6m QRP SSB トランシーバー(JR8DAG-2008SSB) - 出品にあたって考えたこと -

2009.01.01新規作成

 このページでは、自作品コンテストの提出書類で書かなかったことについて述べています。

【出品の動機】
ブログに書きましたが、2001年の木製トランシーバー(FTAM-6)が選外になったので、どうしても木製ケースのトランシーバーを入賞させたいというその一点です。

【JARL 自作品コンテスト入賞の意義は?】
・正直、現在の自作品コンテストは審査基準も曖昧であり、格が高いとは思えません。しかし、格付けが低いほど、この手のコンテストに入賞できないではどんなに優秀な技術をもった作品を作ったところで不戦敗ということになります。それは絶対に避けたいと思いました。

【JARL 自作品コンテスト出品の意義は?】
 入賞作品しか展示しない現在、選外ならば出品の意味はほとんどないと思います。そのことがこのコンテストの参加者を固定化している1つの要因と思います。もっとも入賞したからといって、面白いかというとそうでもありませんが・・・・。

【自作品コンテストへの入賞の分岐点】
・確実に動作する、しっかり作る、デザインの良さを前提として、「木製ケース」に他の人とは違う独自性を認めてもらえるかが入賞と選外の分岐点と判断しました。

【設計・製作】
・とにかく木製ケースの良さをアピールすることを念頭に置いた。幸い、木製関係の出品作品は管理人以外にいなさそうだったので、独自性に関してはなんとかなりそう・・・・。
FTAM-6はいろいろと欲張った結果、木材の強度の弱さが強調されて、使い勝手の良くないものなったことが、選外の要因と考えられた。そこで、木材ケースの強度を確保することを優先事項とした。
・しかし、管理人の運用形態などから、車で移動運用可能な小ささ、電源内蔵、電池や水晶交換などを容易にするための内部アクセス構造は譲れないところ。
・木材は札幌の東急ハンズに売っていたもの。本当は北海道の代表樹種であるトドマツ、エゾマツを採用したいところだが、管理人の要求を満たす薄い板は無いので厚さ5mmのホオノキ材を採用。とりあえず、北海道で自生している樹木なので、地域性をアピールできるとは考えた。
・パネルはプリント基板に木材を張り合わせたものとすると、スピーカからの音が籠もりやすいので、プリント基板のみとするが、木材色に塗装して外枠の木製ケースと違和感をなくす工夫をすることとした。
・強度確保の観点から、蓋を止めるネジなどには、金属の木ねじを採用した。ただし、木材の風合いを損ねないようにネジに塗装を施した。
・内部を引き出しやすい構造は、使い勝手からは必要と判断。ネジではずす構造を採用したが、このネジに一工夫を凝らした。
・今回は筐体保護もかねてニスを塗ることにした。色は木材の地の色を生かしたのでつや消し透明を採用した。
・部品の実装は、FCZ基板や穴あき基板による表面実装を採用。これはプリント基板を起こすのが大変なこともあるが、試作を行う時間がなかったことも原因。ただ、逆に、表面実装でもSSBトランシーバーは出来ることをアピールすればよいと考えた。
・周波数・モードは何でも良いのだが、6mAMだと正直ネタ切れ。後述の運用実績をアピールすることを考えると、バンドの状況を良く知っている6mSSBが良いと判断。幸い、6mSSBは20年ほど前の自作機(JR8DAG-9)を使用していたので、そろそろリフレッシュして良い頃合いであると判断した。
・交信実績は実用性の確認の意味合いもあるが、自作派は技術力は高いけど作って終わりの人が多い傾向にあり、交信実績が多く長期間にわたって使える作品づくりは、実施している人が少ないので、管理人独自のアピールポイントとなりやすい。審査員にインパクトを与えるための目標として三桁(100局)交信+AJDを設定。AJDはきついかもしれないが、三桁交信はMicro6AM2002の実績から十分に可能と目論んだ。この辺の交信実績をアピールするのは1990年頃のFCZ研究所の3石トランシーバーコンテストからヒントを得ている。

【デザイン】
・他の人に作品を見せることを前提としている以上、それなりのものにする必要はあると考えている。とはいえ、今回はトランシーバーの名称の文字を大きくするなど正直もう少し工夫の余地はあったと思う。
・文字はネームランドテープ(透明・黒)を利用した。サンハヤトのインスタントレタリングは水平を取るのが大変ということもあるが、入手が難しくなってきたこともある。

【使用感】
・汚れが付きそうな感じが少しするものの、FTAM-6に比べると使い勝手はかなり向上した。
・交信は目標のAJD+100局以上交信を達成した上に、韓国と交信できた。SSBだと、Esが発生していなくともコンテストなどで交信できるあたりはAMに比べて遙かに有利だった。

【感想】
・今回の作品は、2001年のときに比べると、今後も使っていきたい作品にはなりました。
・入賞という結果で2001年の悔しさを晴らせた点では嬉しかったです。ただ、入賞できてホッとしたという一面もあり、その点では楽しめない面が少しはあったかもしれないです。
・今回は入賞することが目的で、人を楽しませるという要素が昨年の作品(Pocket6AM)に比べて少なかったことは反省点です。
・自作品コンテストの格云々は別にしても、入賞はできたので、その辺はPRに利用していきたいとは思っています。

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