前の日に夕立があったようだ。 とりあえず林道からすぐの偏屈岩をのぞいてみる。 壁は完全に乾いていてまったく大丈夫だ。
I さんがオンサイトしたヌンチャクを使って、「青いパンツの男 10b」、「全国平均の男 10c」、「なんちゃってチャンピオン 10c」とフラッシュする。 これでアップを終わりにし、サンダンス・エリアに移動する。
西口から山頂へ登っていくと、登山道の真ん中にニホンカモシカの親子がいる。 立ち止まってこちらの様子をうかがっているようだ。 しばらく観察していると、右手の沢の方に降りていった。 この前も南国エリアでニホンカモシカを見かけた。 有笠山には沢山いるらしい。
壁の下が少し湿っぽい以外はサンダンス・エリアも乾いている。 「若緑 11c/d」をやってみる。 最初のトライは二本目の細かい部分と最後のあたりでテンションしてしまった。 結局二回目で登る。 最後に「友よさらば 10a」を登ったら、疲れているのか少し苦労してしまった。
I さんは古谷ロックの「夢の浮橋 11a」をやっていた。 かぶりに負けそうだと弱音をはいていたけど二回目でレッド・ポイントする。 最後にテンション混じりで「大地讃唱 11b」を登っておしまい。
今日の有笠は、木陰は涼しく、湿度も低い感じで登りやすかった。 今日に関しては、先週の小川山よりも涼しく、ヌメリを感じることもなかった。
南国エリアへ行く。 「足を開いて行け 10d」付近は染み出しがあり濡れている。 それ以外のルートは問題なさそうだ。
「旅館有笠 10a」でアップし、「予選落ち 11a/b」を登る。 なんとかオンサイトする。 でも、今日は、登ると汗がしたたり落ち、手はヌメヌメになる。 昨日とは違い気温も高く、湿度も100%近い(?)感じだ。 今の時期の有笠はこれが普通なのだろうけど。
十二分に休み「番犬 11b」もオンサイトする。 中間部から上がもう少しきれいだったらいいのにと思う。 木陰で座っているとまあまあ涼しいけれど、登ると、本当に汗だくになってしまう。
今日もニホンカモシカを見た。 とても大きなヤツで、一瞬クマかと思うほどだった。
I さんは「朝が弱いんです 11c」の最初の部分を何回も練習していた。 身長のない I さんには、この部分が核心のようだ。
今日の状態では難しいルートをやる気にならないのでフェアリー・ロックへ移動する。 フェアリー・ロックの左側は、水がぼたぼた落ちてというか流れている。
面白そうなルートには手をつけないことにし「緋牡丹博徒 12a」をさわってみる。 短いボルダーのようなルートで、いまの私では全然ダメ。 気力も体力も終わっているのを感じる。 雨も降ってきた。 少し早いけれど終わりにする。