E-100RSとC2100UltraZoom(2001.11.10)

2002.01.29一部更新

 オリンパスのE-100RSC2100UltraZoom、この両機種にはそれぞれに特徴はあれど、手ぶれ補正付き10倍ズームレンズ装備という点で見れば似たような機種とも言えるデジカメが発売されています。今回、この2機種を購入して実際に使ってみた感想を書いていきたいと思います。

 ◎両機種に共通すること
(1) 手ぶれ補正付き10倍ズームレンズの威力は凄い。望遠もさることながら、室内撮影でも広角ならばフラッシュはほとんど必要ないくらいである。この辺はレンズが明るいことも大きな要因かもしれない。
(2) 画像のノイズが少ない(らしい)。2001年の1/1.8inch400万画素機を雑誌のサンプル写真と比較する限り、この両機種はノイズが少ないと言って良いと思う。

 ◎E-100RSとC2100UZとの比較(オリンパスのホームページの比較Q&A)
(1) 撮影に関する自由度という点に関してはE-100RSの方が上だが、C2100UZでも通常の撮影で不自由することはない。

撮影の自由度に関する比較 E-100RS C2100UZ
シャッタースピード 1/10,000秒〜 1/1,150秒〜(通常は1/800秒〜)
連写速度 最大15コマ/秒で27枚 最大2コマ/秒で16枚

(2) 上記以外のズーム速度、ビューファインダーの追従性など細かな使い勝手もE-100RSが上だが、値段に見合うかどうかについては??である。
(3) スポーツ等の動きのある連続写真はE-100RSでないと撮れない。ただ、E-100RSでもAF連写は0.5コマ/秒くらいに落ちるので、撮影距離が煩雑に変わる移動体の撮影は難しい。
(4) E-100RSはC2100UZに比べて色が濃く出るが、逆に解像度はC2100UZに劣る感じ(画素数の違い以上に)。
(5) プリントサイズはE-100RSだと2L版まで、C2100UZだとA4までが実用範囲か?ただし、遠目に眺めるのなら、E-100RSの画像をA4版に印刷してもそれなりに見える。
(6) E-100RSに搭載されているプリキャプチャー機能(シャッターを押す直前の画像を記録する機能)は強力で、以下の写真はこの機能がないと撮影はほぼ不可能。
    プリキャプチャー機能を活用した写真(撮りたいと思うかどうかは別ですが・・・・)

(6) 細かい撮影機能に関して、以下の違いがある模様。内容は以下のとおり。

機能/機種 E-100RS C2100UZ 備   考
オートフォーカス TTL方式AF
スポットAF
マニュアルフォーカス
iESP AF
スポットAF
マニュアルフォーカス
E-100RSが補助光をすぐに発光するのは、フォーカス方式の違いが原因か?
ホワイトバランス オート
プリセット
ワンタッチ
ブラケット
iESPオート
プリセット
E-100RSの方が補正のかかり方が強い模様
記録メディア コンパクトフラッシュ
スマートメディア
スマートメディア E-100RSでのマイクロドライブはメーカー保証外だが、ほぼ使用できる模様
USB接続 ストレージクラス対応
(外部ドライブとして認識可能)
ベンダークラス対応
(専用ソフトが必要)
ストレージクラス対応は便利
リモコン 赤外線リモコン
ケーブルリモコン
赤外線リモコンのみ  

 価格が高いE-100RSの方がC2100UZより使い勝手が良いのですが、唯一解像感だけが劣るという感じです。通常はE-100RS、A5〜A4のプリントが必要ならC2100UZを使うという感じになりそうです。

E-100RSとC2100UltraZoomの発色の違いについて は別のページにまとめました。
Canon Image Gateway での公開画像はこちら

◎現在までに気がついたこと
(1) C2100UZに関しては白い物撮影が苦手のようで、冬の雪のある状況では白と薄い灰色との区別が非常にしづらいようです。
(2) C2100UZでは雪山晴天下での撮影の場合、1/800秒,F8.0では露出が振り切れることがあり減光フィルターが必要な場合がありました。E-100RSではシャッタースピードが1/10,000秒まで使えるので、このような問題は起きないと思われます。
(3) E-100RSに関しては、紅葉などの濃い赤を主体としたものを撮影するとぼやけた感じになります。解像していないのか、ピントが合ってないのか今のところわかりませんが、なんとなく変な感じの写真になっています。
(4) 壊れやすい(?)モードダイヤルとその対策
 モードダイアルですが、電源スイッチをONにしたときケースの外側にスイッチの一部が出っ張るのが良くないみたいです。今年の7月にC2100UZのダイアルを気がつかないまま壊してしまい、保証期間にも関わらず有償修理となってしまいました。そこで、そのスイッチを以下の写真のとおりヤスリで削ってスイッチがケースの外に出っ張らないようにしてみました。心配された操作性の低下はないようで、しばらくこの状態で様子を見たいと思います。
電源スイッチの加工

◎便利な機能
(1) 2001年末に始めて知ったのですが、液晶モニタ切り換えスイッチをダブルクリックすると、撮影モード中での再生ができます。シャッターボタンを押すことで、撮影モードに戻すことができます。撮影した画像を確認しながら次の撮影をすると言うことがしやすくなります。
(2) レンズフードは、49-58mmのステップアップリングを使用してSONY DSC-F707用の花形フードを取り付け可能です。値段が5,000円ほどするのが最大の難点です。安いレンズフードについては、ラバーの伸縮するフードが1,000円以下で手にはいるようです。
(3)AFロックのかけ方 ・・・・ オートフォーカス状態でシャッターボタンを半押しして焦点を合わせる → 液晶横の「OK(MF)」ボタンを押す → 十字キーの右矢印を押す → ビューファインダーの表示が「MF」になり、焦点距離が表示されフォーカス位置が固定されます。

◎おまけ、E-100RSとC2100UZの後継機種に関して(2001.12.08更新)
 2001.11、オリンパスの2001年度の中間期決算が発表されました。その件に関する記事は以下のとおりです。
【オリンパス、中間決算の記事】
(1) http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011121/olympus.htm
(2) http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/156049
 どうもデジカメ部門が不調らしく、その原因の1つとして、手ブレ補正機能付き光学10倍ズームレンズを搭載する200万画素デジカメ「C-2100 Ultra Zoom」販売不振が挙げられています。2001年12月頃から、C-2100UZが約6万円、E-100RSが5万円を切る価格で売られているのですが、これはどうも在庫処分のためらしく、上記の記事が真実であれば、今後C-2100UZ・E-100RS系統の後継機種は望めないと思います。
 特に(2)では、
 「“デジカメの新しい価値を提案する画期的な製品”として市場に投入したが、量販店などでは“説明が必要な機種は売れない”と言われる状況で、販売が非常に苦戦した」
 とオリンパス社の責任ある立場の人が発言されていますから、今後説明の必要な面白みのある製品がでてくることは望めないだろうと思います(少なくともオリンパスからは)。
 で、こんな状態での今後の対応ですが、とにかく現在使っているC2100UZとE-100RSを使い続けて、そのうち安くなるであろう一眼レフデジカメ(これも信用がおけるかどうか不明ですが)を買うのが得策なのだろうと思います。

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JR8DAG/菅野 正人