木製ケースの6m QRP SSB トランシーバー(JR8DAG-2008SSB) 〜 暖かみのある質感をめざしたトランシーバー 〜
2008.07.30新規作成/2009.04.28更新
ハムフェア2008自作品コンテスト自由部門優秀賞第三席
◎ はじめに
本作品は外観に木製のケースを使用した6m
QRP SSBトランシーバーで、6mSSBをQRPで自在に楽しむことが出来る実用性を確保しつつ、木材特有の暖かみのある質感を出し、作品そのものをインテリアとして楽しむことが出来ることをめざしました。本作品はハムフェア2008自作品コンテストに出品しました。
◎ 本作品の主な特徴
本作品の主な特徴は以下のとおりです。
(1)外観を木製ケースとして暖かみのある質感を演出。ケースは北海道に自生するホオノキ材を使用して製作。
(2)ケースの強度を確保しつつ、メンテナンスのしやすさ、移動運用等の使い勝手を考慮した結果、内部を容易に引き出せる構造を採用。
(3)周波数・モードはEs等の交信が楽しめる50MHz,SSBで、QRP運用を楽しむ観点から出力は200mW。受信は交信に必要な性能(感度、選択度、周波数安定度等)を確保。周波数可変はVXO(可変水晶発振)を採用し、50.150〜50.300MHzを運用可能(水晶は交換可能)。
(4)大きさは幅200mm×高さ70mm×奥行180mm(突起物除く)。電源を内蔵して移動運用時の使い勝手を向上。重量は電池込みで810g。
(5)2008年6月8日現在で国内全エリアと韓国の1局を含む117局とQSOを行い、運用面での実用性を確認。
◎本作品の概要
木製ケースは北海道に自生するホオノキ材を使用して自作しました。パネルは強度確保のためプリント基板を使用しましたが、木材色に塗装することで、外枠ケースと違和感がないように配慮しました。メインパネルと部品を実装した基板は背面のネジ1本を回すことで取り出すことが可能であり、電池や水晶の交換を容易に行えます。
受信部は高周波増幅1段、中間周波増幅2段のシングルスーパーヘテロダイン方式、送信部は平衡変調を行ったのちにクリスタルフィルターを使用してSSBを発生させ、終段に2SC2053を使用し送信出力は200mWです。ICを多用して回路を出来る限り簡略化し、FCZ基板を多用した表面実装を行っています。
◎ 製作における工夫点など
強度の不足しがちな木製ケースで運用時に必要な強度や実用性を確保することが大きな命題でした。木製ケースの大きさは強度確保の他に、移動運用時の可搬性、入手できた板の大きさなどを考慮して決めました。運用面での実用性を高めるため、回路は安定性を重視して設計しました。電池や水晶交換、回路のメンテナンスを行いやすくするため、部品の表面実装や内部を外側のケースと独立して引き出せる構造を採用しました。
◎ おわりに
金属ケースとは違う木材特有の暖かみのある質感がありながら、受信感度や送信音質については必要なレベルを確保しており、運用周波数も使用頻度の高い範囲がカバーしています。暖かみのある質感と6m
SSBをQRPで十分に楽しめる実用性を兼ね備えたトランシーバーが製作できたと思っています。本作品を使用して6m SSB QRP運用を楽しみたいと思います。
【コンテンツ】
回路図(2009.04.28更新,約65kB)
回路設計について(2008.10.11更新)
外観の写真(2008.07.30,約178kB)
内部の様子(2008.07.30,約415kB)
自作品コンテスト提出書類(2008.08.07,PDF形式)
自作品コンテスト展示用説明文(2008.08.07,PDF形式,約174kB)
動作試験の測定データ(2008.09.23,約98kB)
出品にあたって考えたこと(2009.01.01)
自作品コンテスト賞状(2008.08.31,約95kB)
入賞カップと並べた作品(2008.09.09,約139kB)
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| 【経過情報】 | |
| 2009.04.28 | 回路図修正 LEDインジケータの点灯感度を改善するため以下のとおり部品を変更 2SK241のソース抵抗1kΩ → ダイオード1S1588 |
| 2009.01.01 | 自作品コンテスト出品にあたって考えたこと を新規作成 |
| 2008.10.11 | 回路図修正。 終段2SC2053ベースのバイアス抵抗 470Ω → 390Ω(電流値を調整) 終段の動作安定化(発振防止のため)2SC2053のエミッタに0.1μFの積層セラミックコンデンサを追加 |
| 2008.09.23 | 回路図修正。 終段の動作安定化のため2SC2053のエミッタ抵抗4.7Ω → 10Ω 2SC2053ベースのバイアス抵抗 330Ω → 470Ω 動作試験の測定データアップロード |
| 2008.09.09 | 入賞カップと並べた作品の写真アップロード |
| 2008.08.31 | 回路設計についてをアップロード |
| 2008.08.31 | 自作品コンテスト賞状をアップロード |
| 2008.08.07 | 自作品コンテスト提出書類をアップロード |
| 2008.08.07 | 自作品コンテスト展示用説明文をアップロード |
| 2008.07.30 | 外観・内部の写真アップロード |
| 2008.07.30 | 回路図アップロード |
| 2008.07.30 | ホームページ作成 |
| 【JR8DAG-2008SSBの定格】 | |
| [共 通] | |
| 周波数 | 50MHz |
| 電波型式 | SSB(J3E) |
| 使用半導体 | 5IC 6TR 9FET 13Di |
| 電源電圧 | DC 9.0(V)(標準) |
| 消費電流 | |
| 受信無信号時 | 60(mA) |
| 送信最大時 | 130(mA) |
| 空中線インピ-イダンス | 50(Ω) |
| 外形寸法 | 200(幅)× 70(高さ)×180(奥行) ( 単位 mm , 突起物を含まず) |
| 重量 | 810(g)(単4NiMHニッケル水素電池8本込み) |
| 局発発振方式 | 可変水晶発振 |
| 発振周波数 | 38.800〜39.050MHz |
| [送信部] | |
| 終段入力 | 9.0(V)× 50(mA) ≒ 450(mW) |
| 出力 | 200(mW) |
| 終段石 | 2SC2053 |
| 不要輻射 | -40(dB)以下 |
| 変調方式 | 平衡変調 |
| [受信部] | |
| 受信方式 | シングルスーパーヘテロダイン方式 |
| 中間周波数 | 11.272MHz |
| 受信感度 | 0dB(uV)程度 (S/N 10dB) |
| 選択度 | ±1.1kHz(-6dB),±2.4kHz(-60dB)程度 |
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| Micro6SSB2008の系統図 |
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| JR8DAG-2008SSBの外観 大きさ 200(幅)× 70(高さ)×180(奥行)(単位 mm , 突起物を含まず) (撮影:CANON EOS Kiss X2 画像編集:PaintShopPro6J) |
| ◎コンテスト入賞履歴等(09.04.28現在) | |
| ・2008.08.23 | ハムフェア2008自作品コンテスト自由部門優秀賞第三席 |
| ・2008.04.28 | 第50回ALL JAコンテスト電信電話部門シングルオペ50MHzバンドQRP北海道1位 |
| ・2008.10.11 | 第29回全市全郡コンテスト電信電話部門シングルオペ50MHzバンドQRP北海道1位 |
JR8DAG/菅野 正人(KANNO Masato)