6m QRP DSB トランシーバー(Pocket6DSB2011)

2011.08.01 新規作成 / 2017.04.09 更新
ハムフェア2011自作品コンテスト自由部門最優秀賞

 ◎ はじめに
 本作品は移動運用のお供に持参することを考えて製作した50MHz QRP DSB トランシーバーです。周波数はEs交信が楽しめる50MHz、電波型式はSSB局と交信できるDSB(抑圧搬送波両測波帯)、送信出力はQRP運用が楽しめる50mWです。SSB局と交信できるポケットに入る大きさのトランシーバーは自作例も少ないことから製作しました。本作品の名称は2011年に製作したポケットに入る6m DSBトランシーバーと言うことで、「Pocket6DSB2011」としました。本作品はハムフェア2011自作品コンテストに出品し、自由部門最優秀賞の評価をいただきました。

 ◎ 本作品の主な特徴
(1) ポケットに入る大きさの6m QRP DSBトランシーバー。大きさは100mm×50mm×35mm(突起物のぞく)重量は006P型ニッケル水素電池込み200(g)でちょっとした旅行にも持参可能。
(2) 大きさをポケットサイズにするために、検波と変調と1つのICで共通化して部品点数を減らすなどの工夫を実施(系統図参照)。
(3) 電波形式はSSBと交信ができるDSB(抑圧搬送波両測波帯)。受信はシンプルなダイレクトコンバージョン方式、送信は平衡変調で出力50mW。周波数可変トランシーブトランシーバーであり、50.150〜50.240MHzを運用可能。
(4)電源は006P型ニッケル水素電池を外付けし、電池交換を容易して移動運用での使い勝手を向上。
(5)基板、電源・ボリューム、送受切換スイッチ、マイク、スピーカなど各インターフェースの実装にあたっては、スペーサーを利用して立体的に配置をするなどの工夫を行い、メンテナンスを容易に実施可能(下の内部写真を参照) 。

 ◎ 本作品の交信実績や使用感など(2017.04.09現在)
  2017年04月09日現在で1〜6,8エリアの107局とQSOできました。受信は感度、選択度、安定度などの基本性能はメーカー機より落ちますが、50MHzのQRP運用を楽しめる性能はあり、ポケットに入る大きさで手軽に移動運用ができる機動性の高さが本作品の最大のメリットであると思っています。今後は、本作品をあちこちに持参して運用を楽しみたいと思っています。

 ◎ 本作品の概要動画を作成しました
 本作品の概要を動画で作成し、ニコニコ動画にアップしました。リンクは以下のとおりです。
  6m QRP DSB トランシーバー(Pocket6DSB2011) - ニコニコ動画:GINZA

  JR8DAG/菅野 正人

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【コンテンツ】

回路図はこちらです(2017.04.09現在 , circuit , 約31kB)

回路設計の考え方(2011.09.10)

自作品コンテスト提出書類(2011.08.01,PDF形式)

自作品コンテスト展示用説明文(2011.08.01,PDF形式,約521kB)

動作試験の測定データ(2011.10.15,約418kB)

出品にあたって考えたこと(2011.10.05)

入賞カップと並べた写真(2011.08.31,約127kB)

自作品コンテスト賞状(2011.08.31,約73kB)
【更新情報】
2017.04.09 回路図を修正
・低周波出力を上げるため、以下のとおり回路を変更
 TA7368Pの出力の0.1μFを削除
 TA7368Pの入力の4.7kΩ → 0.1μF
・本作品の交信実績や使用感など の記述を更新
2016.07.31 ニコニコ動画本作品の概要動画をアップロード
本作品の交信実績や使用感など 更新
2013.01.20 回路図を修正
・低周波出力を上げるため、受信LPFの抵抗を4.7kΩ → 3.3kΩに変更
本作品の交信実績や使用感など の記述を更新
2012.11.23 本作品の交信実績や使用感など の記述を更新
2012.07.22 回路図を修正
・低周波出力を上げるため、TA7368Pの入力の抵抗を10kΩ → 4.7kΩに変更
本作品の交信実績や使用感など の記述を更新
2011.10.15 動作試験の測定データを掲載
2011.10.05 出品にあたって考えたことを新規作成
2011.09.25 回路図を修正
・VXO発振の安定性の改善を実施
 2SK241のソースとL4の結合コンデンサ 15pF → 10pF
 L4の出力とTA7358Pの間に100Ω追加
・受信感度の改善の実施
 L2とTA7358Pの接続をコイルの中点に変更
2011.09.18 回路図を修正
・VXO発振の安定性の改善を実施
 L3とアースの間のコンデンサ5pFを削除 → 水晶と並列に5pF接続
 2SK241のソース220μHとアースの間に47Ω追加
2011.09.10 回路設計の考え方 を掲載
2011.08.31 入賞カップと並べた写真 を掲載
2011.08.31 自作品コンテスト賞状 を掲載
2011.08.01 第2次審査の追加提出書類をアップロード
2011.08.01 第1次審査の提出書類をアップロード
2011.08.01 回路図、外観・内部の写真等をアップロード
2011.08.01 ホームページ新規作成


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 外観の写真(exterior)
 (有)吉村製作所のジムテック1号ケースを使用
 大きさは50mm×35mm×80mmでFCZ研究所のポケトラで使用されているものと同じである。
 電池の分だけ大きさが増えているが、ドライバを使わずに電池交換が可能。(大きさ size 50mm×35mm×100mm)
 外観はエメラルドグリーンおよび黒で塗装した。
 撮影:CANON EOS Kiss X4 画像編集:PaintShopPro6J

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内部の写真(interior)
撮影:CANON EOS Kiss X4 画像編集:PaintShopPro6J

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部品実装の様子の写真
スペーサーを利用して基板、電源・ボリューム、送受切換スイッチ、マイク、スピーカなどの各インターフェースを立体的に配置している。
撮影:CANON EOS Kiss X4 画像編集:PaintShopPro6J

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 本作品の系統図
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【本作品の定格】
[共 通]
周波数 50MHz
電波型式 DSB(A3E,抑圧搬送波両測波帯)
使用半導体 3IC 3TR 2FET 0Di
電源電圧 DC 9.0(V)(標準)
消費電流
受信無信号時 25(mA)
送信最大時 35(mA)
空中線インピ-イダンス 50(Ω)
外形寸法 50(W)× 35(D)×100(H)
(単位 mm , 突起物を含まず)
重量 200(g)(9Vニッケル水素電池込み)
局発発振方式 可変水晶発振
発振周波数 50.150〜50.240MHz
[送信部]
終段入力 9.0(V)× 15(mA) ≒ 135(mW)
出力 50(mW)
終段石 2SC1815
不要輻射 -30(dB)以下
変調方式 平衡変調
[受信部]
受信方式 ダイレクトコンバージョン方式
受信感度 5dB(uV)程度 (聴覚限界)
選択度 ±5kHz(-6dB),±10kHz(-20dB)程度