CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-F1

2009.02.26新規作成 / 2010.05.08更新

 2008年12月20日、CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-F1を購入しました。

【購入の動機】
 昨年3月のPIE2008での発表から高速撮影の性能に注目していました。12倍ズームと合わせて、サッカーを始めたとしたスポーツ観戦などで適していそうなこと、1/1.8インチ600万画素という現在では比較的画素ピッチが大きいことによる余裕のある画質に期待して購入しました。
 オリンパスのE-100RSという高速連写の150万画素カメラを持っていて、その後継機といって良いデジカメだったことも購入の動機です。

【使用感(2009.02.26現在)】
(1) 静止画の画質に関しては、総合的にコンパクトデジタルカメラよりやや上、デジタル一眼レフ(EOS KISS X2やEOS 30D)より下。
(2) 画素数は600万だが、同じ画素数のEOS 10Dと比較すると、静止画の画質は間違いなく及ばない。しかし、ノイズ・高感度画質・手ぶれ補正付き12倍ズームレンズなど総合的に見て、これ1台でなんとかなるかと考えた場合、管理人的にはぎりぎり許容できる画質であると思う。なお、画素数はこのセンサーサイズならこれ以上は不要というか、400万画素程度でも十分と思うし、その方が撮影条件が悪くてもそれなりの画質が得られると思う。
(3) ISO感度オートは基本的に400まで。800だとノイズが増える印象なのでこのあたりは妥当かと思う。
(4) 高感度ノイズは1/2.3型CCDを採用するコンパクトタイプより明らかに少ないと思う。
(5) ISO感度のノイズの印象はEX-F1のISO400はEOS KISS X2のISO800、EX-F1のISO800はEOS KISS X2のISO1600位の印象。ただ、EOS KISS X2などのデジタル一眼レフに比べると、ノイズは少なくとも、油絵で塗ったような印象に近い画像にはなる(IXY DIGITAL 920ISほどではないが)。
(6) 連写は凄まじい上に、パスト連写は枚数を選べるあたりがE-100RSに比べてさらに使い勝手が良くなった。このパスト連写を30コマ/秒で撮影した一こまをブログに掲載した(場所は美ら海水族館,画像は約130万画素に縮小)。
(7) 連写は60コマで終了。その後SDカードに書き込む間は操作が出来ない。SanDisk ExtremeVで20秒弱、アルファデータの16GB SDHCは30秒以上かかったが、SanDisk ExtremeV30MB/sエディッションも20MB/sエディッションも約20秒と同じくらいの時間だったので、これ以上は早く書き込めないのかと思う。
(8) シャッター半押しで撮影モードに移行という、EOS DIGITALシリーズにある操作がないのにビックリ(E-100RSでさえあったのに・・・・)。正直、このあたりは使い勝手を悪くしている。
(9) 撮影モードでEVFとLCDを切り替えると、何と情報表示が消える。これも使い勝手の悪さの一つ。
(10) EVFはカシオのインタビューを見る限り力が入っていなかったので期待はしていなかったものの、画面が小さく見えることと、逆光では光がEVFに入ってきて、非常に見づらい状態になるのは正直残念。
(11) ただ、一部のデジタルカメラにあったピントを合わせている際にEVFの画像が固まるといったことはEX-F1では起こらないのはありがたい。
(12) 広角端が35mmというのはスナップまで考えると少し不足で、やはり30mm以下であって欲しいところ
(13) ホワイトバランスは結構はずす感じがする。青っぽくなることが多い印象である。
(14) 動画のなかでHi-Speedムービーはやはりすごい。300fpsでもかなりのスローモーションであるし、1200fpsならヘリコプターの羽根の動きもはっきりとわかる。
(15) ベストショットに入っているパストムービーもすごく、これを使えば水族館のイルカショー、鳥の飛び立つ様子くらいは簡単に撮れるという感じ。
(16) スタンダードで撮影した動画のぶれはひどかったが、Hi-Speedムービーは再生時はスローモーションになるので、手持ち撮影でもぶれは気にならない感じである。


【スポーツ観戦、鉄道写真撮影での雑感(2010.05.08)】
(静止画の画質について)
 静止画の画質は、感覚的に 「デジタル一眼レフ >> EX-F1 > コンパクトタイプデジカメ」だが、コンパクトデジカメと比べると条件の悪いところでもそれなりに描写できる写る画質的な余裕があるようには感じられる。

(テレコンバータ)
 手持ちにオリンパスのT-CON17があり、これを利用したが、画質的にこれで十分な感じ。62mm-55mmのステップダウンリングで取り付け可能。

(サッカー)
・昼の野外競技場である厚別公園競技場については晴れていればISO100で1/500秒のシャッター速度が確保できるので特に問題はなし。
 野外競技撮影用のベストショットにISO感度オート、シャッター速度 優先1/640秒を登録した。
・札幌ドームはIS0400で露出補正-3/2EV 1/100秒 F4.6(420mm相当時)ISO800だと1/200秒 F4.6(420mm相当時)となる。
・420mm相当であっても1/100秒のシャッター速度を確保できれば手ぶれ補正が効いてぶれのない写真は撮れる。
・被写体ぶれは速いシャッター速度が必要であり、その点からはISO1600あたりを使いたいところだがノイズが多くISO1600はあまり使いたいたくないところ。ISO800もノイズはそれなりにあるが、スポーツ撮影ということであれば何とか許容できるかなというところ。
・300fps動画は札幌ドームでは光量が足りなく、少し暗く写ってしまうが、何とか見ることはできるレベルである。また、ベストショットに
 あるパスト動画は非常に有効である。
・試合前の静止している被写体撮影用としてISO400・絞り優先開放F値・露出補正-2/3EV(2010年から露出補正-1/3EVを追加)を、試合中撮影用としてISO800・絞り優先開放F値・露出補正-2/3EVをベストショットに登録した。

(野球)
・円山球場などの野外で昼間であれば、特に問題なし。
・札幌ドームはサッカーモードよりやや明るく、ISO800で露出補正-3/2EV,1/250秒 F4.6(420mm相当時)あたり。
・CANONの一眼レフデジカメに比べてシャッターのタイムラグが大きいため、シャッターを押すタイミングをつかむのに少し苦労した。このあたりはパスト連写という手もあるが、撮影枚数が増えるのであまり利用していない。
・その後、スローライブ撮影を利用したところ、投げる、打つ瞬間の写真が撮りやすいことがわかったので、2009年後半から使うようになった。半押しするとスローライブが始まるが、その辺のタイミングの取り方が少し難しいので、試行錯誤ないし機能の改良が必要な印象。
・300fps動画はサッカーモードと同じ傾向で、少し暗く写ってしまうが、サッカーに比べて次の予測がしやすい分、打つ瞬間の動画は撮りやすい印象である。

(鉄道)
・通常の鉄道撮影はオートモードで特に問題なし。札幌駅は昼間でISO200、夜はISO400になる。デジタル一眼レフより明らかに画質が劣ってしまうが、芸術作品でなく、記録しておくこと重視するなら、問題はない画質と思う。
・京浜東北線新型車E233系列のようなLED表示の車両は速いシャッター速度では行き先表示が切れて見えなくなってしまうため、ISO感度オート、シャッター速度優先1/160秒をベストショットに登録した。

 【登録したベストショット】
撮影シーン モード ISO感度 シャッター速度 絞り その他
鉄道撮影(LED電光掲示板の電車) シャッター速度優先 AUTO 1/160 - -
サッカー・野球(札幌ドーム、試合以外の撮影)(1) 絞り優先 400 - 開放 露出補正 -1/3EV
サッカー・野球(札幌ドーム、試合以外の撮影)(2) 絞り優先 400 - 開放 露出補正 -2/3EV
サッカー・野球(札幌ドーム、試合時)(1) 絞り優先 800 - 開放 露出補正 -2/3EV
サッカー・野球(野外) シャッター速度優先 AUTO 1/640 - -

 【ワイドコンバーターについて(2010.05.08)】
 EX-F1に適合するワイドコンバータについては価格.comEX-F1掲示板の記事が参考にしましたが、結局のところ3つ買うことになってしまいました。

・CANON WC-DC58N(CANON コンバージョンレンズ)
 0.7倍のコンバータ。中古で購入。62-58mmのステップダウンリングを介して取り付け可能。しかし、左側にケラレが発生。使えないことはないが気になった。

・レイノックス DCR-730
 0.7倍のコンバータ。新品で購入。62-52mmのステップダウンリングを介して取り付け可能。メーカーのホームページではEX-F1で利用可能とのアナウンスがあるものの、楽天ショップのレビューに情報があるとおり、WC-DC58Nよりは小さいが左側にわずかにケラレが発生。他、歪曲があり、EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMの17mmポジションやIXY DIGITAL 900ISの28mm(35mmフィルム換算)ポジションより気になる感じである。ただ、レンズそのものが軽いので気軽に使えるとは思う。

・CANON WC-DC58B(2009年現在利用中)
 0.75倍のコンバータ。中古で購入。62-58mmのステップダウンリングを介して取り付け可能。倍率を抑えていることと、レンズが大きいためかケラレはなし、歪曲などもさほど発生せず、画質もまずまずかなという印象。35mmフィルム換算で27mm程度となるが、管理人的にはこれで十分だとと判断し、とりあえずこのWC-DC58BをEX-F1用のワイドコンバーターとして使用することとした。

【総合的な感想(2010.05.08現在)】
 静止画の画質はデジタル一眼に比べて劣ります。しかし、高速動画はデジタル一眼では基本的に無理であること、静止画の画質もコンパクトデジカメと比べると条件の悪いところでもそれなりに写る画質的な余裕があり、そういったことを考えると、管理人的にはこれ1台でなんとかなる機種であると感じています。やや癖はありますが、静止画もそれなりの画質があって、動画に関しては他には無い機能を持っていますから、買ったことには十分満足しています。

【参考リンク】
JR8DAGのメモ書きブログ: CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-F1(09.01.30)
JR8DAGのメモ書きブログ: CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-F1(09.03.10)
JR8DAGのメモ書きブログ: CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-F1(09.06.18)

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JR8DAG/菅野 正人