キャンプ場でHさんに会う。 今日はそらまめスラブへ行くそうだ。 私たちもそうすることにする。
そらまめスラブの下に到着するとHさん達がいた。 上は混んでいるらしい。 とりあえずあがってみると、目崎さん、Sさん、Mさんがいた。 いろいろ話をした後で簡単なルートから順番に登る。
<写真右> 「そらまめ(5.9)」
Iさんは「やわらかそらまめ(5.7)」、「そらまめ(5.9)」、「ロング・ロング・アゴー(10b)」とマスターで一撃し、「そらまめハング(10d)」を登る。 「ダメだったら回収してくださいね」と気弱なことを言って登り始めた。 でも核心あたりで少しプルプルした以外は問題なく、これもマスターで一撃する。
次は「帰って来たタジヤン(11b)」だ。 出だしで木を使っていいのかどうかよく分からない。 Iさんは、とりあえず木を使ってスタートし、核心のスラブまで行くけどテンションが入る。 何回かやるけれど抜けられず、一旦降りる。
Yさん(たぶん)夫婦もこのルートをトライする。 Yさんに聞いたところでは、このルートは開拓者の北山さんが自分の身長に合わせて木を切ったそうだ。 北山さんは180cmくらい身長があるらしい。 切り株の上に立ってスタートということなのだろが、いずれにしろ核心は上のスラブなので、出だしにあまりこだわってもしかたないということか? 奥さんのためにYさんが核心のボルトに長いスリングをかけて下からクリップできるようにした。
Iさんの二回目のトライ。 このスリングが効いたのか、うまく足に立てたようで、問題なく RP する。 降りてきたIさんのミウラーを見て、「それで登ったの?」とYさんが聞いてました。 (そんなフリクションの悪い靴でよく登れるなーという意味でしょう?)
私は最初のトライで右手中指の爪が剥がれ気味になったので、まだ明日も明後日もあるからと言い訳してこのルートはやめにする。 かわりに、かぶった「クーベルタンの逆襲(10c)」を登る。 でも終了点を間違えてしまった。 最後は強引にリップを右にトラバースし、「働けロック・クライマー」の終了点にクリップしないといけないらしい。
今日は目崎さん、Sさん、Mさんをはじめいろんな人に会いました。 Hさんが「やわらかそらまめ」を登るのをビレイしたり、Kさんにも会ったりして楽しかった。 クライミングに関しては今日はIさんに完全に負けてしまいました。
相談の結果、まず水晶スラブ下ボルダーでボルダリングし、その後でリバー・サイドへ行くことにする。 水晶スラブ下ボルダーは明るい林の中のランディングのいいボルダーでした。 昼過ぎに大阪弁の三人組がやってきた以外は誰もいなくて、のんびりとボルダリングできました。
犬岩の簡単な課題でアップし、8級の課題をやる。 でもうまく登れない。 右のガバを使ったら「それはとなりの(10級の)じゃないですかー」とIさんに言われてしまう。 なんとか甘いホールドを使って登る。
「トラバース(7級)」を二人で試す。 これもIさんに先を越されてしまった。 私はうまく足に立てない。
「トラバース」の後、Iさんは不可能スラブに一歩立ち込むというのをやる。 「頭痛(二段)」の最初の一歩だけを登るのですが、結局できなかった。 靴底が減るだけだと思って私はやりませんでした。 その後、Iさんは涙石の「ホワイト・ティアーズ(4級)」に挑戦してました。
私は「トラバース」がなかなかできない。 足の位置を良く考えてムーブ組み立て、十二分に休んで挑戦する。 ほぼ完璧に成功する。 体の動きがよくなったと感じたので、高くて少し恐い「レイバック(9級)」を登り、さっきの8級の課題をもう一度登る。 今回は両方ともうまく登れた。
ようやく「ホワイト・ティアーズ」に私も参戦できる。 一度右足が滑って足首の上をすりむいて血を出してしまったけど、なんとか登れました。 Iさんは指の皮に穴をあけながらがんばってましたが、結局できませんでした。 明日もあるし、これで指の皮が終わってしまってもこまるので、13時過ぎに引き上げました。
テントの数が減って閑散としているキャンプ場でゆっくりとお茶を飲んでお昼を食べてからリバー・サイドへ向かう。 Hさん達もいました。 準備をし、さて登ろうかと思ったら、大粒の雨が降ってきた。 しばらく様子を見るけどやみそうもないので、とりあえず山荘前のあずま屋へ引き上げる。
あずま屋では、目崎さんとSさんに会い、色々と話しをする。 かなりの雨が降ったので登るのはあきらめる。 明日もあるし、今日は半分休養だ。 Sさんお勧めの温泉へ行き、帰りにSさんから聞いたドイツ風居酒屋で、雨の国道のカーブを曲がる車のヘッド・ライトをボーっと眺めながら晩御飯を食べました。
今日は良い天気だ。 月曜なのでマラ岩も空いているかと思ったら、団体さんがいるようで混雑している。 上の「卒業試験」もやっている。 しかたなく西面のスラブ「届け手の平(10c)」から登る。 少しはスラブにも慣れてきたかと思っていたけれど落ちてしまった。 一応終了点まで登り、Iさんと交代する。
このルートは以前登ってみたけどダメだったらしい。 あまり気が進まないみたいだけど、「帰ってきたタジヤン」より簡単だよとかテキトーなことを言って登ってもらう。 しかし、核心付近が越えられず降りてきた。
「やっぱりダメじゃないですか」
「そんなこと言われても.....」
「リーチかなー」
「それを言ったらおしまいじゃないですか」
私はもう一度やってみるが、核心で手順を間違えて落ちてしまった。 これは十分登れる範囲だと思っていたのに残念だ。 ヌンチャクを回収する時、トップ・ロープ状態でムーブを確認して終わりにする。
もう一度マラ岩の裏をのぞいてみるが、トップ・ロープなども掛かっていて混雑しているので、リバー・サイドへ移動することにする。
Iさんは「ブラック・シープ(5.9+)」をマスターで一撃する。 楽しいルートだと言ってました。
私は上に上がってイレブンのルートを登ることにする。 「DOKUFU(11a)」は登っている人がいるので「ランデブー(11a/b)」をやってみる。 これは昔のクラブの知り合いが造ったルートだ。 それなりに気合を入れて行ったつもりだけど全然ダメでした。 まだ小川山の岩に慣れていないのかな? 最近カチのルートとか外で登ってないしな。 結局3回目で RP。
Iさんは恐い恐いと言いながらも2回トライしてました。 個々のムーブはできたけど続けられなかった。 最後はかなりパンプしているようでした。
日曜の午後以外は天気に恵まれ、あまり成果はなかったけど、楽しめた三日間でした。