山の中の生活にも飽きてきたので原田君のマットを借りて王子ヶ岳へボルダリングに行ってみた。 賀陽ICから岡山道を走っていくと1時間半ほどだった。 小さな山の上で、瀬戸内海の島々や四国の山並が見える眺めの良い所だ。 家族づれやアベックやパラグライダーを楽しむ人達がどんどんやってきて賑わっていた。
今日もカラスに昼食用のパンを取られてしまった。 上に衣類を載せて手さげカバンの底に入れておいたのに、衣類を引っ張り出してパンだけ持っていかれた。 腹が減って登れないのでレストハウスへ行って牛丼を食べた。
窓から瀬戸内海の景色が良く見える。 海の真ん中あたりに船がたくさん集まっている。 何をしているのだろうと思って見ていると、船から人が降りはじめた。 その数がどんどんとふえてくる。 潮が引いたときにだけ現れる島があるようだ。 だんだんと潮が引いて島が現れてきて、人の数もどんどんと増えているようだった。
シャリ切れも解消されたことだし、さあもう一度登ろうと思うけれどダメ。 腹が減っても登れなかったけれど、満腹でも登れなかった。 もう観光気分になってしまったようだ。 王子ヶ岳は粒子の粗い花崗岩なので、皆がするように指の腹にテーピングして登っていた。 最後にそのテーピングをとって素手で登ってみたけれど結果は同じだった。 4級は難しい。
ボルダリングの成果はなかったけれど、天気もよく、景色もよく、なかなか気分の良い所だった。 帰りは児島市内までの道が少し混雑していた。 高速に乗ってからは順調だった。 一日中天気が良くて日焼けしたせいだろう、帰り道で疲れを感じた。
テントを撤収する。 底を乾かそうとして、いつものようにテントを逆さまにして置いたらポールが折れてしまった。 もう20年近く使っているので寿命だったのだろうか? シンクロニシティを感じる。 原田君達は「2ルンゼを貸し切ってきます」と言って出かけて行った。 またどこかで会いましょうと言って別れる。
備中高梁駅まで友人を送り、12時頃に駅を出発して鳥取へ向かう。 岡山道では交通事故をやっていた。 岡山道、中国縦貫道、米子道と走り、湯原ICで降りる。 313号、482号、179号、9号と国道を走り、14時過ぎに鳥取の家へ到着した。 鳥取の実家からだと備中も日帰り圏内なのだった。