6m QRP AM Transceiver(JR8DAG-2002)

2002.01.17 新規作成 / 2016.02.21 更新

 ◎ はじめに
 このトランシーバーは6mAMをQRPで運用するにあたっての使い勝手を考慮して製作しました。「JR8DAG-2002」では「タフでかつ6mAMをQRPで自由自在に運用できる」ことを目指しました。「JR8DAG-2002」という名称はJR8DAGが2002年に製作したトランシーバーという意味合いです。

 ◎ 本機の主な特徴
(1) 使い勝手の良い周波数可変トランシーブトランシーバーとなっています。
(2) 受信部はIF(10.695MHz) に6素子のラダ−型水晶フィルタ−を使ったシングル・スーパー・ヘテロダイン方式で、AM交信に必要な感度、選択度を得ています。ノイズリミッターも内蔵したことで、ある程度のノイズにも耐えられるようにしました。
(3) 送信部は終段に2SC1973を使い、入力400(mW)、出力200(mW)。変調方式は終段コ レクタ変調で良好な変調をかけています。
(4) 周波数可変には簡単な回路で十分な安定度の得られるVXO(可変水晶発振)を使用して約150kHzを可変させ、これを送受で共用することで、トランシーブ操作を実現しています。また、周波数ダイヤルにバーニアダイヤルを使いチューニングしやすいようにしました。
(5) 大きさ140×55×140(単位:mm)のポータブルサイズで車での移動には十分な小ささとなっています。
(6) ケースを仕切り板で上下に分けて単3電池ニッケル水素電池を10本内蔵可能としました。1,700mAhの電池を使用すれば1泊2日の運用なら電池交換は不要です。

 ◎ 回路について
 基板はハムフェア2001に出品した「FTAM-6」の基板を流用しました。「FTAM-6」は9V動作でしたので、これを12Vで動作させるために一部回路変更を行いました。出力も100mWから200mWにアップしています。

 ◎使用感(2002.08.24)
 2002年のEsシーズンで使用しました。運用に支障はないものの、受信感度と送信の変調にやや物足りなさがあり、今後改善を図る見込みです。
 電源に関しては、単3ニッケル水素電池(1,700mAh)を使用した場合、1泊2日の移動運用なら電池交換は不要でした。電池の保ちには満足しています。
 バーニアダイアルは周波数を合わせやすいものの、煩雑に周波数を変えるのは少々面倒です。この辺は一長一短あるところですが、どちらかといえばバーニアダイアルの方が良いかなと思っています。

JR8DAG/菅野 正人

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【コンテンツ】

回路図はこちらです(2005.05.29, circuit)

スペクトラムアナライザの計測結果(2016.02.21, 約101kB)
【更新情報】
2016.02.21 スペクトラムアナライザの計測結果 をアップロード
2005.05.29 中波放送混入防止のため、中間周波増幅回路を変更しました。
・広帯域増幅から半同調増幅に変更
・中間周波増幅の負荷抵抗を4.7kΩ、検波回路の負荷抵抗を1kΩに設定。
2005.02.06 変調度の改善のため、送信部の過変調防止用抵抗を削除しました。
2003.08.03 VXO回路の定数変更を行い、運用周波数を50.480〜50.630MHzに変更しました。
2003.01.03 ダイナミックマイクなどを使用すると、受信時にもスピーカからマイクの音が出るため、周辺回路を修正。FETを利用して送信時のみマイクからの信号をLM386Nに通すようにしました。
2002.08.24 使用感と交信実績の記述を追加
2002.06.23 受信感度の改善のため高周波増幅2SK439のソース抵抗47Ω → 22Ω、検波回路の0.1μF(積層セラミック) → 0.047μFに変更しました。
2002.06.23 変調度の改善のためLM386Nの1ピンの抵抗22Ω → 10Ω、ST-83と並列に接続している過変調防止用抵抗 470Ω → 1kΩに変更しました。
2002.05.19 受信部の感度を向上させるため、中間周波増幅2SK439のソース抵抗を47Ω → 22Ωに変更しました。
2002.05.05 ケースの塗装を行いました。
クリックすると拡大写真を表示します 外観の写真(exterior)
(大きさ140mm×55mm×140mm)
(size 140mm×55mm×140mm)
クリックすると拡大写真を表示します 内部の写真(左:送信部、右:受信部)
上から見たところです
(8cm×6cmの基板を2枚使用)
Left:TX Right:RX , Two printed circuit boards , size 8cm×6cm
クリックすると拡大写真を表示します 内部の写真
下から見たところです
(単3ニッケル水素電池10本を内蔵しています)

◎交信実績
(2003.08.03) 2003年は6月下旬から運用を行い約50局と交信できました。特に7/20の亀田郡横津岳移動運用において強いEsが発生し、1〜3,7〜0エリアの33局と交信でき、本作品で全エリアとの交信を達成しました。
(2002.08.24) 2002年は1〜4,6,8,9エリアの約20局と交信できました。他の自作品と同じようにEsでの交信もできましたが、2002年はコンディションが良くなかったこともあり、交信局数は物足りないものとなってしまいました。