到着した時にはポカポカ陽気で、今日はダウンはいらないと感じる。 長い「北嶺ダイレクト(10a)」にアップのつもりで取り付く。 しかし凹角やクラックをこなすのが下手で、とても時間を食ってしまう。 なんとかオンサイトするが、ナッツを持ってなかったら途中で敗退していたかもしれない。
十分アップにはなったので、次は「ETハング(11a)」を登る。 今日は力があるのか、問題なくマスターでレッド・ポイントする。
この頃から強風が吹き始める。 終了点からたれたロープは、ほっておくと地面と平行になるくらいだ。 とてもクライミングできる状態でないので、メイン・ウォールを左から回り込んだあたりで休憩する。
風はやむどころか、ますます強くなる。 メイン・ウォールはあきらめて、カッチン・ロックへ行き、「ミセス・ロビンソン(11a)」を登る。 簡単なところを選んで登ったら 10a くらいにしか感じなかった。 二本目のボルトからは左に行かないで、ふくらんだ部分を真っ直ぐ登るルートらしい。 左は 10c のルートということか?
ザーザーと、まるでシーサイドの波の音のように強風が吹きつづける中、「ETハング」のヌンチャクを回収に行く。 壁の中にいると飛ばされてしまいそうだ。 速攻で回収して終わり。