ふらふら 日記


■ 2月7日(土) 二子山 晴れ後曇り

 ひさびさに真島さんと一緒に登る機会を得た。 場所は二子山だ。 二子山へは黄金週間に初めて行って以来だ。 そのときは「悪魔のエチュード」や「NSR」を登って喜んでいた。 良い岩場なのだけど私の家からは少し遠い。 前回は泊まりで出かけたけど今回は日帰りだ。

 自宅を6時過ぎに長靴をもって車で出発する。 八王子で真島さんを拾い、駐車場所の確保に必要になるかもしれないというのでスコップも積んで行く。 途中、道に雪や氷が少し残っていたけど、特別問題なく10時頃に登山口に到着した。 林道から股峠までは雪がびっしりで長靴が有効だ。 股峠からは南向きのせいかほとんど雪はない。

 まずは初めての「祠エリア」に行く。 日も良く当たっていて壁の状態は完璧そうだ。 真島さんはウォーミング・アップに「シリアル(5.10d)」を勧めるけど、5.10d だと私はアップ・アップになってしまうと思い「話がピーマン(5.10a)」をやることにする。 しかし既に登っている人がいる。 「悪魔のエチュード(5.10a)」とそんなにかわらないと真島さんが挑発するので、最初から「シリアル(5.10d)」を試みる。 良いレスト・ポイントがあったので、なんとかオンサイトできた。 真島さんと後からきたIさんも「シリアル」を登ってウォーミング・アップした。

 次は「ラッキー・キャット(5.11b)」を登る。 核心手前のアンダーに手が触れたところで上半身がパンプしてしまい、禁句のハズの「はってー」がでてそれまで。 何回かテンションをかけて核心を越え、指が切れそうなやさしいフェースを終了点まで登る。 このルートは初めてだと言っていた真島さんは余裕で一撃していた。 Iさんと真島さんは「ババージュ(5.12d)」を登るので、「ラッキー・キャット」は次回の宿題にして東岳に移動する。

 東岳は、「二段岩壁」あたりは壁の状態もよさそうだけど、奥に行くほどしみだしがあり、ルートを選べばまあ登れるかなという感じだ。 でっかいツララがぶら下がっている所もあるけど、先週よりはツララも少ないそうだ。 なんとか登れそうな「ジョーズ(5.11c)」に取り付くが、各駅停車になってしまう。 言い訳になってしまうけれど、ホールドが冷た過ぎて指の感覚がすぐになくなってしまう。 二回目にやったときは少しは登れた。 ムーブは悪くないけど被りがきつくて面白い。 125度ぐらいの傾斜がずっと続くので、そんなに長くないけどつらい。

 Iさんは「ババージュ(5.12d)」を登りに何回も来ているようだった。 登りながら気合いを入れる声が岩壁にこだまする。 しかし惜しくも墜落してしまった。

 二子の特徴は同じ傾斜で被りが長く続くことと、ピンチ・ホールドとキョンの多用でしょう。 でもこれだけ被っていると私の実力では一日に登れる本数が少なくなってしまいます。 もう少し東岳の壁の状態が良くなったら「ラッキー・キャット」と「ジョーズ」を登りにまたこよう。

 車で林道を帰る頃には雪がちらついてきた。 下るにしたがって雨になり、家に着いたのは9時半くらいだった。


1998年4月8日更新
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