6m QRP AM Transceiver(AM-6s2005) 〜 6mAM自作機のスタンダードをめざして 〜

2005.03.01 新規作成 / 2010.11.08 更新

 ◎ はじめに
 現在、AMという電波型式はアマチュア無線ではほとんど使われることがないものの、6mにおいてはAMロールコールやコンテストが行われていることもあって、一定の局数と確実に交信ができ、6mの1つの楽しみ方として確立していると思います。また、AMは無線電話の原点といわれることもあって「自作のトランシーバーで電波を出す」のに、最適な電波型式であろうと思います。
 1996年、6mのAMを自作機で運用する際の参考例となるトランシーバーを目標として、再現性、完成度が高く、AMを自在に運用できる実用性を持ったトランシーバーであるAMRC-696を同年のハムフェア自作品コンテストに出品し、自由部門優秀賞第三席に入賞することができました。
 しかしながら、このAMRC-696も周波数変換用のIC(SN16913P)、終段のトランジスタ(2SC1973)を初めとして、入手が不可能になってきた部品が出てきました。特にSN16913Pは代替品がないため、同じものを作ることができなくなってきました。さらに、AMRC-696を使用するうちに、使い勝手を改善したいと思うところも出てきたことと、再現性のある6mAMスタンダード機を作りたいと言うことがあり、今回、AMRC-696をベースとした6mAM自作機のスタンダードを製作することとしました。
 このトランシーバーは6mAMをQRPで運用するにあたっての使い勝手を考慮して製作しました。名称は2005年に製作した6mAM自作機のスタンダードという意味で「AM-6s2005」という名称にしました。

◎製作にあたっての目標
1) 再現性を重視する。
2) 6mAMをQRPで運用するための性能を確保する
3) 移動運用での使い勝手の向上を図る

 ◎ 本機の主な特徴
(1) 使い勝手の良い周波数可変トランシーブトランシーバーで、50.550〜50.650MHzを運用可能。周波数可変には簡単な回路で十分な安定度の得られるVXO(可変水晶発振)を使用し、これを送受で共用することで、トランシーブ操作を実現。
(2) 受信部はIF(10.700MHz) に4素子のラダ−型水晶フィルタ−を使ったシングル・スーパー・ヘテロダイン方式で、AM交信に必要な感度、選択度を確保。ノイズリミッターを内蔵して外部ノイズ対策を実施した。
(3) 送信部は終段に2SC2086を使い、入力400(mW)、出力200(mW)。変調方式は終段コ レクタ変調で良好な変調。
(4) 200×70×200(単位:mm)で車での移動運用が可能な大きさ。単3電池ニッケル水素電池を10本内蔵し、移動運用での使い勝手の向上を図った。

 ◎回路について
 回路図製作の考え方については、下のコンテンツをクリックしてご覧ください。

 ◎プリントパターン化を実施(2005.02.18)
 AM-6s2005の回路をプリント基板化しました。大きさは10cm×15cmで真ん中で受信部と送信部が分割できます。このプリント基板を使うとAMRC-696と同じケースにおさめることができます。

 ◎使用感(2006.09.20現在)
 2005年7月2日から運用を開始し、2006.09.20現在で全エリアの187局と交信することができました。アンテナをつながないときの雑音が小さく何となく不安がありますが、受信感度はこれまでの自作機とほぼ同等でEsでの交信も十分可能でした。選択度や混変調特性については特に問題はないようです。
 送信の音質は良好で、送信出力に比べて大きなトランスを使った効果からか深い変調がかかっており、信号が多少弱くとも了解度は良いようで、QRP運用では有利かなと思います。


回路図はこちらです(2006.04.30現在 , circuit , 75kB)

製作の経過(2006.04.30現在)

回路設計の考え方(2006.01.01現在)

回路をプリントパターン化しました(2006.02.18 , 約341kB)

JR8DAG/菅野 正人

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【更新情報】
2010.11.08 系統図および定格を追加
2006.04.30 回路図を更新
製作の経過を更新
2006.02.18 プリントパターンを作成
2006.01.14 回路図を更新
製作の経過を更新
2006.01.01 回路図を更新
製作の経過を更新
交信実績を更新
2005.10.15 交信実績を更新
製作の経過を更新
2005.07.17 交信実績を更新
2005.07.10 交信実績を更新
2005.07.09 使用感を更新
交信実績を更新
2005.07.05 外観の写真アップロード
内部写真アップロード
使用感アップロード
交信実績アップロード
製作の経過を更新
回路設計の考え方を更新
2005.06.07 回路図を更新
製作の経過を更新
2005.05.28 回路図を更新
製作の経過を更新
2005.05.15 回路図を更新
製作の経過を更新
2005.05.03 回路図を更新
製作の経過を更新
2005.04.26 回路図を更新
製作の経過を更新
2005.04.26 製作の経過を更新
2005.04.26 回路図を更新
2005.04.19 製作の経過を更新
2005.04.10 製作の経過を更新
2005.04.04 製作の経過を更新
2005.04.04 回路図を更新
2005.03.24 製作の経過を更新
2005.03.21 回路設計の考え方を更新
2005.03.20 回路図を更新
2005.03.20 製作の経過を更新
2005.03.15 製作の経過を更新
2005.03.01 回路設計の考え方を新規作成
2005.03.01 製作の経過を新規作成
2005.03.01 回路図公開


外観の写真 外観の写真(exterior)
タカチのKB-4を使用しました
(大きさ200mm×70mm×200mm)
(size 200mm×70mm×200mm)
撮影:CANON EOS Kiss Digital N 画像編集:PaintShopPro6J

クリックすると拡大画像を表示します(約214KB) 内部の写真(右3列:VXO,受信部、左3列:送信部)
上から見たところです
(単3ニッケル水素電池10本を内蔵しています)
Left:VXO,TX Right:RX
撮影:CANON EOS Kiss Digital N 画像編集:PaintShopPro6J

クリックすると拡大画像を表示します
本作品の系統図

 【本作品の定格】
[共 通]
周波数 50MHz
電波型式 AM(A3E)
使用半導体 2IC 9TR 7FET 13Di
電源電圧 DC 12.0〜13.8(V)(標準)
消費電流
受信無信号時 60(mA)
送信無変調時 150(mA)
送信最大時 220(mA)
空中線インピ-イダンス 50(Ω)
外形寸法 200(W)×200(D)×70(H)
(単位 mm , 突起物を含まず)
重量 1,150(g)(単3ニッケル水素電池10本込み)
局発発振方式 可変水晶発振(VXO)
発振周波数 39.850〜39.950MHz
[送信部]
終段入力 12.0(V)× 35(mA) ≒ 400(mW)
出力 200(mW)
終段石 2SC2086
不要輻射 -50(dB)以下
変調方式 終段コレクタ変調
[受信部]
受信方式 シングルスーパーヘテロダイン方式
中間周波数 10.700MHz
受信感度 0dB(uV)程度 (S/N 10dB)
選択度 ±3kHz(-6dB),±6kHz(-40dB)

◎コンテスト入賞歴
2006.07.30 第17回2エリア主催AMコンテスト 2位
2005.12.23 第21回1エリアAMコンテスト1エリア外部門8エリア1位

◎交信実績(2006.09.20まで)
(2006.09.20) 2006.06頃からEsシーズンで使用し、この日現在で全エリアの187局と交信できています。
(2006.01.02) QSOパーティで8エリア2局と交信できました。
(2005.12.23) 第21回1エリアAMコンテストで8エリア1局と交信できました。
(2005.10.08) 全市全郡コンテストで8エリア2局と交信できました。
(2005.08.07) FDコンテストで8エリア2局と交信できました。
(2005.07.31) 2エリアAMコンテストで8エリア1局と交信できました。
(2005.07.17) 午前中に発生したEsにより2エリア1局と交信できました。
(2005.07.10) 昼頃発生したEsにより3エリアの3局と交信できました。
(2005.07.09) この日の午前と夕方に発生したEsにより1〜4,9エリアの12局と交信できました。
(2005.07.03) 6m & DOWNコンテストにおいて、7/3午前中に発生したEsにより4エリア1局と交信できました。