えびがに   03・09・09

えびがに

 

「えびがに」と「かにえび」のどちらが正しい言い方か、という論争はこの地方では聞いたことがありません。

我々の周囲では「アメリカザリガニ=えびがに」だったように記憶しています。

ただしこれが「食べれるかどうか?」という点では意見が2分しており、私は「食べれない」という見解でした。

「寄生虫がいて食べると病気になる」と思い込んでいたので私は食べたことがありません。

しかし、これを食べたという仲間も周囲にはいたので、食べて食べられないことはないだろうが、私にはそれをする勇気がない。

これに関連して、我が家の周囲は田園で、近くの側溝には今でも「えびがに」が沢山いますが、あるうららかな日、30歳ぐらいの父親と3歳ぐらいの子供がこの「えびがに」を採りに来ていた。

ところが、この若き父親はそれを採るのにトング(消し炭を扱うピンセットの親玉のような挟む道具)をつかって「えびがに」を採ろうとしていた。

今の父親というのは「えびがに」を手で触れないようだ。

我々の世代では思いも付かないことだ。

 

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