050430 救援活動
JR西日本の福知山線の事故から5日が経過しようとしているが、この間日本のテレビ局は集中的にこの事故を放映していた。
107人もの犠牲者を出した大事故なので、それはある程度仕方のないことかもしれないが、どの局もどの局も同じ視点で、同じ位置からの映像でしかなかった。
その同じような映像の中で、ただ一局、事故現場の近くの企業が、事故が起きたら直ちに操業を中止して、被災者の救援に当たったという報道があった。
同じ報道の中で、近くの市場では鮮魚用の氷を被災者に提供したとか、トラックが白バイの先導で臨時に救急車の役割を果たしたとか、様々な民間協力の実態を放映していた。
こういう大惨事における民間協力というのは実に素晴らしいことだと思うが、惜しむらくはメデイアがそれを一向に取材しようとせず、壊れた車両の無残な姿のみを放映するだけで、こういう善意の行為を世間に知らしめようという意志が無いことである。
彼らはボランテイアなどという言葉を声高に叫ぶではなく、目の前の困っている人々を単純に助けたいという衝動に駆られてこういう行為になったと思うが、これこそが本当の人間の愛情だと思う。
メデイアはこういう行為を率先して世間に知らしめ、善意の輪が大きく大きくなるような方向に導くべきだと思う。
災害救助に貢献した民間人は、大いに表彰し、報奨金も奮発すべきだと思う。
メデイアはそういう人たちの行為と、それに対する褒賞を大々的に報道すべきだと思う。