6m QRP DSBトランシーバ(Pocket6DSB2011) - 出品にあたって考えたこと -

2011.10.05新規作成

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 このページでは、本作品を自作品コンテストに出品するにあたって考えたことについて述べます。

【出品の動機】
・本作品は、これまでの作品のマイナーバージョンアップであったが、今年出品しなければ今後大きな変革は果たせないと思ったのと、本作品がハムフェア自作品コンテストでどのような判断をされるか評価を受けてみたかったことから出品しました。

【作品製作の動機】
・6mAM機だけではなかなか交信できないので、SSB機も持参するのだが、Micro6SSB2008でも大きいと思っていたので、これがPocket6AMと同じ大きさにできないかと考えた。
・SSB機が理想ではあったが、現在の当局の技術力ではどうやっても実現は無理であるので、SSB局と交信できるDSBモードを選択した。

【回路設計・製作】
・回路はかなり簡略化しないと、この大きさには入らないと判断。変復調器を送受で共通に働かすのは当初からの予定どおりであったが、その他に受信部をレフレックス方式にすることを試したが、感度が悪く結局現在の回路に落ち着くこととなった。
・本作品の小型化を達成しているバランスドモジュレータICを送受信で共用する回路はキャリブレーションで販売している50MHzマイクロパワートランシバー(PAV-6)をはじめとして、参考となる回路はあったので、それをTA7358Pで適用した。
・変復調を送受で共用する回路はダイオードDBM(またはSBM)だと簡単な上に送受信性能も良いのだが、代わりに局発に大きな出力が必要で回路の規模が大きくなることから、本作品の大きさにすることは困難であると判断した。
・送受信性能に関しては、回路的にはTaru6DSBと同じような感じなので、Esで交信できるレベルを確保できるだろうと判断した。
・とはいえ、平衡変復調のICを送受で共通化した影響か、受信感度は少し物足りなく、送信もキャリアサプレッションが今ひとつの感じになってしまったのが残念であった。
Pocket6AMではイヤフォンであったが、本作品では待ち受けにも使うことを考えて、場所の確保に苦慮することになるが、スピーカを内蔵することとした。
・基板の大きさは6cm×4.5cm。多少苦しかったが、パターンを描くことはできた。
・後日のメンテナンスを考え、内部にアクセスできる構造を採用した。部品を壊して内部にアクセスできる構造にすればさらなる小型化は可能ではあるが、トラブルがあった時に対応ができないので、本作品では採用しなかった。
・送受切換はPocket6AMと同じミヤマの2回路2接点の波動スイッチを採用したが、オリジナルのものを使うと今ひとつ目立ちすぎて格好が良くないので、プラスチックのカバーを秋月電子で売っていた波動スイッチのものと交換している。

【デザイン】
・SSB系の無線機は緑系で塗装しているので、本作品も外側は青緑、パネルは黒で塗装。Pocket6AMと比べると少しおとなしい感じになった。

【使用感】
・Es交信は可能であったが、Micro6DSBに比べると感度が低く、送信のキャリアサプレッションも今ひとつな感じで、もう少し回路の検討が必要だと感じている。

【感想】
・本作品はPocket6AMの二番煎じ的作品と思っていたので、入賞はできても最優秀賞の評価はあり得ないと思ったので、正直驚きました。
・ただ、性能は今ひとつであっても、特に道外移動のお供には持って行こうという作品にはなったかなと思いますし、その点を評価していただけたのかなとも思っています。

(参考リンク)
ハムフェア2011自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される: JR8DAGのメモ書きブログ

 JR8DAG/菅野 正人