10m QRP AM トランシーバー(JR8DAG-2010AM)

2010.05.13 新規作成 / 2017.01.15 更新

 ◎はじめに
 数年前から28.305MHzを中心として運用が行われている10mAMをQRPで楽しみたいと考え本作品を製作しました。名称は2010年にJR8DAGが製作した10mAM自作機ということで「JR8DAG-2010AM」という名称にし、最後の10AMは10mAMも意味するようにしました。

 ◎本作品の概要
 回路図はこちらです。本作品はハムフェア2006自作品コンテスト規定部門で優秀賞第二席に入賞した「JR8DAG-2006AM」をベースに、同調回路の定数等を28MHzに変更しています。作品の概要は以下のとおりです。
(1) 10mAMをQRPで運用できる周波数可変トランシーブトランシーバーで、28.255〜28.355MHzを運用可能。周波数可変には簡単な回路で十分な安定度の得られるVXO(可変水晶発振)を使用し、これを送受で共用することで、トランシーブ操作を実現。
(2) 受信部はIF(11.000MHz) に4素子のラダ−型水晶フィルタ−を使ったシングル・スーパー・ヘテロダイン方式で、AM交信に必要な感度、選択度を確保。ノイズリミッターを内蔵して外部ノイズ対策を実施。
(3) 送信部は終段に2SC2086を使い、入力600(mW)、出力300(mW)。変調方式は終段コ レクタ変調で送信出力に比べて大きな変調トランスを使用したことにより良好な変調を得ている。
(4) 大きさ160×150×70(単位:mm)。単3電池ニッケル水素電池10本をケースの外側に実装。

 ◎製作の方法など
 製作はJR8DAG-2006AM製作の際に作成していたプリント基板に部品を実装しました。ケースは「JR8DAG-2006AM」で利用していたタカチAU-3(製造中止品)より一回り小さいLEADのPS-3(大きさ 160mm×130mm×70mm)を使用し、電池をケースの外に実装して交換を容易にしています。

 ◎使用感など(2017.01.15現在)
 2017年1月現在、1,3〜5,8,0エリアの25局と交信できています。送受信の基本性能はベースとなったJR8DAG-2006AMと同様であり、10mAMをQRPで楽しめる性能は十分にあると思います。6mに比べるとEs伝搬等のコンディションに恵まれる機会が多く、28.305MHzを中心とした10mAMの運用状況を聞く限り、他エリアとの遠距離交信を楽しむことができると思います。

YouTube(M.Kannoチャンネル)に本作品を使用した交信の様子をアップロードしました。リンク先は以下のとおりです。
2016.05.15 7L1ETS局との交信(28MHz,QRP,AM)

◎本作品の概要動画を作成しました。
 本作品の概要を動画で作成し、ニコニコ動画にアップしました。リンクは以下のとおりです。
10m QRP AM トランシーバー(JR8DAG-2010AM)(2017.01.15) - ニコニコ動画

JR8DAG/菅野 正人

回路図はこちらです(2010.05.29現在 , circuit , 約73kB)

回路設計の考え方(2011.05.04現在)

スペクトラムアナライザの計測結果(2014.03.12現在 , 約99kB)

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【更新情報】
2017.01.15 ニコニコ動画に本作品の概要動画をアップロード
使用感などの記述を更新
2016.05.19 使用感などの記述を更新
YouTubeに交信の様子をアップロード
2015.11.08 使用感などの記述を更新
2014.03.12 スペクトラムアナライザの計測結果を掲載
2013.01.19 作品の定格を掲載
使用感などの記述を修正
2012.07.21 使用感などの記述を修正
2011.05.04 回路設計の考え方を新規作成
使用感などを更新
2010.05.29 回路図修正
 水晶を手持ちの19.700MHzに変更して28.255〜28.355MHzを運用可能としました。
・水晶の特性が異なるため、水晶と並列に1pF接続
・バリコンの位置で発振が停止するため、ソースの抵抗22Ω → 470Ω、結合コンデンサ100pF → 15pF
・発振出力の確保のため2てい倍2SC1815のベース抵抗 470kΩ → 220kΩ
・フィルター特性改善のため送信部の周波数変換のあとにある複同調回路の結合コンデンサ 2pF → 3pF
2010.05.13 回路図、外観・内部写真アップロード
2010.05.13 ホームページ作成


クリックすると拡大画像を表示します(約79kB) 外観の写真(exterior)
LEADのPS-3を使用
電池を外部に出して交換を容易にした
(大きさ size 160mm×150mm×70mm)
撮影:CANON EOS Kiss X2 画像編集:PaintShopPro6J

うしろから見たところ 後ろから見たところ(左:送信部,右:受信部)
単3ニッケル水素電池(ENELOOP TONE+通常品)10本を外付けとし電池交換を容易にしています
撮影:CANON EOS Kiss X2 画像編集:PaintShopPro6J

クリックすると拡大画像を表示します(約201kB) 内部写真(左:送信部,右:受信部)
上から見たところです
JR8DAG-2006AMのプリントパターンを利用
Left:TX Right:RX
撮影:CANON EOS Kiss X2 画像編集:PaintShopPro6J

クリックすると拡大画像を表示します
 本作品の系統図

【本作品の定格】
[共 通]
周波数 28MHz
電波型式 AM(A3E)
使用半導体 2IC 8TR 9FET 17Di
電源電圧 DC 12.0〜13.8(V)(標準)
消費電流
受信無信号時 50(mA)
送信無変調時 140(mA)
送信最大時 180(mA)
空中線インピ-イダンス 50(Ω)
外形寸法 160(W)×150(D)×70(H)
(単位 mm , 突起物を含まず)
重量 1,020(g)(単3ニッケル水素電池10本込み)
局発発振方式 可変水晶発振(VXO)
発振周波数 39.240〜39.360MHz
[送信部]
終段入力 12.0(V)× 50(mA) ≒ 600(mW)
出力 300(mW)
終段石 2SC2086
不要輻射 -50(dB)以下
変調方式 終段コレクタ変調
[受信部]
受信方式 シングルスーパーヘテロダイン方式
中間周波数 11.000MHz
受信感度 0dB(uV)程度 (S/N 10dB)
選択度 ±3kHz(-6dB),±6kHz(-40dB)