試験を受けるまでの流れ

  UpDate2008/01/16

1.概要

 

 日本に住んでいる我々が、FCCの免許を受け取るまでの流れを簡単に示します。

 

 

郵便物を受け取るための住所の確保

                  ↓

FRNの取得

                  ↓

受験の申込み

                  ↓

合  格

                  ↓

免許の受け取り

 

 

2.住所の確保

 

 前にも書きましたが、米国の免許を取得するには「米国内に郵便物を受け取るための住所を持っていること」が前提になります。いま米国内に住んでいる方を除き、何らかの方法で米国内の住所を手配しなければなりません。一戸建てやアパートの住所である必要はなく、私書箱でも何ら問題はありませんが、確実にFCCからの郵便を受け取ってもらえ、免許などを日本に確実に転送してもらえるような人や会社を探します。簡単なようですが、私が一番苦労したのも住所の確保でした。また、この住所によって最初に発給されるコールサインのエリアが決まりますので、友人が多くいるかたは自分の欲しいエリアの住所を借りればいいと思います。余談ですが、私の場合には、QSOしてくれた方々に次々とメールを送り、唯一承諾してくれたアラスカの方の住所を使わせていただきました(突然のメールはかなり怪しまれるようです)。

友人や親戚のほか、米国内にはチェーン展開しているMail Boxes Etcやインターネットで簡単に手続きができるUSA Boxなど多くの郵便転送会社がありますので、そちらの会社と契約する方法もあります。この場合、必ず米国の郵便法に基づき簡単な調書とパスポートや運転免許証などのコピーを証明書として送付する必要がありますし、毎月の利用料と郵便の転送料が別途発生します(決して安くはありません)。

 

3.FRNの取得

 

 住所を確保して初めて次のステップに進めます。FRNとは、an FCC Registration Numberのことで、免許取得・変更申請・再免許申請などFCCへの全ての申請に必要な番号です。なお、FRNFCCホームページからも申請・取得することができますので、簡単に申請方法を説明します;

1.  ブラウザを開く。

2.  http://wireless.fcc.gov/uls/ へ行く。

3.  "CORES/Call Sign" をクリックする。

4.  次の画面で、CORESにデータを新規登録するのかアップデートするのかを聞いてくる。

5.  新規登録のはずなので"Register Now"を選択し"Continue"をクリックする。

6.  次の画面で、"An Individual"”Yes”を選択し"Continue"をクリックする。

7.  次の画面で、”First Name””Last Name”を入力する。

8.  “If you have a Social Security Number, enter it here:” では米国のSSNを持っていないでしょうから空欄のままにする。

9.  “If you do not have a Social Security Number, select a reason:”の理由として”The Individual is Foreign”を選択する。

10.  Same as Above:” を選択する。

11.  住所を入力(州は選択)する。電話番号、Fax番号は省略可能。

12.  後日、これらのデータをアップデートする時に使うパスワードを2回入力する。

13.  パスワードを忘れたときのため、ヒントを入力する。

14.  “Submit”をクリックし、エラーがなければ登録は完了。

登録が完了すればFRNが画面に表示されるので、この番号を控えるか画面のハードコピーを取っておいてください。ずっと使う番号ですので大切に保管することをお勧めします。

 

4.受験の申込み

 

受験の申込み方法については、試験を開催するVEチームによって違いますので直接問い合わせて下さいね;

(1)    ARRL/VEC Michinoku VE Team

(2)    ARRL/VEC Tokyo VE Team

(3)    W5YI Gunma Team

(4)    ARRL/VEC Nagoya VE Team

(5)    ARRL/VEC Okayama VE Team

(6)    W5YI Fukuoka Testing Team

 

5.免許の受け取りと加工

 

 免許は受験の時に申請した米国の住所に郵送されます。

免許自体はFCCのデータベースに掲載された時点で有効となりますので、免許が届く前に運用が可能です(変な書き方ですが)。免許が到着したら自分のサインを書く欄がありますので、まず最初にサインしましょう。また、10年間の使用に耐え得るようラミネート加工する場合には、免許を「壁掛け用」と「携帯用」に分けなければいけませんので自分でハサミを入れます。サインを忘れてラミネートしてしまうと大変です。。。

 

>> 次回に続く