(UpDate:2008/01/16)
すでにご存知のことと思いますが、米国では使用されていない空きコールサインを申請することもできます(ただし有料です)。免許人の資格(クラブ局の場合には、Club Trusteeの資格)に応じて申請できるGroupが決められており、上級ほど短いコールサインを申請することができます。
一般的に、免許人の住所や資格に応じて機械的にコールサインを割り当てる方法をSequential Call Sign Assignment Systemといい、空きコールサインを指定してもらう方法をVanity Call Sign Systemといいます。その他、イベント時に短期間ですが1x1のコールサインをもらうこともでき、Special Event Call Sign Systemと呼ばれています。米国にはこれら3つのコールサインシステムが存在します。
Operator License |
Amateur Extra |
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Advanced |
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General / Technician |
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Novice |
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Groups |
Group A |
Group B |
Group C |
Group D |
48州 |
K$xx N$xx W$xx Ax$x Kx$x Nx$x Wx$x Ax$xx |
Kx$xx Nx$xx Wx$xx |
K$xxx N$xxx W$xxx |
Kx$xxx Wx$xxx |
アラスカ |
AL$x KL$x NL$x WL$x |
AL$xx |
KL$xx NL$xx WL$xx |
KL$xxx WL$xxx |
カリブ |
KP$x NP$x WP$x |
KP$xx |
NP$xx WP$xx |
KP$xxx WP$xxx |
太平洋 |
AH$x KH$x NH$x WH$x |
AH$xx |
KH$xx NH$xx WH$xx |
KH$xxx WH$xxx |
※表の中で$は数字を、xはアルファベットを表している。この表では一般的なコールサインの組み合わせを示しており、一部の組み合わせでは割り当てられないものがありますが、ここでは省略します。
この表では、免許人の資格とコールサイングループの関係、そしてそのグループに属するコールサインの関係を示しています。Amateur ExtraはGroup A-Dの全てを申請できますが、GeneralはGroup C-Dのみ申請ができます。従って、W1AAやAA6Aのような4文字のコールが欲しい場合にはAmateur Extraでなければいけません。
48州のコールサインは空いていれば住所(ここでは、あくまでも郵便物を受け取るための住所のこと)に関係なく申請できますが、アラスカ・カリブ・太平洋地域のコールサインは一部の例外を除きその地域に住所を持っていないと申請することができません。例えば、KL-はアラスカに、KH2-はグアムに、そしてKP4-はプエルトリコに住所を持っている必要があります。また、KH4-はミッドウェイ島、KH7K-はキュア島、KP1-はナバサ島に割り当てられているのですが、郵便局の配達地域ではありませんので現在では新規に免許されることもありません。
当たり前のことですが、既に他人が免許されているコールサインは申請しても免許されません。
今まで書き忘れていました、、、米国の免許期間は10年で、失効の90日前から再免許申請を行うことができます。また、失効しても2年間はコールサインを保存しておいてくれるので、その期間内に免許人が申請することにより同じ資格・コールサインで10年間の免許を受けることができます。
また、Vanityコールで新しい免許を受けた場合には、その時点から10年間の免許が受けられます。また、Sequentialコールで新しい免許を受けた場合には、前の免許での残り期間までの免許を受けることになります。いずれの場合にも、前に使っていたコールサインは2年間保存され、同じ人が再度元のコールサインをVanityで申請したときに免許されます。
では、他人がそれらのコールサインを「いつ」申請できるかといえば、一般的には免許が失効してから「2年と1日後」になります。
申請は紙ベースで郵送する方法もありますが、FCCのホームページから電子申請する方法が早くて簡単です。米国のアマチュア無線の申請料は基本的に無料なのですが、唯一Vanityだけは10年分の費用を負担しなければならない仕組みになっています。新規に申請する時と、10年ごとに再免許を申請する時に10年分を前払いする必要があります。従って電子申請する場合には、クレジットカードを用意します。申請自体は5分くらいで完了です。
2004年8月5日まで申請料は10年分で16ドル30セントでしたが、現在は11ドル70セントです。
免許に要する時間は約3週間で、FCCのホームページ等で確認することができます。
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