ふらふら 日記


■ 8月25日(土) 小川山 兄岩 晴れ時々曇り

 まずはアップに兄岩の下部スラブへ行く。 台風の影響だろう、川が増水してる。 下部スラブの真下あたりでうまく渡れる所が見つかる。

 I さんが登ったヌンチャクを使って「タジヤンIV 10a」を登る。 今日も核心付近で少しつまってしまい、時間がかかってしまう。 ルート・ファインディングが下手だと思う。 I さんがオンサイトした「G'day mate 10c」も登る。 これはガバ系のルートなのでやさしく感じる。

 以上でアップを終わり、I さんは「森の緑にかこまれて 11b」、私は「アルパイン少女マミ 11d」を登る。

 I さんの「森の緑にかこまれて」は、二回目のトライで下部の核心を突破したけれど、上部で落ちてしまった。 三回目のトライでレッド・ポイントに成功する。

 私の「アルパイン少女マミ」の一回目、最後のボルトの手前まで、相変わらずこの部分ができない。 二回目、最後のボルトの手前まではムーブがつながるが、やはりここでテンションが入る。 ハングドッグし、なんとか最後のボルトに初めてクリップし、上までぬける。 クリップしたあとも、まだまだ気が抜けず、最後まで難しい。

 十分休んで三回目、原田さんが応援してくれたのだけれど、やはり最後のボルトの手前で落ちてしまう。 もうヘロヘロでヌンチャクを回収できないのではないかと思うほどだった。

 「アルパイン少女マミ」は細かいホールドの立ち込みとアンダー・ホールドの連続で私には難しい。 でも面白い良いルートなので、体調を調えて、なんとか登りたいものです。

 山荘のお風呂に入り、ゴリゴリの背中をほぐす。

■ 8月26日(日) 小川山 ともだち岩→サイコロ岩 晴れ後曇り、17:30頃には夕立

 昨日のクライミングで朝から指の腹が赤い。 今日は他のルートを登りに、行ったことのないサイコロ岩へ行くことにする。

 アップのためにともだち岩へ寄る。 ともだち岩には新しいルートが10本くらいできている。 ちょうど開拓者の方達がいて、いろいろと教えてくれる。

 進められるままに 10b のルートを登る。 カンテを使ってスメアーしながら登るような私には恐いルートだった。

 フィックス・ロープの上から登る 10d のルートがすっきりしていて良さそうに見えたけど、登られるそうなので、もとからある「ディスカバリー 10a」を登る。 これは思っていたよりも楽しいルートだった。

 これでアップを終わりにし、サイコロ岩へ移動する。 サイコロ岩は見晴らしが良く、ルートの取り付きも平で居心地が良い所だ。

 日当たりが良すぎて指がぬめって落ちそうだったけど、なんとか「ノー・アクセス 11a」をオンサイトする。 次に登った I さんは、あまり苦労する風もなく、スタスタとフラッシュしてしまった。

 反対面の「シュロス・アドラー 11c」の一回目はハングを越える所で落ちてしまった。 色々やるけどよく分からないので、パスして、とりあえず上まで登り、I さんと交代する。

 I さんも同じ所でテンションがかかるが、自分なりの方法で核心のムーブを解決する。 その後は問題なしという感じでスムーズに登っていた。

 私の二回目は I さんのムーブを使い核心を突破する。 上のマントルっぽい所でムーブを間違えて落ちそうになるが、なんとか粘ってレッド・ポイントする。 ハングを越え、カチのフェイスを登り、カンテを登る変化に富んだルートで面白い。

 I さんの二回目と三回目は、少しあせったようで核心を過ぎてから落ちてしまった。 かなり悔しがっている。 明らかに下り坂の天候だけど、十分休んで四回目。 今度は問題なくレッド・ポイントに成功する。 やはり登れる時が一番動きが良い。 「日本で登った最初の 11c」だそうです。

 ギアを片づけ始める頃には、がまんできなくなったように雨が降ってきた。 本当にギリギリのタイミングだった。 カッパを着て林の中を駐車場まで急ぐ。

 ナナーズで桃が一箱990円だったので、18個入りのを一箱買って帰る。



2001年8月29日更新  Copyright 2001 Hirosawa=Makoto