変身ヒロインものです。日常の中に入り込んでくる非日常。異界からの来訪者。無愛想で戦闘的なアイ。物語のとっかかりとしては文句なしです。そしてヒロインvs触手(ゆらぎ)。主人公の力、そして忘れら去られた過去。世界観もしっかりと構築されているし、第一、主人公が単なる傍観者ではないのが良い。最終決戦、そして結末はやや哀しく。隙がないかと言えばそうともいえないのですが、そこそこよく考えて構成されています。

<テキスト>
典型的な一人称です。会話と主人公の独白で繋いでいくタイプ。前後の文脈から明らかに校正漏れと思われる文章や文法誤りが散見されます。「素晴らしい力の源を判明する」とか「たとえ単独行動の愛たちでも、仲間の死は制御しきれないようだ」とか。あと、会話の中で頻繁に「…」が使われるのも目に付きます。

<その他のヒロイン>
といっても、攻略可能なのは愛しかいません。こちらは無愛想な「戦士」が徐々に主人公に心を開いていく姿が描かれていていいです(笑)。しかもちゃんと「ゆらぎ」にヤラれちゃうし(爆)。「だって…私…汚れているの…。ゆらぎたちに、変なこと、たくさんされているから…」、コレ萌えませんか?(笑)
他にはクラスメートの優等生の美景とかメガネっ娘下級生とかの定番ヤラれヒロインなどもいます。美景については少しだけ彼女の過去のこととか語られているのですが、あっさりしすぎ。脇役で終わらせるのはもったいないキャラです。つうか、美景エンドがないのは減点対象です(笑)。

<Hシーン>
ミミズっぽいのとか蛇みたいなのとか、バリエーションはあるようですが、要するに触手です。「ゆらぎ」=触手といってよいほど触手のオンパレード(笑)。なぜ触手で、なぜ女の子ばかり襲うのかという疑問なんかどうだって良いというのが正しい触手ゲーの楽しみ方です。触手にやられるシーンがしっかり描かれているの比して、結亜とのHがおざなりなのもイイデス(爆)。ただ、ヒロインはすべて触手にヤラれてしまうのでそっち系が苦手な方は回避しましょう(笑)。尚、触手は媚薬効果のある成分を分泌しているため、ヒロインは嫌々ながらも感じまくってます(笑)。

<こうすれば>
「ゆらぎ」って本当は他の生命に怯えながら育っていく儚い存在なんだけど、このゲームに出てくるのは特殊培養された強い連中ばかりで(笑)、そこら辺りの設定が看過されて、どちらかというと中途半端な勧進懲悪物になってしまったのがオシイです。亨とか美景とかはその手の話で生きてくるキャラクターだと思うんだけどな。序盤にそんな哀れな「ゆらぎ」のイベントがあって、その絡みで美景を救って、ラブラブに(でも触手にやられちゃう(爆))とかいうルートがあれば萌え萌えかつお話も膨らんだろうに…。

<独り言>
某巨大掲示板の触手スレでも大ブレイクしてるみたいなこの作品、個人的には非常に好きです。触手とか戦う変身ヒロインがヤラれるとか、そういう特殊なシチュエーションが好きなマニアにはほんと良いゲームだと思います。でも、上述の不満点もあって決してそれ以外の方にはお薦めは出来ないですね(笑)。


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